『ようこそ実力至上主義の教室へ』（略称：よう実）は日本のみならず、海外でも話題になっている日本のライトノベル作品です。完全なる実力至上主義の学校が舞台となっており、2024年の1月には第3期が放送される予定で、話題となっています。前述した通り、この作品は実力で全てが決まると言っても過言ではない、そんなルールに基づいた学校が舞台となっています。「よう実」を知らない人で、これから原作を読んだり、アニメを観ようとする人もいると思います。今回は、これから作品に触れる前の予備知識として、物語の舞台となる「高度育成高等学校」について解説したいと思います！
物語のあらすじ
物語の舞台となるのは、高度育成高校という名門校です。進学率・就職率ともにほぼ100%と言われており、生徒には月10万円に相当するポイントが支払われ、放任主義の学校となっています。主人公の綾小路清隆は当学校のDクラスに配属されたのですが、Dクラスは問題児ばかりの生徒でした。入学から一か月後、生徒に毎月振り込まれるはずのポイントがDクラスの生徒にだけ振り込まれておらず、生徒たちの自堕落な生活が原因であることが明かされます。実は、成績優秀な生徒だけが好待遇を受けられる仕組みとなっていたのです。そんな超実力主義の学校での学園生活が、始まります。
高度育成高等学校とは？
未来を支える人材を育成することを目的として、日本政府が作った全国でも指折りの名門校です。進学率、就職率ともにほぼ100%という実績があります。外部との連絡を制限されて寮生活を送らなければならないというデメリットもありますが、学校の敷地内は小さな街になっているので、不自由なく生活することが可能です。
システムについて
各学年ABCDの4クラスに分かれており、卒業時にどのクラスに在籍しているかで、進路が大きく変わります。学生は学生証を使って、プライぺートポイントというポイントを使って生活します。プライベートポイントは毎月10万ポイント与えられ、ポイントは1ポイント1円で換算されます。学校の敷地内で使えるお金の代わりになる物で、全ての物をポイントで購入することが可能です。学内の施設を利用する時にも使います。また、ポイントは他のクラスや他の学年の学生に譲渡することも可能で、退学者を救うためにクラス単位で使うこともあります。
高度育成高等学校の正体
高度育成高等学校の生徒は将来を約束されていて、敷地内で十分生活できるのだから、とても恵まれていると思うかも知れません。しかしそれは、あくまでも表向きの話です。実はこの学校は、入学した全ての生徒が良い扱いをされる訳では無く、成績が優秀な生徒だけが優遇される、まさに実力至上主義の学校だったのです。各クラスにもクラスポイントと呼ばれるポイントがあり、クラスポイントに100を掛けた数字が、そのクラスのプライベートポイントとなります。毎月10万ポイント貰えると前述しましたが、実はそれほど多くのポイントをもらえるのは、クラスポイントが高い成績優秀なクラスだけなのです。
クラス分けについて
入学時のクラス分けでは、優秀な生徒からAクラスに配属されます。Dはレベルが低いとされ、一部では不良品と呼ばれています。ただし、この学校における不良品という言葉は必ずしも軽蔑した言い方という訳でも無く「正しく能力を発揮すれば優秀な成績を残せるのに、能力の引き出し方を知らない、あるいはそういう意識が無い」というニュアンスで表現されています。とは言え、そういう事情を知らない人が不良品扱いされたら、ショックで自信を失くしてしまいそうですが。
クラス分けの基準は様々
Dクラスは、主人公の綾小路清隆も所属しています。他にも、堀北鈴音や高円寺六助、宝泉和臣など、本来であればAクラスに匹敵する生徒でもDクラスに在籍しています。学校の評価基準は学力や運動能能力だけでなく、協調性や社会性があるかどうかも含まれており、総合的に判断してDクラスにならざるを得なかったような生徒は少なからずいます。新入生の場合は過去の素行が評価の対象になっている部分が大きく、小学生や中学生の頃に問題を起こしていた生徒は、仮に優秀でも下位クラスからのスタートとなります。この事に関しては逆もまた然りで、学力や身体能力が低くても、他の部分が優れていれば上位のクラスに所属できる可能性があります。
試験について
試験に関しては非常に厳しいルールがあり、各学期の定期テストで1つでも赤点があった場合、即退学となってしまいます。平均点の半分以下が赤点となっており、平均点が高い程赤点のラインが上がるため、生徒にとってはプレッシャーとなるでしょう。また、この学校には特別試験という物があります。基本的にはクラス対抗戦となりますが、他のクラスの生徒との協力が必要な場合があります。特別試験で活躍できれば、プライベートポイントやクラスポイントを貰うことが出来ます。試験の結果によってはクラスが入れ替わることもあります。
場合によっては退学も・・・
高度育成高等学校に入学した以上、生徒たちは何としてでも卒業しなければいけないと考えています。そのため、万が一退学したとなれば、社会的に死んだも同然となってしまいます。この学校では成績不良の退学と、投票による退学があり、現実の学校では考えられないような理由で退学となるケースがあります。ちなみに、2000万プライベートポイントと300クラスポイントを消費して退学を回避する事も出来ます。しかし、失うポイントが多すぎる上に、クラスポイントを消費するとなるとクラス全体に影響する可能性があるので、現実的とは言えません。退学になるにはそれ相応の理由があるため、他の生徒が退学者を救いたいと思うことは無く、一度退学が決まればそこからの復活は無いと言っても過言ではありません。
高度育成高等学校についての解説まとめ
物語の舞台となる高度育成高等学校は、表向きには素晴らしい学校だと言えますが、内部では実力がある者だけが生き残れる、シビアな戦いが行われています。甘い話には裏がある・・・というのはまさにこの事なのかも知れません。興味を持った人は、原作のライトノベルやアニメを是非チェックしてみて下さい！それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。
