『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、同名のスマートフォン向けアプリゲームを原作としたアニメです。第一シリーズと第二シリーズが過去に放送されており、今年の春にはついに最終章『Final SEASON-浅き夢の暁-』が放送予定で話題になっています。可愛らしい作画のキャラクターとギャップのあるシリアスなストーリー展開が特徴の作品です。そんな可愛らしいキャラクターの原案を担当しているのは、蒼樹うめ氏という方です。今回は蒼樹うめ氏について、他の作品も紹介しながら解説したいと思います!
はじめに:どんなお話?
中学生で魔法少女である環いろはは、自分自身がなぜ魔法少女になったのか、魔法少女の契約時の願い事を忘れていました。ある日「神浜市に行けば魔法少女は救われる」という噂を聞きます。その後、奇遇にも神浜市に訪れることになったいろはは、小さなキュウべえと出会い、自身の願いが妹のういの病気を治すということだったと思い出します。しかしういの痕跡が周りから消えており、ういは存在していないことになっていました。いろはは手がかりを求めて神浜市を探索することになりました。
キャラクターデザイン担当:蒼樹うめ
キャラクターデザインを担当するのは、蒼樹うめ氏です。女性の漫画家であり、イラストレーターでもあります。兵庫県生まれの福岡県育ちで、その後東京に移り住みました。小学校低学年の頃から漫画に興味を持つようになり、漫画家を志望するようになります。中学三年生の頃に初めて同人誌を作り、近所の即売会で販売していました。同人作家として開花し始めたのは高校時代で、当時コミックマーケットで700冊を売り上げることに成功しました。高校卒業後は武蔵野美術大学のデザイン情報科へ進学し、卒業後にまんがタイムきららの編集部にスカウトされ、蒼樹氏の代表作である『ひだまりスケッチ』の連載をスタートさせます。2011年には『魔法少女まどか☆マギカ』でキャラクター原案を担当しました。
漫画家としての代表作『ひだまりスケッチ』
蒼樹氏を代表する作品といえば『ひだまりスケッチ』です。高校の美術科で、ひだまり荘に住む女子高生たちを描いた四コマ漫画です。2004年から連載がスタートし、現在も連載中で単行本は10巻まで発売されています。掲載されている『まんがタイムきららキャラット』の看板的存在の作品で、掲載期間はきらら系の作品の中でも最も長くなっています。アニメは第4シリーズまで放送されました。アニメ業界は競争が激しく第2シリーズも制作されない作品も多数ある中で、第4シリーズまで続いたのは凄いことですし、素晴らしいことだと思います。
ユニークな作画「へちょ顔」
蒼樹氏の作画で描かれるのは、丸い顔にたれ目のキャラクターです。さらに、上の画像のように顔を上下に潰して頬の下とアごがほぼ一直線になり目が縦長になる「へちょ顔」が特徴的です。主にギャグのシーンで使われることが多く『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズでは、作品の内容的にシリアスな要素が強いので、へちょ顔を見ることは難しいですが『ひだまりスケッチ』シリーズでは、作中で画像のような表情を多く見ることができます。
声優としての活躍
蒼樹氏に、声優としての活動歴があることはご存知でしょうか?2007年に『ひだまりスケッチ』がアニメ化された時は、蒼樹氏のニックネームでもある「うめ先生」という名前のキャラクターで出演し、キャラクターソングまで担当しました。同作品のラジオにもゲスト出演し、その後準レギュラーにもなりました。更に、日本武道館で同作品のイベントが行われた時は、ソロ曲を披露しました。漫画家としてはとても異例な活動歴であり、貴重な経験をしていることが分かりますよね!ちなみに、他に日本武道館で歌った漫画家は『テニスの王子様』の作者でお馴染みの許斐剛氏です。
蒼樹うめ氏についての紹介まとめ
キャラクター原案を担当している蒼樹うめ氏について紹介しました。漫画家にキャラクターのデザイン、さらに声優や歌手活動など、とてもマルチに活動している方だということが分かります。実際、ラジオ番組では「マルチタレント」と呼ばれることもあるようです。蒼樹氏が手掛けるキャラクターのデザインはとても個性的で可愛らしく、作品に無くてはならない存在です。作品において脚本は勿論ですが、作画も同じくらい重要なのだと改めて感じます。今年の春から始まる最終章が楽しみですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。