週刊少年ジャンプで連載され、作者の療養による休載から、現在はジャンプSQで連載されている「ワールドトリガー」のアニメ第3期が10月から放送されます。ジャンプで連載されているSFバトルでありながら、規格の統一された武器を使って、戦略、連携での戦闘描写に重きを置いている珍しい作品です。ただ、その中でも特別な能力が存在し、それは「サイドエフェクト」と呼ばれています。今回はそのサイドエフェクトについての説明と、サイドエフェクト所持者を紹介していきたいと思います!
目次
特殊能力『サイドエフェクト』とは一体何?
サイドエフェクトは作中で使われる生体エネルギー『トリオン』が脳や感覚器官に影響を与えて発現する超感覚的能力です。サイドエフェクトは辞書的な意味では副作用で、中には自発的な制御が出来ない能力も存在します。サイドエフェクトは便宜的にランク分けされており、「超感覚」がSかA、「超技能」はAかB、「特異体質」はBかC、「強化五感」はCとされています。
サイドエフェクトの有無は先天性?
サイドエフェクトは基本的に先天性の能力で、ある程度高いトリオン能力を持つ人物が発現する可能性を持っています。ただし、トリオン能力が高ければ必ず発現するわけではありません。また、例外的に後天的にサイドエフェクトを獲得するパターンも存在します。主人公の空閑遊真は父親の黒トリガーを手にしたときに『嘘を見抜くサイドエフェクト』が発現しましたが、それは元々父親である空閑有吾のサイドエフェクトでした。
サイドエフェクト能力者『空閑遊真』【嘘を見抜く】
嘘を見抜く能力。具体的には嘘をついている人間の口から黒い煙が見えるという能力で、口癖である「つまんないウソつくね」はこの能力が由来しています。事実に嘘を混ぜている場合も見抜くことは出来ますが、その能力の仕様上、映像から分析することは出来ず、音声のみや文面で判別することも不可。また、嘘をついている自覚がなければ見破ることは出来ません。嘘かどうかを見破るだけなのでその本質を見破ることは出来ませんが、尋問や交渉の場においては非常に有利に働き駆り出されることも多く、戦闘面ではブラフを看過出来る有用な能力です。
サイドエフェクト能力者『迅悠一』【未来視】
眼前にいる人間の少し先の未来を見る能力。いくつかの「起こりうる」未来が並列で分かる。確定した未来であれば、だいぶ先の未来でも予知することが出来ますが、未確定の未来は近い将来しか見ることができません。また、自分が知らない事象が関わる場合は予知もおぼろげなものとなります。戦闘においても非常に強力で、未来を見ることで相手の攻撃を予測、回避が可能。特に黒トリガー『風刃』との相性は最高。作中きってのチート能力で、敵の襲来や未来予測による作戦の立案など、迅がいなければ作品の展開が変わると言ってもいいほどボーダーにおいて重要な能力。
サイドエフェクト能力者『雨取千佳』【敵察知】【気配を消す】
近界民や現れた門の出現を察知することが出来る。また、気配を消すことで敵から感知されなくする能力を持っています。これら二つの能力は二つで一つなのか、二つの能力を持っているのかは現時点では判明していません。また、現時点ではランク戦で能力を使ってはいないようで、近界民のみに適応される能力なのかも不明。膨大なトリオン量を持つ千佳は近界民に狙われる立場にあり、そういう意味でも非常に重要な能力。狙われたから発現したのか、偶然発現していたから無事で済んだのかなど未だ謎が多い。
サイドエフェクト能力者『菊地原士郎』【強化聴覚】
常人5~6倍ほどの聴力を持つ。一見地味な能力であり、自身も指摘されるまでサイドエフェクトであるとは気付かなかった。自他ともに使いどころの殆どない能力だと思っていましたが、風間蒼也によってスカウトされその真価を発揮し、A級の隠密部隊の中核的存在となります。視覚以外の情報を得ることが出来、視覚的な妨害に対し非常に有効。その活躍は対エネドラ戦で活躍し、ガロプラ遠征時にはウェン・ソーの分身トリックを聴覚的な情報によって看過し、熊谷友子がウェン・ソーを撃破するきっかけを作っています。
サイドエフェクト能力者『林道陽太郎』【動物との意思疎通】
動物と意思疎通が図れる能力。意思疎通の度合いは動物の知能によりますが、「YES」「NO」「オッケー」「アウト」程度ならどの動物でも読み取ることが出来るらしい。また、意思疎通がとれるだけで言う事を聞いてくれるかはまた別のお話。
サイドエフェクト能力者『村上鋼』【強化睡眠記憶】
ひと眠りするだけで学んだことを100%自分の経験に反映できる。つまり、非常に学習能力が高く、一度戦った相手であれば即座に対処できる能力ということ。村上に対して二度目の戦闘は非常に分が悪く、初見殺しで対応するしかありません。ただし、攻撃手という性質もあってすべてに万能に対処できるわけではなく、徹底的に遠距離で対処されれば手の打ちようはありません。無理なものは無理。
サイドエフェクト能力者『影浦雅人』【感情受信体質】
自分に向けられた意識や感情を肌で感じ取る能力。敵意を察知するため、影浦に対して不意打ちはほぼ通用しません。死角に隠れた敵や姿を消している敵も察知できます。ただし、乱戦においては能力が邪魔になる可能性があり、実生活では他者からの敵意を感じ取ってしまうため非常に厄介にサイドエフェクトであり、問題行動の多さもこのサイドエフェクトが原因です。理論上、完全に殺気を無くせば察知されませんが、それが出来るのはボーダーの中では東と空閑のみ。
サイドエフェクト能力者『天羽月彦』【相手の強さを色で識別する能力】
相手の強さを色で識別する能力。色の変化によって敵の戦略をある程度予測することが出来、モニター越しでも発動する、いわゆる共感覚的な能力。ただし、現時点で詳細は不明。
サイドエフェクト能力者『ヨミ』【完全並列同時思考】
常人の2倍の処理能力を持つサイドエフェクト。その能力が由来するかは不明ですが、超優秀なエンジニアでもあり、遠征部隊の中では最年少ながらガロプラ技術開発室のチーフを務めています。独自のアイドラ操縦装置を使い、一人で二つのアイドラを操作します。そのアイドラはA級隊員が二人掛りでなければ対処できず、倒されてもいくらでも代わりが効くという凄まじいパフォーマンスを見せています。
【ワールドトリガー3rd】サイドエフェクトまとめ
現在まで登場しているサイドエフェクトについてまとめてみました!サイドエフェクトを持つキャラクターはまだ数えるほどですが、今後も登場してくると思います。中には迅のように戦局に大きく関わってくるような能力もあるので、今後のストーリーに大きく関わってくる設定だと思います。決して自分にプラスに働くとは限らない能力でもあるので、そういった苦悩も描かれるのかなと期待しちゃいますね!