2021年にアニメ化する予定の「はたらく細胞BLACK」。ブラックな職場環境で働く細胞たちの戦いが魅力であり、原作の「はたらく細胞」よりもかなりシリアスな展開になっています。そんな「はたらく細胞BLACK」ですが、いったいどのような作品なのでしょうか。こちらの記事では「はたらく細胞BLACK」のアニメあらすじ・ネタバレについて紹介します。
目次
「はたらく細胞BLACK」とはどんな作品なのか?
「はたらく細胞BLACK」とは、ブラック企業で働く男性の体が舞台。体内の細胞たちもまた、ブラックな職場環境で過酷に働いています。主人公の赤血球は新米ですが、ときにいろんな困難にぶつかりながらも成長していく様子が描かれます。ときに仲間の死を見届けながら、時にヒロインである白血球に助けられながら、成長していく姿が描かれます。
「ブラック企業」という社会問題がテーマ
ここで注目すべきなのは、「はたらく細胞」が「ブラック企業」という社会問題をテーマにしているという点です。ブラック企業につとめている男性は、もちろん日に日にストレスがたまっていきます。ストレスだけでも体によくないというのに、そのうえ、ストレスを紛らわせるために飲酒や喫煙を繰り返したり、睡眠不足になったりしてしまいます。そうやってどんどん体を痛めつけていると、体の状態は悪くなる一方です。
あらすじ・ネタバレ紹介1 10年ぶりの喫煙
「はたらく細胞BLACK」の第1話は、体の持ち主が10年ぶりに喫煙をすることにより、体内が大変な状態になってしまいます。そもそもストレスがマックスな状態であり、細胞たちも過酷な状況に耐えながら働いています。日々飛び交っている上司からの罵声や、体内で繰り返し起こってくるトラブルに、耐えられなくなる仲間も存在するほどです。血管はボコボコで足元も悪く、体が酸化してコレステロールが不法投棄されている始末です。
ヘモグロビンが一酸化炭素と結合
主人公はここで、赤血球の仲間が一酸化炭素と結合しているのを発見しました。そもそも赤血球はヘモグロビンを多く含んでいて、ヘモグロビンは一酸化炭素と結合しやすいのです。一酸化炭素と結合した赤血球は酸素を運べなくなり、結果として体内は酸欠になってしまいます。心拍数は上がり、血圧は上昇し、毛細血管が縮小し、そんな大変な時に血管内に細菌まで入り込んできました。
肺炎球菌が入ってくる!?
突如入ってきた肺炎球菌は、あとすこしのところで白血球によって駆除されました。どうしてそのような細菌が入ってきたのかと言うと、原因は喫煙。しかも体の持ち主は、10年ぶりの喫煙だったのでした。「どうしてわざわざ体内に毒を入れるようなことを」と主人公は絶望するのですが、ストレスによるものでした。さらにやっかいなことにタバコには中毒性があるため、今後この体には同じことが何度も起きることになります。
あらすじ・ネタバレ紹介2 飲酒
ある日体内のスプリンクラーから、謎の液体が振ってきます。液体の正体はアルコール。強いストレスのあとはいつもアルコールが降ってくるということで、ベテランの赤血球にとっては慣れたものでしたが、新米の主人公である赤血球は酔っ払ってしまいました。そこで主人公たちが連れて行かれた場所は、「肝臓」という繁華街です。
アルコールを抜いてもらう
そして本作品では「キャバ嬢」のような立ち位置である肝細胞にアルコールを抜いてもらうことにより復活します。本来繁華街といえばお酒を飲むところですが、ここは肝臓であるため、アルコールを分解しアセトアルデヒドにし、アセトアルデヒドを酢酸に分解する必要があります。赤血球たちは幹細胞に酵素をもらい、すっかり癒やされたのでした。ちなみに店を出たところを偶然白血球に見られていた主人公は、少しヤキモチを焼かれていた様子でした。
あらすじ・ネタバレ紹介3 射精
もともと「はたらく細胞BLACK」は大人向けの内容であるため、本編「はたらく細胞」では描かれないようなテーマについても深く掘り下げていきます。このテーマでは人が生殖行為を行っているとき、体内がどのようになっているのかということについて詳しく描かれます。細胞たちは強い使命感を持ち、必ず生殖行為を成功させようと意気込んでいます。最終目的は「精子ちゃん」という幼児(妖精?)を発射させること。精子ちゃんも卵子ちゃんに会うことを楽しみにしています。
細胞たちの努力も虚しく
それぞれが悪戦苦闘し、なんとか性行為を成功させた細胞たち。主人公は安心し、「精子たち、無事卵子にたどり着いてくれますよね」と先輩に声をかけますが、先輩は性行為がすべて生殖のためとは限らず、むしろそうではない可能性のほうが高いという話をして聞かせます。自分たちの努力は無駄だったのかと落ち込む赤血球であり、実際そのとおりではあるのですが、切ない気持ちにさせられるシーンです。
それだけでは終わらない!なんと…
しかしそれだけでは終わりませんでした。なんと今回の性行為によって、体内に「淋菌」が侵入してしまいます。体の持ち主が、いわゆる性病にかかってしまった状態。いよいよ細胞たちに危機が迫ってきます。
あらすじ・ネタバレ紹介4 淋菌
淋菌が侵入してしまった体内は、絶体絶命の危機が迫っています。頼りになる白血球が中心になって戦っていましたが、白血球をはるかに上回る速度で再生していき、とても追いつきません。白血球の中からも、かなりの犠牲が出てしまいました。戦闘能力もずば抜けて高く、攻撃されたそばから再生し、しかも増殖していくのだから打つ手がありません。
絶体絶命の危機、しかし…
白血球もかなり攻められていて、絶体絶命の危機だったそのとき、淋菌の細胞壁が急に崩れ始めます。原因はペニシリンでした。ペニシリンとは抗生物質であり、体の持ち主が服用したことにより体内に入ってきました。菌の細胞壁を破壊することにより菌を退治することができるペニシリンにより、まさかのところで危機一髪助かりました。
抗生物質により危機一髪
抗生物質により危ないところを助けられた細胞たち。こういう場合には助けられることもありますが、抗生物質は決して良いことばかりではありません。体内に必要な常在菌を殺してしまうこともありますし、中で耐性菌ができてしまうということもありえます。
あらすじ・ネタバレ紹介5 脱毛
ブラック企業で働くことにより、体の持ち主はかなりストレスがたまっています。それは喫煙したり、飲酒をしたり、性行為をしたとしてもおさまるものではありませんでした。その結果、なんと円形脱毛症になってしまいます。円形脱毛症とストレスの関係性がよくわかるのがこの話です。円形脱毛症というのは、「男性だから」「女性だから」ということや、「年齢が高いから」などなにも関係なく、誰にでも起こりうる話であるということがわかります。
過度なストレスで冷静な判断ができなくなる
過度なストレスにさらされた体内では、細胞たちが冷静な判断をすることができません。細胞たちに指示を出しているヘルパーT細胞も正しい判断ができなくなり、キラーT細胞に間違った指示を出してしまいました。その結果キラーT細胞は本来味方である毛根細胞を攻撃してしまい、円形脱毛症となってしまったのです。
ステロイドにより止まる
体の持ち主がステロイドを摂取したことにより、ヘルパーT細胞が正常に戻り、キラーT細胞の攻撃が止まりました。その結果、円形脱毛症の侵攻もストップすることとなります。
【はたらく細胞BLACK】あらすじ・ネタバレまとめ!
以上が「はたらく細胞」のあらすじ・ネタバレに関する紹介でした。いかがだったでしょうか。大人向け作品というだけあって、大人にぐさっと突き刺さるようなテーマについて容赦なく触れています。アニメ化は厳しいのでは?という描写もあったりするのですが、放送するとしたら深夜枠でしょう。厳しい環境の中働き続ける細胞たちの活躍に期待ですね。