アニメ新シリーズも好評放送中の「進撃の巨人」。だんだん真実が明かされており、政治的な内容も含まれてきました。こちらの記事では、「進撃の巨人」にて重要な立ち位置となる「マーレ」について紹介します。マーレ国やマーレ人、マーレの戦士などについて解説していきますが、アニメのネタバレを含む可能性があるので注意してください。
目次
マーレ国とはどんな場所か?
マーレ国とは、いわゆる壁の外の世界のことを指します。九つの巨人のうち、七つの巨人の力を所持している、壁の外に存在する古代帝国です。壁内は独自に技術発展をしていますが、マーレの方はどちらかというと現実に近い工業化を達成しています。そのため写真機や飛行船などが実用化されているという特徴があります。 巨人の力の大半を所有しているということで、圧倒的な力を持っています。その力をもって、これまで植民地を増やしてきました。
パラディ島を狙っている
一方、パラディ島というのは壁内の世界を指します。マーレ国はパラディ島を支配するために、大量の巨人を送り込んでいます。それでは、彼らがパラディ島を狙っている理由とはいったい何なのでしょうか。
マーレ国がパラディ島を狙うわけ
工業力が発展した一方にて、かなりの化石燃料を消費するようになりました。そこで軍事力による支配力が低下していくということで、マーレ国はこれまでの強さを存続していくことが厳しくなってきたのです。またパラディ島の地下にはたくさんの資源が埋まっているということで、マーレはパラディ島に狙いを定めました。さらにパラディ島には「始祖の巨人」、つまり「座標」があるため、支配するにはもってこいということになります。
グリシャから奪われていた
そこでマーレは巨人化能力者たちをパラディ島に送り込み、壁内を侵略しました。しかしそのときには、王家はグリシャ・イェーガーにより始祖の巨人を奪われてしまっていたのです。しかも巨人の知識を持っていた壁内の人類に反撃されてしまい、持っていた七つの巨人の力のうち、二つを失ってしまったのです。さらに巨人の力を失ったことは近隣の国にも知れ渡ってしまい、戦争が勃発します。しかも近隣諸国は最新の戦艦を持ち合わせており、巨人だけではとうていかないませんでした。かつての強さはどこにいったのか、マーレ国は弱体化してしまったのです。
巨人の力は絶対ではない
今まで巨人の力にて他を圧倒してきたマーレでしたが、巨人の力だけではなにもできない時代になりました。マーレの中には、「始祖の巨人」さえ奪うことが出来ればまた地位を取り戻すことが出来ると信じている人もいます。さらにパラディ島に軍隊も送っているのですが、返り討ちにされています。そんな中でも、マーレは近いうちにパラディ島へ本格的に侵攻する予定です。しかし、パラディ島の調査兵団は、もうすでにマーレ国に潜伏しているのでした。
マーレとエルディアの戦いの歴史って?
マーレは大昔から、帝国として存在していました。しかし「九つの巨人」の力をもつエルディアよって一度倒されてしまいます。しかし、当時のエルディアの王様は突如役割を放棄し、パラディ島に三重の壁を造って閉じこもってしまいました。(現在で言うウォールマリア、ローゼ、シーナですね)ここで、エルディアは崩壊してしまいます。マーレは内戦を行い、エルディアから「九つの巨人」の力のうち七つを奪い、復活を遂げます。ちなみに現在残されたエルディア人はマーレ政府により隔離政策が施されており、強制収容所で暮らしています。
重要なキーワード「マーレの戦士」とは?
「進撃の巨人」の世界観の中でも重要なキーワードである「マーレの戦士」とはいったいどのようなものなのでしょうか。大陸の収容区に住んでいるエルディア人を対象にして、マーレ政府が募集している戦士隊のことを指します。ここで選ばれた「戦士」は、マーレ政府管理下にある「九つの巨人」を継承します。表向きの募集理由は「パラディ島に逃げたフリッツ王から、宣戦布告を受けたから」というものでしたが、真の目的は国の強さを維持するためと、フリッツ王が隠し持っている「始祖の巨人」を奪うことになります。
「マーレの戦士」応募資格って?
応募資格としては、5歳から7歳の健康な男女であること。また試験も行われます。試験内容としては体力、射撃技術、知力、マーレへの忠誠心などの分野をテストされ、これに合格するとまず「戦士候補生」となります。そのとは厳しい訓練、戦場への実戦などを行いながら、ごく少数の選ばれし戦士が「マーレの戦士」として認められます。ここで初めて「九つの巨人」の継承が出来るようになります。ちなみにこの選出には数年をかけ、慎重に選ばれます。戦士本人とその一族には、マーレ国内での自由な生活を保障される「名誉マーレ人」の称号が与えられます。しかし戦果によっては巨人の能力を奪われることもあります。ここで言う奪われるとはつまり、次の戦士に捕食されるということになります。
戦士隊のメンバー
ジーク・イェーガー:現戦士長です。「驚異の子」と呼ばれており、「獣の巨人」の継承者です。
ライナー・ブラウン:現副戦士長です。パラディ島への潜入から唯一、帰還してきました。「鎧の巨人」の継承者であることはずいぶん前に明かされましたね。
ポルコ・ガリアード:ほかの面々より5年遅れて戦士になった、「顎の巨人」の継承者です。
ピーク:判断力に定評があり、「車力の巨人」の継承者です。
マルセル・ガリアード:「顎の巨人」の継承者です。体力を買われて戦士になりましたが。パラディ島へ侵攻する前に無知性巨人に捕食されてしまいました。
アニ・レオンハート:「女型の巨人」の継承者であり、優れた格闘術を持っています。パラディ島制圧作戦の途中に行方不明になりました。
ベルトルト・フーバー:「超大型巨人」の継承者であり、射撃技術に優れています。しかしアニと同様に、パラディ島から戻ることはありませんでした。
マーレ人とエルディア人の争いのとは?
そもそもマーレ人とエルディア人は戦っているわけですが、なぜ『始祖の巨人』を巡って争いを起こしているのでしょうか。その理由としては、マーレ人とエルディア人双方の歴史認識が違うことにあります。
マーレ人→エルディア人に対する歴史認識
マーレ人の認識としては、エルディア人から祖先を迫害されたというものです。しかも巨人の力を使ってです。そのため、マーレ人は全ての巨人を操ることが出来る「始祖の巨人」(=座標)を手に入れ、祖先を迫害したエルディア人に報復したいと思っているのです。さらにマーレ人は、始祖の巨人の力を手に入れて国力をさらに強化したいという目的もあります。
エルディア人→マーレ人に対する歴史認識
エルディア人側の認識では、自分たちは巨人の力によって、国々を繁栄させてきたという認識です。しかしそこを邪魔してきたのがマーレ人という考えになっています。マーレ人は侵略してきて、七つの巨人を奪ったのです。そのためエルディア復権派(エレンの父・グリシャなど)は「始祖の巨人」を手に入れ、マーレ人に報復したいという考えを持っているのです。ちなみに現在「始祖の巨人」の力はエレンが所持しています。つまりマーレの戦士の真の目的としては、マーレ政府から課せられている『始祖の巨人(=座標)』奪還ということになります。
もっと詳しく!マーレとエルディアの歴史って?
エルディア君臨
そもそもの争いの歴史とは、エルディア帝国が君臨したときまで遡ります。まずエルディア帝国と言うのは、少女「ユミル・フリッツ」が中心になって作られています。ユミルフリッツのもと、強力な帝国を築き上げたエルディアは、かなりの長い年月世界を支配していました。エルディアは、世界の中で唯一巨人の力を持っている国だったのです。巨人の力とは、「九つの巨人」の力です。この力により。エルディア帝国はほかの国の追随を許さないほど強力になりました。この能力は、エルディア帝国が滅びた後も受け継がれています。
民族浄化
エルディア帝国のエルディア人たちは、「ユミルの民」と呼ばれています。もちろんこれは「ユミルフリッツ」からつけられています。エルディア人たちは帝国を反映させるために、「民族浄化」を行っています。この民族浄化というのは、他の民族に子どもを作らせて、「ユミルの民」として育てるというもの。つまりほかの民族を滅ぼし、エルディアの民族を増やしていくという方法です。これは歴史上でも「民族浄化事件」として大きく取り上げられました。この結果、マーレ人たちはエルディア人たちを憎んでいるのです。
マーレからの逆襲
そのようなことがあって、マーレ人も黙っているはずがありません。マーレ人はエルディア帝国の支配から解放されようと、内部工作を行ってエルディア帝国で内戦を発生させたのです。そして内戦に便乗して、マーレ人たちはエルディア帝国にある「九つの巨人」の力のうち、7つを奪い取ります。それまで1700年もの間大陸を支配していたエルディア帝国でしたが、巨人の力を奪われたことになり戦力を大きくなくしてしまい、戦争にて圧倒的不利になってしまいました。そして最強だったエルディア帝国は、そのまま滅びてしまいました。
エルディア復権
エルディア帝国は滅びたので、ここからエルディア人はマーレ人たちに奴隷にされてしまいます。迫害され続けていたエルディア人は、いつの日かエルディア帝国を復権させようと考え始めます。そして「フクロウ」という、復権に向けて裏で動いている組織の存在まで明らかになりました。
フクロウ
エレンの父親の「グリシャ」は、子どもの頃にマーレ人によって妹を殺されてしました。実はグリシャは壁外の大陸出身なのです。大人になって「フクロウ」に加入したグリシャは、エルディア復権を目的としてマーレ人たちと戦うことになります。しかし巨人の力を奪われているため、真っ向勝負をしても勝ち目はありません。そのため様々な策を使いましたが、結局勝つことは出来ませんでした。その後グリシャ含むフクロウのメンバーは全員、無知な巨人となって徘徊することになってしまいました。
謎が残る?マーレについての考察
ここからは、マーレに関する仮説を紹介していきます。まだまだ謎が残る進撃の巨人の世界観ですが、読者の間でも様々な考察がなされているのです。
民族浄化は嘘かもしれない説
上記の「民族浄化」ですが、実は完全に嘘かもしれないという説があるのです。理由としては、1700年もの間支配され続けていたマーレ国が滅ぶこともなく、現在大陸を支配しているというのはあまりにも不自然と言う点にあります。そのためこの仮説としては、実は民族浄化を行っていたのはマーレ人の方であり、巨人科学を駆使してエルディア人たちを監視していたのではないかとも考えられています。
マーレとエルディアにはモデルがあるという説
実はマーレは「ナチス・ドイツ」がモデルなのではないかと言われています。マーレはエルディアを征服し、エルディア人を監視し収容していましたが、ナチス・ドイツもユダヤ人を強制収容していたからです。「進撃の巨人」に登場する町並みはドイツを参考にしており、アニメのオープニング曲にもドイツ語が使用されているなどのことから、ドイツをモデルにしている可能性は高いですよね。ちなみにエルディア人のモデルは「ユダヤ人」とも言われており、エルディア人たちが付けている腕章スタイルなどからも信ぴょう性が高いといわれている仮設になります。
「進撃の巨人」マーレ考察まとめ!
以上が「進撃の巨人」に登場するマーレに関するまとめでした。マーレの戦士に関する情報からエルディア人との歴史、またさまざまな考察を紹介しましたが、まだまだ謎が残りますよね。今後の展開にも期待です。
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