『Dr.STONE』は「週刊少年ジャンプ」に連載されていた漫画作品で、科学をテーマにしたサバイバル系のストーリーになっています。連載が終了した2022年3月の時点で電子版を含めた累計発行部数は1200万部を突破している大ヒット作です。アニメ版は第一シリーズと第二シリーズが既に放送されており、2022年の夏にはスペシャル版の『Dr.STONE龍水』が放送予定で話題になっています。『DR.STONE』では原作担当と作画担当が分かれていますが、この記事では作画担当はどのような人物なのかについて紹介したいと思います!
はじめに:どんなストーリー?
驚異的な頭脳を持つ科学少年の石神千空と、体力に自信がありまっすぐな性格の大木大樹は親友同士です。大樹には片思いしている幼馴染がおり、告白しようとします。しかし、次の瞬間空がまばゆい光で覆われ、世界の全ての人類が「石化」してしまうという謎の減少が発生します。そして約3700年後。全ての文明が消えた世界「ストーンワールド」で、石から解放された千空と大樹は再会を果たし、文明をゼロから作り上げることを誓うのでした。
作画担当はBoichi(ボウイチ)氏
『Dr.STONE』の作画を担当するのはBoichi(ボウイチ)氏です。原作担当の稲垣理一郎氏と二人三脚で作品を作っています。1973年生まれで大韓民国のソウル特別市出身の漫画家であり、本名は朴直武(パク・ムジク)と言います。1993年に漫画家としてデビューしており、2000年からは成人漫画も描き始めています。
漫画家に至るまで
漫画に活かすため、大学では物理学を専攻していました。漫画に活かすために物理学と言われるとピンと来ないかも知れませんが、漫画の設定や世界観において物理法則を理解することは重要であり、Boichi氏は大学で本格的に学んでおこうと考えたのだと思います。将来のことを考えてそこまでするというのは、なかなか凄いですよね!1993年に韓国の少女漫画雑誌「ミール」に掲載されていた「アンニョン!キャプテン」という作品でデビューしました。翌年に連載された「無一文教室」という作品がヒットし、人気作家となります。少女漫画雑誌に男性作家が連載を持っていることは、当時の韓国では異例のことであり、当時は女性漫画家協議会に加盟していました。ちなみに日本で漫画家デビューしたのは、2000年の頃でした。
日本での代表作『サンケンロック』について
日本でBoichi氏の知名度を高めた作品と言えるのが「ヤングキング」で連載されていた『サンケンロック』という漫画です。2006年の第10号から2016年の6号まで連載されていました。10年続いた人気作品です。単行本は全部で25巻まで出ており、Boichi氏を代表する作品となりました。
どんなお話??
喧嘩に明け暮れていた主人公が、自分を振った彼女が警察官になったのをテレビで見て自身も警察官になろうとするのですが、成り行きでギャングになってしまい、ギャングとしての日々を送ることになるというストーリーです。
作風やこだわりについて
『サンケンロック』のようなアクション漫画だけでなく、ラブロマンスやSF作品も描いています。作品にはパロディや社会風刺的な要素を取り入れることも多いです。劇画タッチのような濃い絵柄が多いですが『Dr.STONE』では少年向けということもあり、コメディチックな絵柄になっています。臀部(でんぶ)に対して強いこだわりがあるようで、青年漫画や成人漫画では臀部へのこだわりが分かるシーンが多くあります。さすがに少年漫画の『Dr.STONE』ではそのような描写はありません。
Boichi氏についての紹介まとめ
作画担当のBoichi氏は、漫画家として自国でも日本でも素晴らしい才能を発揮している人物です。漫画によって作画を使い分けることが出来るので、作品のジャンルは多岐に渡っています。原作担当の稲垣理一郎氏については、他の記事で紹介しているので是非読んでみて下さい!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。