『やくならマグカップも』は、2021年4月から6月まで放送されていた陶芸に打ち込む女子高生たちを描いたアニメです。10月には第2シリーズが始まることで注目されています。この記事では『やくならマグカップも』の制作に関わった作者たちを紹介していきたいと思います!
作者は1人だけじゃない?
『やくならマグカップも』の作者は誰ですか?と聞かれた時に「この人です」と1人だけ決めるのはとても難しいです。何故なら、企画の発案者や発案者の師匠、そして漫画の作画担当など様々な人物が制作に関わっているからです。『やくならマグカップも』は舞台となっている多治見市を盛り上げるために、約10年前に同市で始まったプロジェクトから誕生した物です。その長い年数を考えれば、様々な人物が関わっているのも納得です。
企画の発案者:小池 和人氏
『やくならマグカップも』の企画の発案者は小池和人氏です。小池氏は多治見市にある会社「プラネット」の創業者です。活気が失われている多治見市を何とかしたいと考えた小池氏は、どうすれば良いかということを師匠である堀貞一郎氏に相談します。堀氏は小池氏に「人を集めるなら物語が必要」とアドバイスします。小池氏は童話作家である堀氏にお願いして『多治見ものがたり』という絵本を制作してもらいます。堀氏が制作した『多治見ものがたり』は小池氏に影響を与え、後に『やくならマグカップも』の原案になります。小池氏は堀氏の孫の山岡禎幸氏に出会い、山岡氏から絵本とは別にコミックを使って地域振興をしてはどうかと提案されます。堀氏と山岡氏、そして後述する作画担当の梶原おさむ氏らによって、コミック化の構想が本格的にスタートしていきます。
『プラネット』とはどんな会社?
岐阜県多治見市にある1995年に設立された会社です。主に歯科向けの情報を発信する会社であり、情報提供の他にもセミナーを開催したりしています。プラネットの公式ホームページでも『やくならマグカップも』のことについて言及しています。
発案者の師匠:堀 貞一郎氏
堀貞一郎氏(故人)は『やくならマグカップも』の原案となる絵本『多治見ものがたり』を制作した人物で、小池氏が師匠と呼んで慕う人物です。小池氏に地域振興のために大切なことをアドバイスしました。堀氏は東京ディズニーランドの誘致に尽力したり、開業時には総合プロデューサーとして活躍する等、すごい経歴や実績の持ち主であったことが分かります。ちなみに堀氏は陶芸家としての一面もありました。
作画担当:梶原 おさむ氏
コミック化するにあたり作画を担当したのは梶原おさむ氏です。小池氏と山岡氏がコミック化の話を進めていく中で、梶原氏に出会いました。元々漫画家志望だった梶原氏を、小池氏が自分の会社の社員にならないかと誘いました。梶原氏は小池氏の社内で『やくならマグカップも』の制作チームに加入することになりました。後に梶原氏は、元々のコミックをリメイクした『やくならマグカップも こみからいず!』を制作します。原作ともアニメ版とも異なるストーリーが描かれています。
梶原氏の他の作品は?
梶原氏の他の作品を探してみたのですが、他に連載していた作品や連載中の作品を見つけることは出来ませんでした。ちなみに梶原氏の顔画像は非公開なのか、検索しても出てきませんでした。年齢も不明です。しかしリメイク版の作画の画風などから、比較的若い方なのではないかと思われます。
アニメ化の決定
コミックが連載され始めたのは2012年ですが、アニメ化が決まったのは8年後の2020年です。小池氏は元々アニメ化を狙っていましたが、アニメ化が実際に決まった際、最初は信じられなかったと語っていました。日本アニメーションから制作のオファーが来た際、小池氏自身が日本アニメーションのファンだということもあり、とても嬉しかったそうです。
『やくならマグカップも』の作者たちまとめ
『やくならマグカップも』は発案者や発案者の師匠、漫画の作者、アニメ制作会社など様々な人たちが関わっていることが分かって頂けたと思います。これから始まる第2期によって、多治見市が更に盛り上がること間違い無しですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。