2021年4月から6月まで放送されていた『やくならマグカップも』は、陶芸にハマる女子高生たちを描いた作品です。10月には第2期である『やくならマグカップも 二番窯』がスタートします。今回は新シリーズを観る前のおさらいとして、第1シリーズの見どころをネタバレ込みで紹介していきたいと思います!
主人公の母について
主人公である豊川姫乃の母は有名な陶芸家「土岐川姫菜」(故人)です。しかし姫乃自身はこの事実を最初は知りませんでした。自己紹介の時に姫乃の名前を寝ぼけながら聞いた久々梨三華が「土岐川姫菜」と聞き間違えたことで、姫乃を陶芸部に誘います。その後部室で色々と話している内に、姫乃は母が偉大な陶芸家であったことを知るのです。そして、姫乃が陶芸にのめり込むきっかけにもなっていきます。
先生のヒミツ・・・?
姫乃と久々梨と直子は、顧問の小泉真美が電話で誰かと話しているのを目撃します。小泉は電話で「もう終わりかも」とつぶやいてどこかに行きました。「もしかして彼氏との別れ話?」と小泉の行方が気になった3人は尾行することに。電車に乗り、山を越えてヘトヘトになった時に、小泉に見つかってしまいます。話を聞くと、彼氏ではなく学生時代の友人との電話でした。「もう終わり」というのは時期的にもう見れなくなる物がある、という意味でした。
北小木のホタル
小泉が語った「時期的に見られなくなる」という物の正体は、北小木のホタルのことでした。北小木は岐阜県多治見市に実在する町の名前です。暗くなってから飛ぶホタルの輝きはとても綺麗で、姫乃たちも感動していました。
母の作品について
顧問の小泉真美から、郷土資料館にある「青少年作陶コーナー」というコーナーの準備を手伝って欲しいと頼まれた姫乃。資料館に向かう途中で姫乃は陶器で出来たモニュメントを発見します。まるで吸い込まれるような魅力をモニュメントに感じた姫乃。その後、郷土資料館に到着した姫乃は市役所の職員の人からモニュメントは土岐川姫乃が作った作品であることを伝えられます。
モニュメントを作った理由
郷土資料館の中に、土岐川姫菜がモニュメントを作った理由が分かる資料がありました。記事の中で姫菜は「風の色と声を教えたくなった」と述べていました。姫菜の感受性豊かな発想や表現力に姫乃は改めて母の陶芸家としての凄さを感じ、心を打たれていました。
父と母の思い出
姫乃はコンテストに向けて作品を考えますが、なかなか良いアイデアが思いつきません。父である刻四郎に相談すると、刻四郎は物置からバットを持ってきます。そのバットは高校時代に野球部だった時、母である姫菜が作ってくれた物でした。野球部では補欠だった刻四郎ですが、一生懸命に頑張る姿を見た姫菜が応援の意味を込めて作った物でした。陶器で作ったのでとても重く割れやすいバットですが、刻四郎にとっては大切な思い出です。
カッパが現れた!?
多治見市の川でウナギが沢山獲れる時期だと聞き、川にやって来た姫乃たち。ウナギ獲りをしていると、突然カッパが現れました。興味津々の姫乃たちにカッパは、自分たちの住んでいる場所においでよと川の中に招待します。潜ってカッパについていくと、そこには竜宮城のような城があり、不思議な世界が広がっていました。そして、若い頃の姫乃の祖母が登場したり、歌やクイズが始まったりと盛り上がります。
ファンタジーな世界!でも実は・・・
今まで日常系のアニメだったのに、カッパが出てきたり竜宮城が出てきたりと、急に非日常でファンタジーな要素が出てきました。しかし、実は全て久々梨三華が見ていた夢だったのです。いわゆる「夢オチ」でした。夢であることを知った久々梨はガッカリしてしまうのでした。
コンテストに向けて
コンテストに向けて何を制作しようか迷っていた姫乃でしたが、陶器の座布団を作ることを思いつきます。早速作ってみる姫乃ですが、陶器ならではの壊れやすさやゴツゴツ感がネックとなり、なかなか上手くいきません。座る人のお尻に合うように形を工夫してみますが、それだけでは不十分だと気づきます。
ヒントを得たきっかけ
久々梨三華の髪を結んであげることになった姫乃は、三つ編みを結んでいるうちに作品のヒントを得ます。髪自体は柔らかいけれど、三つ編みにすると固くて丈夫になるということを発見した姫乃は、この性質を陶器の座布団に応用できないかと考えました。土で作った紐と紙紐を組み合わせて三つ編みのように結び、座布団の形にしました。焼くことで紙紐は消えますが、土で作った部分の紐は陶器として残ります。消えた部分のすき間を柔らかい素材の紐で埋めることで座りやすさを出すというアイデアにたどり着いたのです。
色はどうする?
座布団は無事に焼きあがりましたが、次は色を何色にするかで姫乃は悩みます。色の候補が多くてどれにしようかと悩む姫乃を、成瀬直子が散歩に行こうと連れ出します。着いた先は姫乃の母が作ったモニュメントでした。母のモニュメントの色に魅力を感じた姫乃は、陶器の座布団を母のモニュメントと同じ色にすることに決めました。同じ色を出すのは難しいと十子に言われますが、姫乃の意思は強く、地道に色を作っていきます。そして最終的に、母のモニュメントに近い色の陶器の座布団が完成しました。
コンテストの結果は・・・?
姫乃の作品の結果は、参加賞となりました。結果発表で審査員から名前を呼ばれることは無く、姫乃は少し残念そうな様子を見せていました。しかし、発表前の別室での審査員たちのリアクションは決して悪くなく、今後に期待できるような評価を得ることができました(姫乃自身はその様子を見ていませんが)。
タイトルの意味とは?
タイトルの『やくならマグカップも』とはどういう意味なのでしょうか。最終話である12話の最後に、タイトルの意味について分かるシーンがあります。陶芸部の部員として初めて作品を出品した姫乃は、自分自身が陶芸家としての一歩を歩み始めたのだと感じます。そして希望に胸膨らませる姫乃は「次にやくならマグカップもアリかな」と言います。『やくならマグカップも』のタイトルの意味がラストシーンで分かるようになっています。
『やくならマグカップも』の見どころネタバレまとめ
いかかでしたでしょうか?『やくならマグカップも』の第1期の見どころをネタバレを含めて紹介してみました。第2期では新しいキャラクターなど新たな展開が待っていると思うので、オンエア前に是非第1期をもう一度おさらいしてみて下さい!