2015年からWeb漫画サイト『クラゲバンチ』にて連載されている漫画作品『山と食欲と私』。“山ガール”といわれることを嫌う自称単独登山家の主人公・日々野鮎美の登山と山頂で食べる食事を描いた作品で、読むと山に登りたくなり、お腹もすくというアウトドア・グルメ作品です。公式レシピ本が発売されるほどの本格的な料理が描かれており、さらに作者自身の趣味が登山ということもあり、実体験を活かした登山の描写が話題となっています。今回は『山と食欲と私』の登場人物の魅力について、独自にランク付けしたものを紹介していきたいと思います。
目次
第10位 香山 栄螺（かやま さざえ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
主人公の日々野鮎美と同じく、単独登山家。30歳、フリーSE。とあるテント場で鮎美がローストビーフを作っていたとき、横目で観ていた栄螺。髪型はショートカットで、どこか親しみやすさがある女性です。そんな栄螺と鮎美は、栄螺が“お酒を一緒に飲みませんか”と鮎美の元へビールを持ってきたこと機に知り合います。後に、鮎美が南アルプスの名峰である甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に挑戦しに行ったとき、再会することに。お互い単独登山家ということもあり、ライバルのように張り合いながらも、一緒に登頂しました。山を登るペースは速めのようです。
第9位 男鹿 ますみ（おが ますみ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
登山初心者の62歳、専業主婦の男鹿ますみ。昨年定年退職した夫の男鹿たかしと一緒に登山をしているようです。いつかは富士山にも登ってみたいとのこと。ますみの体力面などの気にして否定的な夫には内緒でいつか挑戦しようと夢見ています。日々野鮎美と会ったときには、鮎美の料理に興味を示しているようすも。さらに「今度私も真似してやってみようかな」と、挑戦的なところが魅力の1つです。
第8位 小岩 カジカ（こいわ かじか）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
日々野鮎美の学生時代のバイト仲間である小岩カジカ。31歳、会社員。とある低山を登っていたところ、カジカとカジカの山友に遭遇したときには、見晴らし展望台でのブルスケッタパーティに鮎美を誘う優しさも。とある登山者にパーティーするために重い荷物を持ってきたことを茶化されたときには「重たいよ、だけど別にいいじゃんね」と言い返す姿も。しっかりと自分を持っている人物です。
第7位 佐藤 ヤマメ（さとう やまめ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
『山と食欲と私』の主人公・日々野鮎美と同じく単独登山家である佐藤ヤマメ。23歳。フリークライマーでもあり、フリークライマーの聖地ともいわれているアメリカのヨセミテまで行くほど、岩に魅せられているようです。髪は1つにまとめており、アグレッシブでかっこよさもあるところが印象的な女性です。
第6位 猪口 いるか（いのぐち いるか）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
主人公・日々野鮎美の母親。56歳、国立大学の事務を務めています。東京生まれ東京育ちのいるかですが、藤岡弘、に似ている再婚相手の猪口雅俊に出会ってから、変わったとのこと。雅俊は新潟にあるセカンドハウスでレストランを開きたいと言いつつも、料理に関してはまだまだのようす。そこでいるかは雅俊に代わり、手早く下準備する場面も。薪割りも軽々やってのけるようす。体力には自信があるようで、小学校から高校まで、マラソン大会ではいつも1位だったとのこと。夢は豪華客船で世界一周だそうです。
第5位 小松原 鯉子（こまつばら こいこ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
主人公である日々野鮎美と同じ会社に勤める先輩です。29歳、会社員。髪型はボブで、京都出身、おっとりとした見た目と話し方が特徴。登山が趣味と知った小松原鯉子は、鮎美にいろいろと聞きながら登山について勉強中。登山雑誌も買って読むほど興味があるようで、初心者向けの山などにも積極的に参加。趣味は御朱印集め。1年前に当時6年間付き合っていた彼氏と別れ、土日は寂しくて落ち着かないという日々を過ごしていたとき、親戚の人に勧められて御朱印集めを始めたとのこと。そして集め始めたらすっかりハマり、今でも続けているとのことでした。鮎美や鯉子が勤める会社の課長が電撃退職をした後には、20代でありながらも主任を任されます。最初はやる気がなかったものの、気持ちを切り替えてなんだってやってやろうと意気込んでいるようす。その後、新人としてやってきた瀧サヨリと、うまくコミュニケーションがとれずに悩んでいたときには、登山レクリエーションを企画。任されたことは責任持ってこなす、そんな魅力を持っています。サヨリが結婚した後には焦って山コンに参加するといった一面もあり、寂しがりやなところがあるようです。
第4位 黒蓮 七実（こくれん ななみ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
日々野鮎美がとある山から下山しているときに出会ったアウトドア女子。32歳。車で旅をしており、アウトドアの知識は豊富なようです。初めて会った鮎美を駅まで車で送ろうかと誘ったり、秘湯へ寄ろうと提案したり、親しみやすさのある女性です。車の運転は手慣れているも、荒いようです。道が合っているか不安げな鮎美には「なんとかなるっしょ～！」と言う場面もあり、雑な一面もあるようです。そんな七実ですが、旅を始める前には人間不信に陥っていたとのこと。しかし、旅を通して、人を信じる気持ちを取り返したとのことでした。自由に生きる、かっこいい女性です。
第3位 兎内 幸生（とうち ゆきお）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
とある登山口の最寄りのバス停に降り立った主人公の日々野鮎美。そこで降りたもう1人の男性が兎内幸生でした。37歳、翻訳家。いざ山へ入ろうというときにあ、女性の後ろを歩くのは悪いからと先を歩いたり、登山道を見失ったときには、ただついて歩いてただけの鮎美にまで謝るなど、紳士的な男性です。さらに雨宿りを一緒にしないかと提案し、ミルクココアにスライスしたショウガとウィスキーを混ぜたオトナのココアを振る舞う場面も。ちなみに妻子持ちとのこと。
第2位 瀧 サヨリ（たき さより）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
主人公・日々野鮎美や小松原鯉子と同じ会社に勤めている瀧サヨリ。24歳、派遣社員。髪は短めで、前髪も短めです。眉毛は短く、伏し目がちで印象深い顔立ちをしています。会社の課長が電撃退職し、鯉子が主任となった後に新人としてやってきます。最初の頃は鮎美や鯉子が自己紹介するも、無言で会釈するだけで、何を聞いても「はい･･･」としか答えないようすも。口数は少ないタイプのようです。高校時代は山岳部に所属していたとのこと。高尾山への登山レクリエーションでは、年季の入ったブーツを履き、大鍋を持ってきていたりと、慣れているようす。山岳部時代には、積雪期の北アルプス蝶ヶ岳に登るほどの実力者です。後に、登山中に出会ったという男性と電撃的な恋に落ち、入籍。その後の名字は瀧本（たきもと）。
第1位 日々野 鮎美（ひびの あゆみ）
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
登山と食事が大好きな日々野鮎美。27歳、会社員。本作の主人公です。登山をする際に調理する食材にはこだわりを持っており、さらに料理のレパートリーも豊富なようです。作って食べることも、ただ食べることも大好きなようす。“単独登山家”を自称しており、1人で登山することがほとんどの鮎美ですが、登山しているときに珍しい植物を見つけたときには、周囲の登山者が気づくよう配慮する優しさも。そんな鮎美は山の自然も大好きなようで、秋に登山したときには紅葉した落ち葉を集めて投げて遊んだり、花畑を見つけたときには舞うようにはしゃぐ姿も。さらに鮎美は非常に知識が豊富で、植物の名前や料理の知識から、登山をする上で大切なことや登山するためには欠かせない体のつくりのことなど、非常の多くの知識を持っています。会社の先輩である小松原鯉子と山へ挑んだときには、ジャンバラヤを持ってきた鮎美ですが、ジャンバラヤのルーツについて説明する場面も。読書も趣味なようで、時には登頂後に読むこともあるようです。勉強熱心で物知りなところが非常に魅力的な人物です。
山と食欲と私・登場人物の魅力度ランキングまとめ！
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
いかがでしたでしょうか？今回はアウトドア・グルメ漫画『山と食欲と私』の登場人物の魅力について、独自にランク付けしたものについて紹介しました。山へ登るとその時々、様々な人との出会いがあり、それぞれが魅力を持っている登場人物です。メインとなる登場人物だけでなく、その山々で登場する人々にも注目して見てください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
