賭博による厳しい階級制度の採用された上流階級の金持ちの生徒が通う名門校で繰り広げられる学園ギャンブルストーリー。ギャンブルを通じた騙し合い、手の内の読み合い、勝てば大金と人望を集め負ければ屈辱的な待遇を受けるという不条理さと資本主義社会の負の側面を見れる内容が見所です。
投票ジャンケン
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
早乙女芽亜里が蛇喰夢子に挑んだギャンブル、2人対戦用のカードゲーム。考案者は早乙女芽亜里。クラスメイト30人に「グー・チョキ・パー」のいずれかを白紙のカードに書いてもらい、ゲームプレイヤーに見られないように投票箱へ投函する。そして、プレイヤーは投票箱から3枚のカードを取り出し、対峙し合うという形式。それ以外は通常ルールと変わらず、出したカードがあいこなら再度ジャンケン、そして3枚目もあいこなら引き分けで再試合という仕組み。また、プレイヤーが引いた3枚のカードに「グー・チョキ・パー」の3種が出揃うとは限らない。こうした運否天賦による「不平等」も、このゲームの特色の1つ。
ダブル神経衰弱
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
皇伊月が蛇喰夢子に挑んだギャンブル、2人対戦用のカードゲーム。同じデッキのトランプを2つ同時に使用する、変則型の神経衰弱。考案者は皇伊月。通常ルールと異なり、「マーク」「数字」の双方が合致しなければ、1ペアと認められない。カードの総計は104枚のため、過半数である54枚(27ペア)のカードを先に取ったプレイヤーが勝利する。このゲームの通常の必勝法は、103分の1の確率で運によって当たりを導き出すか、カードの配置を記憶することにある。作中では、チップレートは1枚につき、100万円であった。
生か死か
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
早乙女芽亜里と蛇喰夢子が西洞院百合子に挑んだギャンブル、伝統文化研究会が実施している、ルーレットゲームと丁半博打を組み合わせたゲーム。考案者は西洞院百合子。壺振りが剣を模したコマ10本を壺に入れ、ルーレット盤に振り下ろす。そして、盤上にある番号の割り当てられた30箇所の穴、そのいずれかに刺さったかどうかを予想するという構図。当ゲームにおける最大の特徴としては、剣が上向きに刺さった場合は「生」として倍率が30倍になり、下向きに刺さった場合は「死」として倍率がマイナス30倍となる点にある。掛金チップは、ゲーム前に両プレイヤーの合意で決定される。掛金チップは、「生」になれば自分のものになるが、「死」や「外れ」の場合は、相手に渡る。なお、両プレイヤーとも外れの場合、差し引きゼロで掛金の移動は起こらない。チップが0になれば、その差額を持って、決着金額となる。
2枚インディアンポーカー
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
生徒会が実施する債務整理大集会で行われた。木渡潤、蕾菜々美、蛇喰夢子と早乙女芽亜里、4人対戦用のトランプゲーム。考案者は五十嵐清華。プレイヤーはゲーム前にチップを10枚受け取る。チップ1枚分の価値は、そのプレイヤーが生徒会へ申告した借金額を10で割ったものである(申告額が100万円なら、チップ1枚の価値は10万円)。
ルール
生徒会が任意で選んだ4人で対戦を行う。ジョーカーと絵札を除いた40枚のトランプを使用。ディーラーから2枚のトランプが配布され、1枚目は自分のみが見る。2枚目は自分では見ずに、ほかのプレイヤーの方へ開示する。この2枚のカードで出来る役が強いかで勝敗を決する。役は「ペア(同じ数字が揃う)」「マーク(同じマークが揃う)」「ブタ(数字もマークも揃わない)」の順で強く、同じ役ができた場合は数字の合計が多い方が勝ちとなる。カードのチェンジは不可。
注意項目
ベット・コール・フォールド・レイズなどは通常のポーカーと同様だが、1ゲームで賭けられるチップは最大5枚まで。さらに参加者全員が1ゲームごとに参加料として自分のチップを1枚支払わなければならない(自分のチップが手元にない場合は、ほかのプレイヤーのチップで支払う)。
勝敗内容
全10ゲームを行い、最終的なチップの獲得額により順位を競う(枚数は関係なし)。1位となったプレイヤーは、申告した借金額が最も少ないプレイヤーの借金額と同額となる。以下、2位が2番目に低い借金額、3位が3番目に低い借金額となり、4位のプレイヤーは最も高い借金額を背負わされることとなる。
原作でのゲームの意図
なお、申告した借金額が一番額の少ないプレイヤーがゲームで1位となった場合、その借金は免除となる。また、このゲームで負わされた借金の返済先は全て生徒会となる。説明段階で早々にイカサマは不問且つ生徒会は不介入が宣言されており、これはすなわち自己申告の段階で嘘をついていようが、生徒会からは何も言ってこないということである。本来の借金より申告額が多かった場合、順位が上位なら本来の借金との差額が任意の人物へと小切手として渡される。たとえ、その額が億単位だろうと例外はない。これは、生徒間で発生した借金を全て生徒会に集め、学内に多くいる子息・令嬢たちの手綱を握る目的が主であるため。
ESPゲーム
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
生志摩妄が蛇喰夢子に挑んだギャンブル、カードゲームとロシアンルーレットの複合ゲーム。考案者は生志摩妄。プレイヤーとディーラーとで違う密室に分かれる。2つの部屋の様子はカメラとモニターを介して中継される。プレイヤー側からはディーラーの手元しか見えないが、ディーラー側からはプレイヤーの部屋全体を見ることができる。
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
まず、プレイヤーは6弾入るリボルバー銃に好きなだけ銃弾を装填する(全く弾を込めなくてもかまわない)。その後、互いのプレイヤーの銃を箱に入れる。ディーラーとプレイヤーには5枚のESPカードが配布されている(マークは丸・四角・星・十字・波)。ディーラーは5枚のカードを任意の順序で裏向きに並べる。その様子をモニターで見て後、プレイヤーが裏向きでカードを並べる。ディーラーがカードを開示した後、プレイヤーのカードを開示する。並びが一致したカードの枚数が多い方が勝ちとなり、一致した枚数の差が勝ち点となる。勝ったプレイヤーは箱から銃を一つ取り出し、勝ち点の数だけ相手に向けて引き金を引く。一致したカードが同数だったとき、銃弾が出なかったとき、銃弾が出ても相手に当たらなかったときは銃弾を込めるところからゲームをやり直す。1発でも銃弾を受けた方がゲームの敗者となる。
余談
本来は勝敗が決まるまでゲームを繰り返すルールだが、本編では蛇喰夢子と生志摩妄の間で交わされた提案・交渉により、「最大3セットまで」「銃弾が出ても当たらなかった場合は、外した分だけ相手が引き金を引く」というルールが追加された。
一流アイドル決定戦 「バトっていいとも!」
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
夢見弖ユメミが蛇喰夢子に挑んだギャンブル。考案者は夢見弖ユメミ。ユメミの学内ライブの後に開催。もともとテレビ用の企画だった物をユメミが流用した。プレイヤーは予め用意された9つのゲームに挑戦する。各ゲームの勝者は3×3のマスに1つマークを付けることができる。先に縦・横・斜めのいずれか1列をそろえたプレイヤーが最終勝者となる。ゲームの種類は交互にダイスを振って決めると言うルール。
運命のタロットカード
出典: 賭ケグルイ ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
テレビアニメ版オリジナルのギャンブル。第12話(最終話)にて、蛇喰夢子が桃喰綺羅莉に提案した。タロットカードを使用する。考案者は桃喰綺羅莉。まずタロットカードの大アルカナ22枚を円形に並べる、3人がそれぞれ一枚ずつカードを引く(蛇喰夢子の選択を「過去」、桃喰綺羅莉の選択を「現在」、鈴井涼太の選択を「未来」とした)。カードの番号を点数とし、3枚のカードの点数を合計する。その際、カードが正位置ならプラス、逆位置ならマイナスとして数える。3枚の合計値の正負によって勝敗を決める(作中では正なら夢子、負なら綺羅莉の勝ち、0なら引き分けという設定だった)。なお、愚者のカードが出た場合、他のカードの点数に関係なく、愚者の位置方向で勝敗を決める。
まとめ
それぞれのギャンブル・ゲームの内容はしっかりとしていて面白いです。これを真似て遊ぶのも面白いと思いますが、ぜひ原作やアニメでこれらゲームで熱い勝負が展開されていますのでぜひチェックしてみて下さい。