今年2024年に待望のアニメ版が放送されることとなった本作『じいさんばあさん若返る』ですが、皆さんは本作の主人公である正蔵とイネの事はどこまでご存知でしょうか?本作はSNSを通して爆発的に人気を博した作品となっていますので、トレンドに上がったエピソードだけ目にしたという方も多く、全体のストーリーや主人公である正蔵とイネがどのようなキャラクターなのかという細かい情報は把握されていない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は本作『じいさんばあさん若返る』にて、主人公として登場する正蔵とイネについて紹介をしていきたいと思います。2人のキャラクターとしての背景には、昔ならではの事情があったり、老人ならではの設定があったりと、なかなか特色があるキャラクターとなっています。既にアニメ版が楽しみで待ちきれないというファンの方もこの記事を通して2人について理解を深めてくださいね。
斉藤正蔵
本作の主人公の1人であり、もう1人の主人公イネの夫である人物が斎藤正蔵です。作中の冒頭では全く色気のない位に年老いた姿で登場していましたが、ひょんな事をきっかけとして若返ったことで、これまでになかった賑やかな人生を送ることとなります。本作でも屈指の人気を誇るキャラクターとなっていますので、ぜひとも注目しましょう。
親族をも惚れさせる
正蔵は、老人となった後の姿とは打って変わって、 若い姿は現代人好みの塩顔イケメンであり、作中で多くの女性キャラクターを虜にしてきました。特に義理の娘や孫からも、その圧倒的なルックスで高い評価を得ており、親族ですら惚れさせたおじいちゃんとなっているのです。ちなみに、農作業をしているのに肌が白いのはおかしい!という指摘もあるのですが、正蔵が生活している東北地方では日照量がそこまで大きくないので、農家として働きながらも色つやの良い白い肌をしていることは、実は整合性がとれています。
家庭的な一面も
イケメンなのはその見た目だけでなく、常に自らの家族のことを考え行動するという、彼の家族に対する一途な心もイケメンであるということができるでしょう。ご年配の方だとまだまだ女性が家事をして当たり前という考えを持っている方も多いですので、正蔵のように女性に対してフラットな視線を向けることができるおじいちゃんというのは珍しいですよね。
お金に苦労した過去
そんな心優しくイケメンな正蔵ですが、若い時はとにかくお金に苦労をしたようです。お金の都合で高校に通うことができなかったり、若いうちからすぐに働かないといけなかったりと、苦労することが多かったため、若いうちにめいっぱい遊ぶことができなかったという過去もあります。そのため、彼が若返ることには、若い時に苦労した分を取り返すという意味合いも感じ取れますね。
服のセンスは、、
何から何まで完璧な男性のように感じますが、服のセンスはその年代の男性らしく、かなり古風なものとなっています。おしゃれのつもりで来た服が寅さんになっていたりと、現在の最先端の服の流行にはついていけないようです。しかし、一部界隈ではその服に対する無頓着さが、むしろ可愛らしくて推せるという意見もあるようなので、服のセンスがないという点も彼の個性であるといえるでしょう。
斉藤イネ
本作のもう1人の主人公であり、先に紹介した主人公正蔵の妻として登場するのが斎藤イネです。イネも登場した当初は、ごく一般的なおばあちゃんの見た目をしていましたが、夫である正蔵と同じく、ひょんな事をきっかけとして、美しい美貌のかつての姿に若返りました。
元令嬢
その美しい容姿だけでなく、品のある出で立ちが備わっているのは、彼女がかつて東京の華族の令嬢だったからです。当初はお金持ちの家で生まれ、苦労することなく生活をしていたのですが、ある時に自らの一族が没落し、東京から正蔵のいる地域へ引っ越してきたという過去があります。そのため、もともとの性格は華族の令嬢らしくかなりキツいものとなっており、現在と過去の性格の変化が著しい人物であると思います。
当時としては珍しいイネからのアプローチ
正蔵とイネが若かった頃は、お見合いなどで結婚することが一般的で、恋愛で結婚するのは非常に珍しい時代でした。そのような時代の中でイネは正蔵に自らアプローチをして結婚に至ったという過去があります。恋愛結婚だけでも非常に珍しい時代なのですが、女性からのアプローチというのはさらに珍しく、この過去からもイネが正蔵に対して並々ならぬ想いを抱いていたことが伺えます。
最近は体を悪くしていた
そんな正蔵と並々ならぬ想いで一緒になったイネですが、最近は老化の影響もあり、体を悪くしていたようです。病院通いも続き、それでも改善が見られなかったので、より大きな病院へと移るかもしれないという話が持ち上がっていた中で、若返りを果たし、体調が改善しました。
子育てに追われ続けた日々
当時としては、珍しく恋愛結婚を果たした正蔵とイネですが、その結婚生活は決して楽なものではなかったようです。正蔵の家がもともと貧乏だったということもあり、仕事を頑張らなければならなかったというのもありますが、結婚してすぐに子供ができ子育てに追われてしまったというのもその要因であるようです。当時は今よりも子育て道具が発達していない時代ですから、子供を育てるだけでも大変だったのですね。
農家として生計を立てる
そのような忙しい中でも、2人は農家として生計を立て2人の子供を育てあげました。収穫が天候に左右されることもありますし、何よりも力仕事として非常に多くの労力を必要とするため楽な仕事ではありません。しかし、2人は共に支えあいながら大変な仕事をこなし、生活をしていたのです。
果たせなかった新婚旅行の約束
2人は結婚してすぐに新婚旅行に行く約束をしていましたが、このような忙しい生活が続いていたということもあり、結果的にその約束を果たすことができていませんでした。そこで子供も巣立ち、体が若い頃に戻った今こそ新婚旅行に行くチャンスだと考えたのです。本作では途中から2人がかつて果たすことができなかった新婚旅行の約束を果たすことも一つの目標となっていますので、2人の新婚旅行にも注目をしてみてくださいね。
死について考える2人
本作では、高齢者をテーマに描いていると言うこともあり、人間の「死」について描く描写も多く登場します。本作は若返ったからといって寿命が伸びるわけではなく、2人は残された時間の中で若返っている状態なのです。そのため、若いとは言え、2人にとっては死が非常に身近なものであり、作中でも重要なテーマとして触れられています。2人が自らの心についてどのように向き合っていくのかという点にもぜひ注目してみてください。
過ごせなかった日々を謳歌する
残り少ない最後の時間の中で、2人はかつて過ごすことのできなかった幸せの時間を取り戻すべく行動を起こすというのが本作の大まかなストーリーとなっています。他の恋愛アニメでは味わうことのできないような複雑な展開の恋愛アニメとして楽しむことができると思いますので、ぜひとも、この辺の本作の特徴も楽しみにしてくださいね。
不思議な砂時計の力
2人は不思議な砂時計の力によって若返ることとなります。この砂時計の存在は正蔵とイネの2人にとっても非常に重要なものとなっていますので、本作では2人の性格や絡みだけでなく、2人が若返りと老化の2つの体を行き来する中で、砂時計がどのような役割を果たしているのかという点にも、ぜひとも注目してみてくださいね。
老化することも可能
砂時計の特徴として注目すべきなのは、若返りと老化という2つの時間軸を行き来することができるという点です。そのため、2人は夢の中で砂時計が出てくれば、その砂時計をひっくり返すか、そのままにしておくかで、元の体に戻るか、若い体になるのか選ぶことができるのです。
無限ではない命
砂時計を自由にひっくり返すことができるのであれば、砂が完全に落ちきる事はありませんから、無限に生きられるのではないかと考える方も多いと思います。しかし、砂時計は少しずつ砂時計の外に出ていく作りとなっているので、砂時計をどんなにひっくり返しても最終的には砂がなくなってしまうというシステムになっています。本作において、正蔵とイネの命は無限では無いのです。
残り少ない時間を過ごす
2人は残り少ない寿命の中で、若返りと老化を繰り返しながら過ごしていくこととなります。2人にとって砂時計は自らの姿を変幻自在に変えることができる装置であると同時に、自らの残りの寿命を可視化してみることができる装置でもあるのです。砂時計にはこのような2つの役割がある事は押さえておきましょう。
新婚のような関係に注目
本作で描かれる2人の関係の中でも特に注目して欲しいのは、長年連れ添った夫婦なのに新婚のような反応をしてしまう点でしょう。 長年連れ添った夫婦ではありますので、本来はお互いに緊張する必要は無いのですが、突然若返ってしまったとなると、急にどのように接したらいいのか分からなくなってしまうのでしょうね。結婚して数十年経つのに新婚2日目のような反応する2人は、見ていて非常にギャップがあって面白いので、ぜひとも注目してみてください。
久しぶりの恋愛??
本作では2人がもう一度恋愛をしているかのような描写が描かれており、本作の特徴であると言えるでしょう。たまに2人の若返りと老化のタイミングがずれて、おじいちゃんと娘の恋愛のようになっている描写があるのも、本作ならではの面白さですよね。
過去の恋愛譚にも注目
また、本作では現代社会では見ることができないような2人の恋愛経験を垣間見ることができます。現在と過去では大きく恋愛に対する考え方も違っており、そのギャップを楽しむという楽しみ方もあると思います。現代の恋愛ばかりが描かれるアニメ作品だからこそ、昔の日本の恋愛観を垣間見ることができるアニメ作品が放送されるのは非常に意義があることだといえますね。
孫たちとのギャップに注目
このように2人の価値観は昭和に置いていかれていますので、現代っ子から見るといろいろと突っ込みどころの多いものとなっています。そのような私たち現代っ子のツッコミを代弁してくれるのが正蔵とイネの孫たちです。孫たちは視聴者である我々に近い年齢のキャラクターとなっていますので、我々も見ていて、非常に親近感を抱きやすいキャラクターとなっています。本作では孫たちから見て正蔵とイネが、どのように見えるのかという点にも注目をしてください。
現代の娯楽を謳歌
特に正蔵とイネは孫たちに連れられて、様々な現代の娯楽を謳歌することとなります。東京に住んでいる方であれば、なじみのあるような場所に所蔵とイネが数多く訪れますので、ぜひとも注目してみてくださいね。このように、純粋な恋愛ものとして、現代ならではの娯楽を謳歌する2人の青春にもぜひとも注目をしたいですね。
どこか新鮮味のある展開に期待
若いカップルが東京で遊び倒すという描写は様々な作品に描かれてきたお決まりの描写ではありますが、高齢者が現代の娯楽を楽しめる作品というのは非常に珍しいと思います。高齢者から見た現在の娯楽を楽しむことができるのは本作だけですので、この辺の現在の街を遊び倒す正蔵とイネには是非とも注目をしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『じいさんばあさん若返る』に登場する正蔵とイネについて紹介をしてきました。本作は正蔵とイネの触れ合いを描いた作品となっており、恋愛作品としても非常にクオリティーの高いものとなっています。しかし、それだけではなく、高齢者を描いた作品ならではの「死」をテーマにしたエピソードや、現代っ子の孫と全く感性が異なる、正蔵とイネのギャップをテーマにしたエピソードなど、数多くの「高齢者が若返る」というテーマから描くことができる独自の面白いエピソードが目立つ作品ともなっています。設定がそもそも面白く、本作の設定を聞いたときに「面白そう」と思ったで方あれば楽しめる作品となっていますので、是非ともこの記事を読んで本作に興味を持ったというファンの方は、アニメを視聴してみてくださいね。