人気のジャンプ漫画家、久保帯人さんが手がけるBLEACH以来の新作『BURN THE WITCH』は、読み切り版と短期連載版のどちらも人気です。そして2023年の年末から、テレビや動画配信サイトで読み切り版を原作としたアニメが放送・配信されることになりました。久保さんの世界観が再びアニメになるということで、話題になっています。今回は、当作品の作風や制作背景など、アニメを観る前に知っておきたい情報について紹介したいと思います!
はじめに:どんなストーリー?
物語の舞台はロンドン。ロンドンにおける死因の72%は、ドラゴンと呼ばれる存在が関係していました。そんなドラゴンを見ることが出来るのは、ロンドンの中でも裏側の「リバース・ロンドン」に住む住人の中だけです。その中でも限られた人物しか、ドラゴンに直接接触することが出来ません。それ以外の人たちは、ドラゴンの存在を認識する事すら出来ないのです。主人公のニニー・スパンコールと新橋のえるは、選ばれた人物である「魔女」として、ドラゴンの保護や管理を担当することになったのでした。
作風について
当作品の舞台は、実はBLEACHと同じ世界線であると言われています。ダークな雰囲気が漂う世界観である一方で、主人公のニニー・スパンコールと新橋のえるのキャラクターによって、明るくてユニークな要素も含まれています。ダークな世界観は久保さんの得意とする分野であり、BLEACHの時も今までのジャンプ作品には無かった新たな境地を開拓し、人気を博しました。舞台である現代のロンドンに、魔女やドラゴンといった要素を組み合わせていることも特徴であり、読者が徐々に物語に引き込まれるような工夫がされています。
制作背景
週刊少年ジャンプの創刊50周年を記念して作られたのが『BURN THE WITCH』です。編集部からは、BLEACHに関連した作品を読みたいという要望がありました。最初に読み切り版を掲載し、アニメ化の話もあったことから、久保さんはシリーズ連載もやろうと思うようになり、執筆を開始します。読み切り版を前日譚とした新しいエピソードが連載され、劇場版アニメーションとしても公開されました。ネームを渡して、その作品がアニメ化されている中で原稿を描く、というのは漫画家としてはかなり珍しいケースであり、久保さんも「初めての経験で面白かった」と語っています。
作品に対する評価
高い評価を得ている作品であり、ライター兼編集者の島田一志さんは、ニニー・スパンコールと新橋のえるの関係性が良いと評価しています。島田さんによれば、目標や性格がそれぞれ異なっている二人が、戦いで結束力見せてくれる点が良いとコメントしています。また、ニニーとのえるはそれぞれ自分たちの中にルールがあり、それに反する敵がいた時の2人のコンビネーションが抜群で、自分を曲げない強さを持っていることが魅力的だと語っています。特に、ニニーに対しては「常に自分の力を信じるポジティブな姿勢」を高く評価しています。同じくライター兼編集者のSYOさんは『ハリー・ポッター』や『ファンタスティックビースト』に共通する点があるとコメントし、魔法の世界ならではのワクワク感を感じられると称賛しています。
アニメを観る前に知っておきたいポイントまとめ
作風や制作背景などを知っておけば、実際にアニメを観る際により楽しめると思います。また、原作を読もうと思っている人にとっても、物語への没入感が深まることでしょう。久保帯人さんの新作という事もあり、原作が掲載された時点から話題になっており、高い評価を得ています。劇場版アニメが公開されてからは、人気は更に高まりました。『BURN THE WITCH #0.8』の放送・配信が今から楽しみですね!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。