今や世界で活躍し、日本を代表するアニメ会社のひとつが「ジブリ」ですよね。巨匠、宮崎駿監督作品を始め公開する作品は全て名作と謳われています。そんなジブリの作品を公開年順に一覧でご紹介していきます。勿論内容や裏話なども織り交ぜながらご紹介していきますね。ジブリの長い軌跡を辿っていきましょう。
目次
- ジブリ公開順一覧 風の谷のナウシカ
- ジブリ公開年順一覧 天空の城ラピュタ
- ジブリ公開年順一覧 となりのトトロ
- ジブリ公開年順一覧 火垂るの墓
- ジブリ公開年順一覧 魔女の宅急便
- ジブリ公開年順一覧 おもひでぽろぽろ
- ジブリ公開年順一覧 紅の豚
- ジブリ公開年順一覧 海がきこえる
- ジブリ公開年順一覧 平成狸合戦ぽんぽこ
- ジブリ公開年順一覧 耳をすませば
- ジブリ公開年順一覧 もののけ姫
- ジブリ公開年順一覧 ホーホケキョとなりの山田君
- ジブリ公開年順一覧 千と千尋の神隠し
- ジブリ公開年順一覧 猫の恩返し ギブリーズ2
- ジブリ公開年順一覧 ハウルの動く城
- ジブリ公開年順一覧 ゲド戦記
- ジブリ公開年順一覧 崖の上のポニョ
- ジブリ公開年順一覧 借りぐらしのアリエッティ
- ジブリ公開年順一覧 コクリコ坂から
- ジブリ公開年順一覧 かぐや姫
- ジブリ公開年順一覧 風立ちぬ
- ジブリ公開年順一覧 思い出のマーニー
- ジブリはまだまだ動き出す!
ジブリ公開順一覧 風の谷のナウシカ
デビュー作
1984年3月に初公開作品となったのが、「風の谷のナウシカ」です。実はまだこの時は「スタジオジブリ」として制作していませんでしたが、今ではジブリには欠かせない作品となりました。風の谷のナウシカはアニメージュで宮崎駿監督が連載していた作品で、勿論世界各国でも発売されている漫画が原作なんです。原作が無いものは映画化しないと言われ、急遽宮崎さんが原作者として漫画を描き始めたんです。1982年から連載され、4度の休載を経て1994年に完結しました。そして、2019年に歌舞伎として新しい姿で公開することが予定されています。これは楽しみですね。
受賞歴
宮崎駿監督は「風の谷のナウシカ」により、1994年に第23回日本漫画家協会賞大賞、1995年第26回星雲賞コミック部門受賞しています。また、単行本の発行部数は累計1200万部、世界では8ヵ国で翻訳・出版されており、宮崎駿監督の実力が最初の作品で証明できたことになります。
ジブリ公開年順一覧 天空の城ラピュタ
記念すべき1作目
(株)スタジオジブリが設立されたのが、風の谷のナウシカ公開後になるので、スタジオジブリとしては「天空の城ラピュタ」が初公開作品となります。公開されたのは1986年8月です。こちらは初めての原作無し、オリジナル作品です。子供向けの冒険活劇ですが、それを超えて大人でも楽しめる作品というのが、宮崎駿監督が目指していたものです。確かに天空の城ラピュタはかなりの年齢層の方が楽しめますよね。
名言
天空の城ラピュタといえば、やはりこのシーンですね。毎回叫ばずにはいられない「バルス!」のシーンでは、金曜ロードショーで久しぶりに放送された際、Twitterで数多くの方がツイートしたため、日本のTwitterが落ちたこともあるくらいなんです(笑)実は海外でも有名な話とになり、日本はどうした!?と心配されたくらいなんです。それくらい日本人にとってはいつ見てもワクワクする作品ということですよね。
ジブリ公開年順一覧 となりのトトロ
ジブリといえば!
ジブリといえばこの作品ではないでしょうか。「となりのトトロ」は1988年4月に公開されています。キャッチコピーが「この変な生き物がまだ日本にいるんです。多分。」純粋な気持ちをいつまでも。というものでした。子供の頃の純粋で毎日がワクワクしたころを思い出させてくれる作品ですよね。何より、トトロが可愛いですよね。
ここからスタート
今ではジブリ映画の初めに出てくる、トトロの横顔姿のこの映像ですが、勿論トトロが公開された時から始まっています。よって、「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」にはないんです。DVDやBDなどにはついていますが、当初は無かったです。今ではジブリの象徴となったトトロは初作品ではなかったんですよね。スタジオジブリの軌跡を感じますね。
ジブリ公開年順一覧 火垂るの墓
高畑勲監督作品
ジブリ作品では唯一のバットエンドの作品ではないでしょうか。となりのトトロと同時上映された「火垂るの墓」です。野坂昭如(のざか あきゆき)さんの短編小説が原作となっており、本人による戦争体験を元に書かれています。リアルなのは体験者だからなんですね。こんな風に二人が楽しそうにしている姿を見るのも辛いくらい、戦争というのはしてはいけないと感じます。テレビで放送すると子供がトラウマになるとクレームがくるくらい、リアルで心にドンと衝撃が走る作品です。
実写化
実写映画は2008年7月5日に公開されています。節子ちゃんが可愛らしい顔でさらに苦しくなります。なんとなく二人が似ていますね。役にピッタリです。また、2005年11月にドラマ化もされ、戦争の恐ろしさと、今も清太と節子のように戦禍の中にいる子供たちがいることを知ることになりました。火垂るの墓は沢山の方が賛否両論した(あまりにもリアルなため)作品であり、沢山の方法でリメイクされた今も愛されている作品です。
ポスターに映るもの
こちらは火垂るの墓のポスターです。本来は背景が黒い状態なのですが、明度を上げるとバックには日本に爆弾を落としたB29といわれています。実は飛んでいる光は蛍ではなく焼夷弾だったんです。そう思うと、節子の笑顔が胸を打ちます。たった4歳と14歳では生きたくても生きていけない世界に、懸命に生きた二人は強かったですね。もっと大人だったら、もっと頭を下げれるようになっていたらと思うともどかしいですが、子供には難しいことです。戦争の恐ろしさを痛感します。
ジブリ公開年順一覧 魔女の宅急便
一気に知名度が上がる
1989年7月に公開されたのが「魔女の宅急便」です。観客動員数は天空の城ラピュタが77万人、となりのトトロ・火垂るの墓の80万人でもかなりすごいんですが、魔女の宅急便はなんと264万人と桁違いだったようです。この作品によって、スタジオジブリはさらに有名となり、日本を代表するアニメ会社となりました。スタジオジブリの躍進は始まったばかりです!
舞台
これまでに沢山舞台はされており、そのどれもがミュージカル調です。また、2016年にはイギリスでも舞台を公開しており、世界でもかなり評価の高い作品なんです。これからもまた舞台でお目にかかるかもしれませんね。因みに原作は20019年10月に全6巻を24年かけて完結されているので、是非原作も読んでみてくださいね。ファンタジー色が強いのでジブリ版とは少し違った内容になっています。
ジブリ公開年順一覧 おもひでぽろぽろ
Only Yesterday
英語では「Only Yesterday」と呼ばれるおもひでぽろぽろは、高畑勲監督の1991年7月に公開された作品です。スタジオジブリがスタッフを社員にして初めての作品です。どんどん躍進していきますね!2016年にはアメリカで上映され、日本のアニメが英語吹き替え版として上映されるのはこれが初めてになります。世界進出ですね。原作は岡本螢(おかもと ほたる)さん、刀根夕子(とね ゆうこ)さんの漫画で、1987年から1988年まで連載し、全2巻あります。
話題作
第9回ゴールデングロス賞マネーメイキング監督賞受賞、第15回日本アカデミー賞話題賞作品部門を受賞しています。また、10日間で観客動員数は約217万人と魔女の宅急便ほどではないですが、歴代でもトップクラスの動員数を誇っています。タエ子の昔と現在が織りなす、少し苦くて甘い物語です。初恋のシーンではドキドキしたのを今でも覚えています!ファンタジーではありませんが、かなり見ごたえのある作品で、幼い頃と大人になってからみるのとでは、全く違う印象を持つ作品でもあります。
舞台
勿論舞台としてミュージカルもしています。2011年に舞台化が決定し、スタジオジブリとして、これが初めての舞台化となります。おもひでぽろぽろはジブリ初が多い作品ですね。舞台もかなり人気だったため、当初は銀座劇場で公演していたものを、翌年には全国上映されることとなりました。この作品も大人から子供まで楽しめる作品ですね。
ジブリ公開年順一覧 紅の豚
またしても更新
1992年7月に公開された、宮崎駿監督作品の紅の豚です。キャッチコピーの通りとにかくかっこいいですよね。観客動員数約305万人で興行収入53億円と、当時の日本記録をまたもや更新したのです。受賞は言い切れないほどあり、名言である「飛べない豚はただの豚さ」も当時はかなり流行り、話題作となりました。豚なのにかっこよく見えちゃうんです。
大人のアニメ
勿論カッコいい飛行機や、どんちゃん騒ぎなど子供が好きそうなシーンも多々ありますが、最初から最後まで大人のアニメといってもいいのが紅の豚です。宮崎駿監督も「完全に自分の趣味。失敗した」なんておっしゃるくらい、まさに大人のカッコ良さを前面に出した作品です。戦闘シーンは勿論、主人公のポルコの立ち姿や、ちょっとした仕草がカッコよくてたまりませんよね。豚なのに!(笑)
今後
映画ではポルコが人間に戻ったのか、ジーナとどうなったかは描かれていませんでしたよね。かなり気になりませんか?ポルコはフィオナのキスにより人間に戻り、ジーナは賭けに勝ったんだとか。最後のジーナのお店のシーンをよく見ると、昼間なのにポルコの飛行機が停まっているんです。ついに結ばれたんですね。このジーナの可愛い賭けも子供ながらに憧れたのを覚えています。美しく強いジーナですが、女性らしく可愛いところもあって魅力しかないです。
ジブリ公開年順一覧 海がきこえる
放映作品
映画ではありませんが、1993年にスタジオジブリの若手による作品です。宮崎駿監督も高畑勲監督も一切手を出していないんです!若手育成という名目でもあるんですが、テレビでも放送されたのは2回だけなので、知らない方も多いのではないでしょうか。当時は夕方4時に放送されましたが、異例の視聴率17.4%を記録した大人気作品なんですよ。
何故あまり放送されない?
実は多くは高校生がメインで登場しますが、喫煙や飲酒をしているシーンがあるためあまり放送出来かねるのではないかと推測しています。2011年に2回目の放送ありましたが、冒頭に「この作品には未成年者の飲酒・喫煙シーンがありますが、原作の作品性、原作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送します」とテロップが出ていました。社会問題にもなっていたので仕方ないですね。それくらい注意すべき事柄なんです。
ドラマ化
海がきこえるは1995年のクリスマススペシャル企画でドラマ化されました。この作品で武田真治さんは初主演となり、オーデションで約4400人の中からグランプリとしてヒロインの里伽子役を演じたのが、大人気の佐藤仁美さんです。皆さんお若いですね!こちらも是非みてみてくださいね。
ジブリ公開年順一覧 平成狸合戦ぽんぽこ
つい踊りたくなる
昭和40年代の多摩ニュータウンという街を舞台にした、1997年に公開された作品です。陽気な狸たちが自分たちの故郷を守るために、衰退している化学(ばけがく)を元に人間たちに挑んでいくストーリーです。いつも歌ったり踊ったりしている狸たちが楽しそうで、一緒に歌った方も多いのでは?
テンポがいい
主人公の正吉とポン吉の関係が一番好きでした。ナレーションは3代目古今亭志ん朝(ここんてい しんちょう)さんが担当し、テンポ良くカッコよくストーリーの雰囲気に凄く合っており、何より印象的でしたね。話の流れもどんどん展開が進んでいくので、ずっと楽しめます。監督・原作・脚本全てが高畑勲監督です。この映画を見て狸やキツネの見方が変わった人も多いのではないでしょうか。
密かに出演
実は狸たちが妖怪や食べ物、沢山のものに化けた時に、今までのジブリ作品のキャラクターたちが密かに出演しているんです。高畑勲監督の素敵なお遊びなんですが、気づいた方はいらっしゃいますか?出演していたのが、ホウキで空を飛ぶ「魔女の宅急便」のキキ、吠えながら傘を持って駒で飛んでいる「となりのトトロ」のトトロ、そして何故かウルトラマンのように飛んでいる「おもひでぽろぽろ」のタエ子、そして「紅の豚」のポルコです。分かりにくいですが是非探してみてくださいね。
ジブリ公開年順一覧 耳をすませば
近藤喜文監督デビュー
1995年に公開されたのは「耳をすませば」です。原作が少女漫画なだけに、かなりキラキラした作品で、ワクワクドキドキしたのを覚えています。作画スタッフである近藤喜文(こんどう よしふみ)監督の、初長編アニメーションのデビュー作です。今まで宮崎駿監督と高畑勲監督の作画や演出を支えており、細やかな描写や自然な演出が上手な監督です。耳をすませばには適役ですね。
有名な曲
告白のシーンも捨てがたいですが、やはりみんなで演奏しながら雫がドキドキしながら歌ったシーンが印象的ではないでしょうか。そして、のちに両想いになる聖司の、バイオリンを作る工程や弾いてる姿はとえも綺麗でカッコ良かったですよね。中学生の甘くて一生懸命な恋愛が楽しい作品です。カントリーロードも当時は教科書に載るくらい大人気の曲になりました。
ジブリ公開年順一覧 もののけ姫
大作
1997年に公開されたのが大作である「もののけ姫」です。何回見ても見入っていしまう作品で、宮崎駿監督が脚本、原作も担当されています。構想に16年、制作に3年という歳月をかけた、まさに渾身の作品です。もののけと人間との共存は出来るのか。それぞれの想いがあり、どちらも正義であり、どのシーンを見てもグッとくる名作ですよね。
宮崎駿監督の本気
全ての作品が本気なんですが、こんなに考えさせられるアニメは見たことが無かったです。なによりそれぞれのキャラが素敵で、それを担当された女優や俳優の演技も最高です。石田ゆり子(いしだ ゆりこ)さん、松田洋治(まつだ ようじ)さん、上條恒彦(かみじょう つねひこ)さんや島本須美(しまもと すみ)さんなど、今までジブリ作品に出演されてきた方を多く起用しています。そこでも意気込みのようなものを感じますね。
かっこいい
多くの方はアシタカがかっこいいと思われますが(勿論かっこいいです!)、サンのカッコ良さったらないなと思います。ヒロインとしての任務を期待以上に務め、常に森のことを考えていたのは彼女だと思います。想像も出来ないくらい凄い人生を歩んでいるサンの、生き様や戦いに挑む執念もアシタカに負けずカッコ良かったですよね。作品タイトルになっているだけに、サン無くしてはもののけ姫は語れません。
ジブリ公開年順一覧 ホーホケキョとなりの山田君
のんびり
1999年に公開されたのが、「ホーホケキョとなりの山田君」です。山田家の日常を描いたハートフルコメディです。原作は4コマ漫画の「ののちゃん」というものです。元々は「となりのやまだくん」という題で、朝日新聞の朝刊で連載されていた作品です。短いオムニバスになっており、家族のあるあるや山田家独特の雰囲気も楽しい作品ですよね。監督は高畑勲監督です。
ジブリ公開年順一覧 千と千尋の神隠し
日本1位
現在2019年においても未だに興行収入ランキング第1位なのが、この「千と千尋の神隠し」です。公開されたのが2001年なので、この記録を超えれるとすると、それは宮崎駿監督だけなのかもしれません。当初はもののけ姫ほどのヒットはないと踏んでいたらしく、それをも超える大ヒット作品となりました。
世界進出
第52回ベルリン国際映画祭において、世界で初めて長編アニメーションが最優秀賞を受賞しました。第75回アカデミー賞長編アニメーションでも最優秀賞を受賞し、こちらも史上初となりました。このことをキッカケに、世界で上映されそれを後押ししたのが、深い親交があったディズニーなんです。日本から世界へ名が知れた瞬間でした!
ジブリ公開年順一覧 猫の恩返し ギブリーズ2
ジブリ初の続編
2002年に公開されたのは「猫の恩返し」です。今まで多くのジブリ作品に関わってきた、森田宏幸(もりた ひろゆき)さんが監督をされています。「耳をすませば」の主人公である、月島雫(つきしま しずく)が書いたというスペンオフ作品です。ジブリとしては初めての続編です。バロンがカッコ良すぎた作品でしたね。
ギブリーズ2
2000年に日本テレビ系列で放送された短編アニメの続編です。猫の恩返しと同時上映され、独特の世界観の作品です。監督はこちらもジブリ作品で多く携わっている、百瀬義行(ももせ よしゆき)さんです。このギブリーズ2が何故かクセになるんですよね。このカレーなる勝負というストーリーは特に楽しかったです(笑)因みに、第20回ゴールデングロス賞最優秀賞を受賞しています。
ジブリ公開年順一覧 ハウルの動く城
受賞が凄い
2004年に公開されたのが「ハウルの動く城」です。ジャニーズの木村拓哉(きむら たくや)さんを起用したことでも注目されましたよね。そんなハウルの動く城は、受賞歴が凄いんです。日本のみならず世界からの賞賛も凄く、その注目度がうかがえます。ハウルの動く城の原作との出会いは、宮崎駿監督へ徳間書店より毎月送られてくる児童書の中にハウルの動く城があったそうで、それをキッカケに宮崎駿監督が気に入り企画が持ちあげられたんそうです。多くの本の中から書きたいと思える作品に出会えることって素敵なことですよね。
15年ぶり
実は宮崎駿監督作品では、約15年ぶりに他者からの原作の作品です!イギリスの作家であるダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの「魔法使いハウルと火の悪魔」というのが原作です。外国の作品だったんですね。そしてこちらも約12年ぶりに、ヒロインの声優が主題歌を兼任することとなりました。倍賞千恵子(ばいしょう ちえこ)さんの歌声がとても綺麗でしたね。
ジブリ公開年順一覧 ゲド戦記
宮崎吾郎初監督作品
こちらは2006年に公開された「ゲド戦記」です。宮崎駿監督の息子さんである宮崎吾郎(みやざき ごろう)監督の初監督作品です。長年ジブリのプロデューサーを務めてきた鈴木敏夫さんが推薦したかたちで監督をされました。父親の宮崎駿監督は当初猛反対をしたそうですが、ポスターにもなった吾郎監督の絵を見て黙ったそうです(笑)やはり蛙の子は蛙なんですね!
海外へ
第63回ヴェネツィア国際映画祭で招待上映され、評価としては最低ランクでした。宮崎駿監督の息子であるため評価が酷評気味になってしまったのもありますが、まだまだこれからの監督なので次回に期待ですね。ゲド戦記の主題歌である「テルーの唄」は、国内でかなり高評価でしたね。この作詞は監督の宮崎吾郎さんがされました。
ジブリ公開年順一覧 崖の上のポニョ
全てを担当
2008年に公開されたのは「崖の上のポニョ」です。千と千尋の神隠し以来7年ぶりに、監督・原作・脚本を宮崎駿監督が担当されています。崖の上のポニョでは、作画方法にCGを使わないことにしました。アナログでの良さを追求すべく、原画担当者の方はかなりご苦労されたことでしょう。一番厄介だったのは海だったそうですよ。もう一度見る際には是非海に注目してみてください。
異例の販売
実は主題歌である「崖の上のポニョ」が上映の半年以上も前に発売となりました。こちらの曲も大ヒットでしたね。主題歌の発表会では、制作が遅れていることに不機嫌であった宮崎駿監督が登場しましたが、主題歌を聞き可愛らしい大橋のぞみちゃんを見てご機嫌になったそうです(笑)この歌に負けないくらいのハッピーエンドを迎えるとさらにやる気になったそうです。素敵ですね!
ジブリ公開年順一覧 借りぐらしのアリエッティ
初監督作品
2010年に公開されたのは「借りぐらしのアリエッティ」です。元々作画スタッフであった米林宏昌(よねばやし ひろまさ)監督の初作品です。ジブリの中で一番絵が上手く、スピードも申し分ないベテラン作画、動画スタッフだったんですよ。この作品は昔宮崎さんが企画したもので、米林監督を推薦したのは鈴木プロデューサーだそうです。制作ではかなり宮崎監督と意見が食い違ったそうですが、米林監督らしい作品になれたのでしょうか。
モデル
実は作品に登場する翔のモデルは、声優も担当された神木隆之介(かみき りゅうのすけ)さんだそうです。当初から声優は神木さんと予定していた中で、壁などに神木さんのポスターなどを張り、表情なども研究したんだそうです。確かに神木さんの柔らかいところが表現されていますよね。そして役柄も神木さんのピッタリで、ジブリの声優は3作品目となります。安定して上手でジブリに合っていますよね。
ジブリ公開年順一覧 コクリコ坂から
恋の物語
2011年に公開された「コクリコ坂から」は、宮崎吾郎監督の2作目になります。ジブリでは恋を題材にした作品は沢山ありますが、こちらのコクリコ坂からも少女漫画にもなった作品なんです。舞台は昭和38年の日本を舞台に、学生運動がまだ盛んに起きていた時代です。今の人が見るとビックリするかもしれませんが、当時は多く起きていたんですよ。そんな時代も感じれる作品です。
ジブリ公開年順一覧 かぐや姫
最後の作品
2013年に公開された「かぐや姫の物語」は、監督・脚本・原案を高畑勲監督が担当されました。ホーホケキョとなりの山田君以来14年ぶりの作品で、本作の公開後約4年後に死去されています。よってこの作品が最後の作品となるんですね。最後までアニメ業界にて活躍され、心に残る作品を残した監督でした。このかぐや姫の物語も、作画から動画まで何もかもにこだわり抜いたまさに名作となりました。
ジブリ公開年順一覧 風立ちぬ
引退宣言
2013年に公開されたのが「風立ちぬ」です。原作・脚本・監督を宮崎駿監督が担当し、この作品を最後に引退宣言をされています。実在した堀越二郎(ほりこし じろう)さんをモデルに、堀辰雄(ほり たつお)さんの小説を盛り込まれた作品です。原作は宮崎駿監督が「モデルグラフィックス」という誌面に発表していた連載漫画です。宮崎駿監督の原作漫画が映画になったのは、紅の豚以来なんですよ。
恋・戦争・病気
飛行機に憧れていた少年が、いつしか戦闘機を作っていたのが衝撃でしたが、その他にも堀越二郎さんの人生は壮絶だと感じる描写が沢山あります。恋をした相手は結核になり他界しますが、この二人の恋愛模様も良かったですね。とても切なく恋焦がれた日々を送っていたのが印象的でした。戦争での辛い思いや、二郎さんの誠実で真面目で、少しのんびりした性格も印象が良くどんどん引き込まれました。
ジブリ公開年順一覧 思い出のマーニー
一切関与しない作品
2014年に公開されたのが、米林宏昌監督2作品目の「思い出のマーニー」です。宮崎駿監督や高畑勲監督が関与していない作品で、この作品を最後に米林監督はジブリを退社し、新しくスタジオポノックを立ち上げています。ジブリの後継者の監督が米林監督だと思っていただけに少し寂しかったですが、良い作品をどんどん輩出してほしいですね!
米林監督らしさ
ジブリらしく、そして宮崎駿監督や高畑勲監督には無い新しさがあって、どんどん世界に引き込まれていく作品です。マーニーの過去、マーニーの生涯は最後に知ることになりますが、それまでの存在感や空気が凄く繊細で綺麗な作品でした。この作品を最後にジブリの鈴木プロデューサーは作品作りの小休止を発表されています。
ジブリはまだまだ動き出す!
いかがでしたでしょうか。【ジブリ】年表!公開年順一覧!をご紹介しました。宮崎駿監督の年齢もあり一度は引退宣言されましたが、2017年に再びスタッフを募集し、今まさに長編アニメーションを作成しているんです。後継者となる方が早く現れてほしいことと、次回作に意欲的な宮崎駿監督を尊敬します。こんなに愛されている監督も珍しいですよね。まだまだジブリは作品を作り続けてほしいですよね。