『鴨乃橋ロンの禁断推理』は、天才と言われる名探偵の鴨乃橋ロンと、間抜けだけれど純粋で、熱い志を持っている一色都々丸のコンビが織りなす物語です。フランスでも出版されるなど海外でも人気があり、今年の10月にはアニメ版が放送される予定であり、今から話題となっています。この作品では様々な事件が登場し、難事件と呼ばれる物も数多くあります。今回は、作中に登場する事件の中から、難事件ランキングを発表したいと思います!これから原作を読むという人もいると思うので、ネタバレはなるべく控えて紹介していきます。
物語のあらすじ
鴨乃橋ロンは探偵養成学校で将来を有望されるほどの腕前を持った存在でしたが、推理で犯人を自殺に追い込んでしまうという致命的な欠陥があることから、探偵活動を禁止されていました。そんな中、捜査一課の一色都々丸と出会い、ロンは彼とコンビを組むことで再び推理の道へと進むことになりました。彼らの前に、様々な難事件が立ちはだかります。
第3位 密室の貯金箱盗難事件
一色都々丸(通称:トト)は捜査一課の刑事でありながら、難事件に同行させてもらえず、悶々とした日々を送っていました。ある日、盗まれた貯金箱の中身を探すという依頼を受けたトトは、ロンと協力して調査に乗り出します。その一方で、トトの上司の雨宮たちは、川辺で死体が発見された事件の調査に向かいました。依頼人の少女は、貯金箱が軽くなったことで中身が減ったと主張しますが、ロンはその事が前述の事件と関わりがあることを見抜きます。お金が盗まれる事件と殺人事件、2つの事件が繋がった時に「そうだったのか!」と納得すること間違いありません。1話完結型のシンプルな事件ではありますが、展開を予想しながら読むのはなかなか難しいと思います。
第2位 生放送殺人事件
屋上で雑誌の撮影をしていた人たちが、ピエロ役の人物が持つ風船の中に人間の生首があることに気づきます。しかも、風船から手を離すと生首が消えてしまった・・・という非常に不可解な事件です。首が風船のように宙に浮くはずも無く、上から吊るしたのでは無いかと考えますが、場所は屋上で上から吊るせる場所はありませんでした。風船で浮かそうにも、人の頭を浮かすには何百個もの風船が必要です。捜査に難航していると、ロンが現れて事件の捜査に乗り出します。不可能犯罪の雰囲気が漂う事件であり、どのようなトリックを使っているのだろうと、読んでいて期待感が高まる事件です。この事件では脳外科医の卯咲もふという人物に出会うのですが、その後、ロンに関する秘密が一つ判明します。
第1位 悲劇の航海連続殺人事件
世界的暗殺一家であるM家の中に、ロンを暗殺するための内通者がいることが発覚します。ロンは探偵養成学校BLUEにいた時に「血の実習事件」という事件を起こし、BLUE退学になっています。その事件に実はM家が関わっており、内通者がBLUEの内部情報を流していたことが分かりました。ロンは「悲劇の航海連続殺人事件」で内通者を暴こうとします。捜査の結果、フィン、ヒルシュ、エルマー、シャチという4人の人物の中に犯人がいることが間違いない、という状況になりました。ロンの過去に関する事実が分かる重要なエピソードとなっています。
読者の考察について
悲劇の航海連続殺人事件が連載されていた当時、ネット上では誰が犯人なのかという考察が多くありました。犯人候補として有力だったのがシャチです。理由としては、BLUEに関わりがある人物であることと、良くも悪くもフィンに従順であるということが挙げられます。BLUEに関わりがあるということは、当然ロンがどういう人物かは知っています。また、フィンという女性に忠実であり、フィンが何か弱みを握られていた場合は彼女のために犯罪をすることも厭わないのでは無いか、と考察されています。
難事件ランキングまとめ
どの事件も続きが気になる物ばかりだったと思います。気になった人は、是非原作を読んでみることをオススメします。他にも様々な事件があり、読んでいて引き込まれるストーリーとなっています。犯人が誰なのか、どのようなトリックを使っているのか、予想しながら読むとさらに読みごたえがあると思いますよ!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。