ごく平凡な高校生活を謳歌していた高校生五人組の友一、天智、志法、ゆとり、誠は、ある日クラスの修学旅行費が盗まれていたことを知ります。この事件がきっかけとなり、友一たちは友達と互いに疑い合うような残酷なゲーム、トモダチゲームに参加することとなってしまうという内容の本作ですが、とことん狂った設定とどこまでも続く絶望だらけのストーリー展開の虜になってしまったという読者の方は多いのではないしょうか?本作と似た設定の漫画作品は多くありますが、本作のように主人公とヒロインですら信じることのできない展開をする作品は他に存在しないのではないでしょうか?そこで、今回はなぜここまでトラウマ級の人間不信作品が生まれたのか?本作の原作者の山口ミコトさんと佐藤友生さんを紹介しながら深掘りをしていきたいと思います!
原作者と作画担当者がいる
さて、一概に本作の作者を紹介すると言っても簡単なことではありません。というのも本作には原作者と作画担当者がいるからなんです。二人の漫画家さんが協力をして作っている作品ですので、当然本作を深掘りするためにはこの二人に焦点を当てないといけないのです。
近年はよくあるスタイル
この、原作者と作画担当者で分ける制作方法は近年注目されている方法で、本作のみならず多くの作品で導入されている方法なのです。現在では漫画作品に費やすエネルギーが技術の進歩によって膨大になっています。そのため、1人ではなく2人以上で協力をして完璧な作品を目指すという方法が注目されているのです。
原作者とは
まず、原作者というのは作品のストーリー展開などを主に決める役割を担っている方のことを言います。そのため、絵を描くことができない方でもストーリー構成が優れている場合は原作者として作品の制作に加わることもできるのです。
作画担当者とは
それに対して、実際に絵を描き作品として作るのが作画担当者の方です。作画担当者は直接絵を描くので、原作者のイメージ通りに作品を描くことができるのかという点が腕の見せ所になるのです。
分業にするメリット
このように分業にすることによって、近年膨大になっている漫画制作の労力をより効率的に分担することができます。一昔前の作品群と違って現在の作品たちはその全てが比較的にレベルが高いため、このように分業にすることによって、より効率的で優れた作品が作れるのです。
山口ミコトさんについて紹介
さて、ここからは本作の原作者である山口ミコトさんについて紹介していきます。本作の奇想天外なストーリー進行や見ていて刺激的なキャラクターたちの掛け合いなど、本作の魅力である刺激のある展開を描いている方ですので、山口さんについてはぜひとも押さえておきたいですね。
自身が描いた作品も多く存在
今回は原作者ということで作画をされていない山口さんですが、自身で作画されている作品も数多くあります。本作のストーリーやキャラクター関係は好きだけど、絵がしっくりこないなと思われた方はぜひ、山口さんが作画をされている作品を覗いてみてはいかがでしょうか?
ツイッターでの書き込みも
さらに山口さんはTwitterでの発信も精力的にされています。作品に対する自信の思いや、ちょっとした小話まで幅広く呟かれていますので、興味があるという方はこちらも押さえておきましょう。山口さんの他にもTwitterを活用されている漫画家の方は多いですので、自分の興味のあるジャンルの漫画家さんをフォローしておくと、自分の興味のある作品の情報をこまめにチェックすることができます。
トモダチゲームの発信が気になる人はフォローしよう
特に現在山口さんのTwitterではトモダチゲームの発信が主に行われています。本作のアニメ化情報に関しても当然発信されておりますので、アニメ化された本作を見るのが待ちきれないというファンの方はぜひフォローしてみてください。
『死神様に最後のお願いを』
山口さんの作品に興味がある場合はこちらの『死神様に最期のお願いを』という作品を読むことをお勧めします。そこまでボリュームもないのでトモダチゲームがアニメ化されるまでの間で十分楽しむことができると思います。本作が発表されるまでは山口さんの代表作とも言われていた作品ですので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
とにかくこれからにも大注目!!
何はともあれ、山口さんはまだまだこれから期待できる漫画家さんですね。本作トモダチゲームは山口さんが関わった数多くの作品の中でも特に完成度の高い作品で、ストーリー展開の秀逸さからも山口さんの原作者としての手腕が評価されている作品だと思います。引き続き本作のようなハラハラする展開の漫画作品を世に送り出してほしいですね。
佐藤友生さんについて紹介
続いて紹介するのは本作の作画を担当されている佐藤さんです。本作に登場する悪人キャラクターたちのなんとも言えない残忍な表情や山口さんの描かれた複雑なストーリー展開を曲解することなくストレートに描き切る圧倒的な描写力の強さは本作を見ている読者の皆様なら、間違いなく評価されていることでしょう。そんな、注目の漫画家である佐藤友生さんについて紹介してきます。
女性漫画家
まず、注目していただきたいのが女性の漫画家さんであるという点です。本作を見ている読者の方は意外に思われるかもしれませんが、本作の作画をされている佐藤さんは女性の漫画家さんなんですね。私もそのひとりですが、男性の方が描かれているのかなと思った方も多いのではないでしょうか?
諫山創さんが元アシスタント!!
さらにびっくりする情報があります。それが大人気作品進撃の巨人の作者である諫山創さんが、元々佐藤さんのアシスタントをされていたというものです。諌山さんというと進撃の巨人の連載によって一躍大人気漫画家へと駆け上がった天才漫画家ですよね。その諌山さんが下積み時代は佐藤さんの元でアシスタントとして技術を磨いていたというのは驚きの情報ですよね。
進撃の巨人に大きな影響を与えた!?
当然ですがアシスタントとして仕事を共にする上では、アシスタントをする側はアシスタント先の技術を盗んで成長していきます。そのためアシスタントがどのような漫画家のもとで活動をしていたのかという点は、その後のアシスタントの漫画家人生にも大きな影響与える要素であると言えるのです。そのように考えると本作の作者である佐藤先生は何らかの形で大人気作品『進撃の巨人』に影響与えていると考えることができるでしょう。
『妖怪のお医者さん』を読んでみよう
そんな、『進撃の巨人』に影響与えた人物の一人であると言える佐藤さんの作品で最もお勧めする作品は『妖怪のお医者さん』という作品です。本作は『トモダチゲーム』が世に出るまで、佐藤さんの代表作として評価されていた作品ですので、佐藤さん単体でどのような漫画家なのか知りたいという読者の方はぜひこちらの作品を読んでみてくださいね。
進撃の巨人との共通点を探る
さて、ここからは本作にかかわっている佐藤さんのアシスタントとして活動していた諫山さんが描いた作品である『進撃の巨人』と本作の共通点について紹介していきたいと思います。深掘りをしていくと多くの共通点が見られますので、ぜひこの二つの作品も比べながら楽しんでみてくださいね。
人物の描き方
まず、第一に挙げられるのは人物の描き方です。トモダチゲームや進撃の巨人ではとにかく、キャラクター全てに暗い過去や負の感情があります。このような暗い面を持ち合わせているキャラクターたちが作品の中で交流し、物語が前に進んでいるというのが諌山作品と本作の共通点としてまず挙げられますね。
キャラクターの心情表現
そして最も酷似しているのが、それらの負の感情を押さえていたキャラクターの何かが壊れて、負の感情が一気に表に出てきた時の描き方です。狂人というわけでなく、ただ現状が信じられないという表情を描く能力は、やはり佐藤さんから引き継いだのか諌山作品でも多く見ることができます。
言葉で説明しない狂気
このように、トモダチゲームと進撃の巨人では言葉で説明せずに、キャラクター狂気や負の感情を絵で表現することに力を入れています。本作と同じように進撃の巨人もいわば、塀の中でも人狼ゲームのような側面がありますから、この辺りの描き方の特徴の類似も佐藤さんと諌山さんの関係ならではのものなのではないでしょうか?
トモダチゲームから進撃の巨人を探る
このように、漫画家同士の関係を深掘りしていくとさらに深くその作品について知ることができるようになります。本作で言う諌山さんと佐藤さんのような良い影響を与え続ける漫画家さん同士を見つけることも作品を追いかける上で重要な要素になってきますので、ぜひご自身でも探してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作の原作者である山口さんと作画担当者である佐藤さんの紹介をしてきました。特に佐藤さんに関しては有名漫画家との意外な関係がありましたよね。進撃の巨人といえばちょうどアニメ化が終わりひと段落しているところです。アニメ進撃の巨人を追いかけていて次のアニメ作品を探していたというファンの方はぜひ、諌山さんと縁のある佐藤さんが作画されている本作のアニメ版を視聴してみてはいかがでしょうか?