登場キャラクターの約半数が素顔の描かれないシャドーという謎の存在が登場する、本作シャドーハウスですが、そんなどこか怪しい本作のミステリアスな魅力に虜になったという読者の方は多いのではないでしょうか?1期のアニメ放送の際にはそこまで話題になっていなかった本作ですが、漫画の人気が鰻登りに上がり見事に2期放送まで漕ぎ着けましたね。しかし、それゆえに本作のアニメ1期を見逃してしまったという新規ファンも多いのではないでしょうか?これは、お恥ずかしながら筆者も同じなのですが、、、いやあ迂闊でした、まさかシャドーハウスがここまでおもしろいとは、漫画を読んで初めて知りました。そこで今回は私、筆者も遅れを取り戻すべく死ぬにもぐるいでアニメ1期の内容を復習してきましたので、同じように1期を見落としていた皆さんもわかりやすいようにまとめて行きたいと思います!2期からは100%本作を楽しむために、ぜひ目を通してくださいね!
比較的スローペースな進行!
まず冒頭ですが、本作の冒頭はかなりスローペースで描かれています。全身が黒いシャドーという特異な存在が物語に登場することから、読者が作中の設定に馴染むまで少し間を置いているのかもしれません。そのため、本作が難しそうだと感じていた読者も途中で設定がわからなくなってしまうということはないようです。
生き人形エミリコ
本作は、主人公である生き人形エミリコの目線でシャドーハウスでの人々の営みや歪な習慣が描かれる作品です。そのため、冒頭ではエミリコが自身の主人であるケイトを客観的に眺めるシーンから始まります。
シャドー様と二人きり
このように本作の冒頭は登場人物がケイトとエミリコのみというかなり閉鎖的な進行となっているので、比較的混乱せずに見ることができます。しかし、閉鎖的だから伏線や情報量が少ないわけではありません、深く考えれば考えるほど謎が深まる難解な伏線が多く描かれており、読めば読むほどその深みに気づくことのできる作品であると言えるでしょう。
謎を多く残す展開
冒頭が終わると本作ではエミリコとケイトだけのストーリ展開が終わり、数多くの登場キャラクターや設定が登場するようになります、この辺りのごちゃごちゃしている難解なストーリー構成こそが本作の魅力であると言えるでしょう。
食事をする生き人形
特に状況を難しくしているのが、エミリコの生き人形という設定でしょう。というのも、彼女は生き人形と作中で呼ばれているのですが、食事をするし睡眠も摂るのです。つまり人形らしい設定がほとんどないのですね、このように本作では引っかかる設定が多く出てきますので、気になる設定が出てくるたびに立ち止まって考えてみましょう。
外の世界
本作の序盤ではシャドーハウスの外の世界についてもほとんど語られていません。それどころかシャドーハウスの内部ですら全貌が明らかにならないという恐ろしさこそが本作の舞台であるシャドーハウスの魅力であると言えますね。
次々に登場するシャドー一族と階級
そんなわからないことだらけのシャドーハウスにはケイトとエミリコ以外にも多くのシャドーと生き人形が住んでいます。冒頭が終わりケイトとエミリコはようやく自分達以外のシャドーたちに出会うこととなるのです。
ローブを羽織ったシャドー
そんな、出会いを繰り返している最中に出会ったのがローブを羽織った謎のシャドー、通称「ローブ様」です。彼(もしくは彼女)は周りのシャドーに気づかれることなく、このシャドーハウスに暗躍し数多くの事件を起こしているようです。そんな彼の目的は何なのか?なぜエミリコたちと接点を持ったのか?その謎こそがアニメ1期の最大のテーマなのです。
お爺様の存在
そして、もう一人謎に包まれた人物というのが本作の舞台であるシャドーハウスの権力者「お爺様」です。ケイトのように通常のシャドーには名前があるのですが、シャドーハウスの主人である彼は「お爺様」としか呼ばれていません。これは彼が固有名詞を持たずとも周りに絶対的な権力者として認知されているからなのです。なぜ、お爺様がシャドーハウスで権力を得たのか?アニメ1期ではそんな謎おおきお爺様についても少しずつ明らかになっていきます。
お披露目
そんな、アニメ1期のストーリー展開ですが、中でも特に注目なイベントが「お披露目」でしょう。お披露目というのは子どものシャドーが大人のシャドーに対して自身と自身の生き人形を披露するというイベントであり、我々の社会での成人式のような役割のあるイベントになっています。しかし、我々の成人式と違うのはこのお披露目を突破できなかったシャドーの安全が保証されていないこと。エミリコとケイトはそんな恐怖に耐えながらお披露目に臨むこととなるのです。
個性豊かな同期たち
そんな、スリル満載のイベント「お披露目」ですが、もちろん挑むのはケイトとエミリコのみではありません。作中を通して活躍する同期のシャドーと生き人形がこのお披露目で初登場します。まさに本作の重要キャラクターがいっぺんに登場するイベントなのです。
主人との絆が試される試練
そんなお披露目ですが、内容としては生き人形と主人の絆(正確には強力な主従関係)が試される内容となっています。作中を通してケイトとエミリコの関係がさらに進展するエピソードでもあるのです。
すす能力
そして何よりも注目してほしいのが、この「お披露目」こそが本作のキーとなる能力「すす能力」が初めて活躍するエピソードである点です。『ジョジョの奇妙な冒険』なら「スタンド」、『ドラゴンボール』なら「気」、『ハンターハンター』なら「念能力」とどのような作品でも、その作品にしかない能力が存在し、その能力こそが作品のアイデンティティとなるのですが、本作ではまさにシャドーから発生する「すす」こそが能力の源となっているのです。このすす能力というのは非常に複雑な設定で成り立っているものですので、早いうちから目をつけておかないと後々物語進行についていけなくなってしまいそうですね。
見事に生き残る
そんな、見どころ満載のお披露目でしたが、エミリコとケイトは無事に許力し、最下位という結果でしたが乗り切ることに成功します。
脱落した同期も、
そんな、喜ばしい結果で終わったお披露目でしたが、残念ながら脱落してしまう生き人形とシャドーも描かれています。1期でエミリコと最も仲の良いと言っても過言ではない生き人形「ラム」がここで脱落してしまうのです。本作でもかなりの人気を誇るキャラクターですので肩を落とされたファンの方も多いのではないでしょうか?
舞台は新たな棟へ
そんな、嬉しくも悲しいお披露目が終わり、本作は新しい棟へと舞台を移します。これまでの子供のシャドーがいる棟ではなく、無事にお披露目をパスした生き人形とシャドーが活躍する棟へとエミリコとケイトは移ることとなるのです。
新たなシャドー・生き人形との出会い!
そんな、新しい環境の中でエミリコはこれまでの同期たちとは一味違う先輩生き人形とも交流を重ねることとなります。子供たちの棟では気づくことのなかった本作の奥深さにさらに浸れるフェーズであることは間違い無いですね。
徐々に明らかになるシャドーハウスの真実
シャドーハウスの中核に近づく内に徐々にエミリコはシャドーハウスの特異性に気づくこととなります。小さな違和感が積み重なり、その違和感と恐怖はやがて本物へ変わっていくのです。ここらから少しホラー要素のある作品展開となっていきます。
ローブを羽織ったシャドーの正体
そして、長らくなぞだったローブ様の正体も明らかになります。なんとローブ様の正体はエミリコとケイトのことを最も気にかけてくれていたシャドーだったのです。このマリーローズというシャドーは本作でも特に人気の高いキャラクターだったのでショックだったというファンの方も多いのではないでしょうか?
敵役エドワードとの戦い
数々の事件を通してシャドーハウスに対してケイトとエミリコは疑問を持つようになります。間違えているシャドーハウスの体制を覆すという目的をいつしか二人は共有するようになるのです。しかし、そんな二人の不信感に気づいている生き人形も存在しており、シャドーハウスでも屈指の実力者であるエドワードとケイトは対立することとなります。
アニメオリジナル展開も!?
ここまで紹介したのが、アニメ1期で描かれる本作の簡単なストーリーです。概ね原作と同じ進行なのですが、最後の方はアニメオリジナルの展開となっているようです。そこまでストーリーが捩れるほどのものではありませんので、アニメ2期からは長期的な視点から原作の進行に合わせていくものと思われます。
まとめ
いかがでしたか?今回は大人気漫画作品『シャドーハウス』のアニメ1期の内容を紹介していきました。今回紹介した内容を押さえておけばアニメ2期をさらに深く楽しむことができますので、ぜひ復習してみてくださいね。