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池袋ウエストゲートパーク

【IWGP】TVドラマ版池袋ウエストゲートパークを徹底解説(ネタバレ注意!!)

更新日:

IWGP原作

<![CDATA[TVドラマシリーズで有名となった「池袋ウエストゲートパーク」ですが、原作は石田衣良さん著の短編小説で、第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞しています。小説、TVドラマ、コミック、舞台と多方面で展開されている本作品は、様々な社会問題を取り上げており、実際に起きた事件を参考にしたストーリーが多いのも特徴です。2020年7月にはアニメ化も決定しており、再び、IWGPが注目を集めることになるでしょう。今回はシリーズの中でおそらく最も知名度の高いTVドラマ版に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。TVドラマ版の脚本は宮藤官九郎さん、チーフ演出は堤幸彦さんが担当しています。ネタバレを含む内容となっている為、これから見ようと思っている方は注意してくださいね。

今では実現不可能?!あまりに豪華なキャスティング

豪華キャスト
このドラマが大ヒットした理由は、原作の内容やドラマの宮藤官九郎さんの脚本が良かったのはもちろんですが、出演するキャストが豪華だったことも影響していると思います。
また当時はそこまで活躍していなかった人も、この作品をキッカケとして活躍の場を広げた人も多いです。
真島 誠(マコト)=長瀬 智也さん
渋沢 光子(ヒカル)=加藤 あいさん
安藤 崇(タカシ、キング)=窪塚 洋介さん
森 正弘(マサ)=佐藤 隆太さん
山井 武士(ドーベルマン山井)=坂口 憲二さん
水野 俊司(シュン)=山下 智久さん
森永 和範(カズノリ)=高橋 一生さん
中村 理香(リカ)=酒井若菜さん
斎藤 富二夫(サル)=妻夫木 聡さん
氷高=遠藤 憲一さん
横山 礼一郎=渡辺 謙さん
吉岡 保=きたろうさん
浜口=阿部 サダヲさん
真島 律子=森下 愛子さん
橋本 千秋=矢沢 心さん
ざっと紹介しただけでも、豪華すぎるキャスティングですね。他にも羽賀 研二さんや川崎 麻世さんなど、様々な場面で有名な方が出てくるので、次は誰が出てくるのかというところに注目して見るのも面白いですね。
キャストのほとんどが、今ではメインを張るような方々という当時だから出来たキャスティング。今見返すと、その凄さを改めて痛感します。

原作との相違点

IWGP原作
原作がクールでスタイリッシュな作品なのに対し、TVドラマ版はバイオレンスアクションコメディ作品になっていました。
原作のマコトは頭脳派で切れないのに対し、TVドラマ版ではめちゃくちゃ切れます(笑)。キングに関しては、風呂屋の息子として登場し、原作の「氷の王様」と言われていたクールで謎多きキングはどこに行ってしまったのか・・・?しかし、原作『少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ』の帯にもなっていた「切れるな!閉じるな!池袋で会おう!」というキャッチコピーはしっかりと守られており、原作、TVドラマ版どちらもメッセージ性の強い作品となっています。また、TVドラマ版では、原作第一巻4編と第二巻の『妖精の庭』、『少年計数機』の2編をベースに構成され、第七話(洋七の回)、第八話(洋八の回)は原作にはないオリジナルエピソードとなっています。

イチゴの回(第一話)

ボーリング場マコト
サブタイトル:「俺たちはゴミじゃねぇ」
原作『池袋ウエストゲートパーク』がベースとなっています。
マコトの口癖でもある「めんどくせぇー」からドラマは始まります。実家の果物屋を手伝いながらプータローをしているマコトは親友マサと池袋西口公園でたむろする日々を送っています。
マサのバイト先のボーリング場で高校の同級生であったタカシと再会。タカシは「Gボーイズ」というカラーギャングを束ねていて、自分はそのリーダーで「キング」であることを告げる。
その後、万引きしていたシュンを発見し、カツアゲしようとしますが、なぜかシュンがマコトに懐いて行動を共にすることになります。このシュンとの出会いがきっかけとなり、リカとヒカルに出会い、5人でつるむようになります。
そんな中、池袋で「ストラングラー」による女子高生連続絞殺未遂事件が発生し、遂に殺人事件に発展してしまいます。その被害者がリカだったのです。この事件をきっかけに、マコトはタカシ率いるGボーイズの力を借り、犯人捜しを始めるのでした。

ニンジンの回(第二話)

葬儀に行くマコト達
サブタイトル:「俺が敵をとってやる」
原作『池袋ウエストゲートパーク』がベースとなっています。
容疑者の一人として取り調べを受けるマコト。無実を主張しますが、アリバイが無いため鬼のような取り調べを受けます。幸い、目撃者のオバチャンがマコトのことを良く知っていて、「マコちゃんだったらすぐに気づいてる」と言ってくれた為、釈放されました。リカ葬儀に行く4人だが・・・マコト喪服小さすぎ(笑)ヒカルがストラングラーの正体はリカが援交していたスーさんではないか?ということで、シュンの似顔絵を手掛かりとして、犯人捜しを始めます。
スーさんを見つけたという報告を受け、マコトとヒカルはカップル喫茶に潜入。捜査よりもマコトとイチャつきたいヒカル・・・。マコトは何かに気付き、スーさんを他に任せ、別の人物を追いかけます。
その人物は千秋が恋していた歯医者さん(羽賀研二)でした。遂にストラングラーを追い詰めたマコトたちは、警察には引き渡さず、処刑を始めます。犯人をボーリングのピンに見立て、玉を投げようとするマコト。
ストラングラーであることは認めた犯人だったが、リカの件は自分ではないと否定。横山が止めに入り、犯人は捕まりますが、マコトはストラングラーがリカを殺した犯人ではないことに確信。
真犯人は一体・・・?!

みかんの回(第三話)

サル
サブタイトル:「姫に捧げるバラード」
原作『エキサイタブルボーイズ』がベースとなっています。
妻夫木 聡さん演じるサルが初登場の回。ストラングラーを捕まえたマコトの噂を聞きつけた羽沢組に呼び付けられたマコトは、会長の娘の捜索を依頼されます。
期限は1週間。出来なければ、サルの指が落ちるという超無理難題を押し付けられたマコトだったが、持ち前の行動力と人脈を使って事件を解決。
悲しい結末だったが、サルが背中の入れ墨に色を入れる最後はかっこよかったです。

しいたけの回(第四話)

蛇井
サブタイトル:「遠い国から来た恋人」
原作『オアシスの恋人』がベースとなっています。
千秋とアリとの恋を成就させるべく、覚せい剤「スピード」を捌く蛇井を捕まえることになったマコトたち。
この回では、ヒカルが過去に「しいたけ」というあだ名で呼ばれていたことが暴露されます。しいたけをマジックマッシュルームと言われて食べてトリップしてしまったらしい・・・。
アリが強制送還される際に、「眼鏡を掛けなければ眼鏡は見つかりません」というマコトのセリフは、アリのとっさに言うことわざっぽい言葉の真似であり、マコトの人の良さが滲み出ている素敵なシーンだと思いました。

ゴリラの回(第五話)

ヒカルのこけし
サブタイトル:「世界で一番男らしい少女」
原作『妖精の庭』がベースとなっています。
ヒカルの部屋で見てしまった大量のこけし・・・。正直、気味が悪いですね。この頃から、ヒカルの身に次々と異変が起こっていきます。
マコトの元に翔と名乗る男が現れます。その正体は、小学校の同級生の女の子サチコでした。ずっと男に憧れていたサチコは性転換していたのです。翔は、覗き部屋にいるアスミをストーカーから助けることを依頼します。
ストーカーであるゴム男を追跡する際の電波くんが良いキャラしてますね。また、この回でやっとヒカルがマコトの彼女になります。二人のやりとりはまるで高校生のようなやりとりですが、正直・・・羨ましい(笑)

6チャンネルの回(第六話)

マコトとヒロキママ
サブタイトル:「僕のたった一人の友達」
原作『少年計数機』がベースとなっています。
ヤクザの父と芸能人の母を持つヒロキが誘拐され、その救出を依頼されるマコト。犯人は前の旦那との子であるヒロキの兄でした。
親と子の愛情や友情をテーマとしてこの回では、父である多田が犯人である兄を殴っているのを止めに入る横山に対して、マコトが「やらせろよ、こんなクズ野郎殺されちまえばいいんだよ」と言い、ヒロキの身を心配しない両親にブチ切れるシーンが印象的でした。

洋七の回(第七話)

島田洋七
サブタイトル:「うちのババァに手をだすな」
TVドラマ版オリジナルエピソードとなっています。
マコトとカナの仲を怪しく思っているヒカルに「あの男な絶対浮気してるで!」と島田洋七さんが突然登場。
ドラマ内でも島田洋七と芸人として登場してますが、マコトもヒカルも「誰それ?」と知らないようです。可哀そう・・・(笑)
ドリームコネクションというネズミ講にハマる母を助けるべく動き出すマコトだが、ただのねずみ講ではなく、とんでもない事件に遭遇することになる?!

洋八の回(第八話)

島田洋八
サブタイトル:「お台場の女に恋をした」
TVドラマ版オリジナルエピソードとなっています。
お台場の女とはカナのことで、ヒカルは池袋だそうです。今度は島田洋八さん。またしてもファミレスでの登場ですが、だいぶ変態役での登場となっています。
テレクラで出会った15歳の子を妊娠させてしまったマサは、ギャルたちに脅されとんでもない金額を請求されます。自業自得と思ったマコトたちだったが、マサが真剣に付き合っているということを知って、みんなでお金を稼ぐといった回になっています。実際は妊娠などしておらず、ただのカツアゲでそのことに気付いたヒカルがギャル達に説教。この時のヒカルの様子を見ていたシュン・・・。この時の様子が、後の2枚の似顔絵に影響を与えているのですね。

九州の回(第九話)

山井
サブタイトル:「さらば、最愛の友よ」
原作『サンシャイン通りの内戦』がベースとなっています。
カナが何者かに刺され、徐々にヒカルの様子がおかしくなり、ブラックエンジェルスが結成され、物語も佳境に入り、池袋も以前とは違う様子になってきました。
マコトは自分が関わった人は不幸になると考え、自分を責めだします。Gボーイズとブラックエンジェルスの抗争は激化していくが、キングはGOサインを出さず防戦一方状態。
そんな中、様子のおかしかったシュンからの電話。どこを探しても見つからないシュン・・・。
シュンはタカシのサウナで死体となって発見された。黙ってロッカーから武器を取り「GO---!!!」と叫ぶタカシの姿は鳥肌が立ちました。
今までどんなことがあっても手を出すなと言い続けたタカシが、仲間の死を目前にして、リミッターが解除された瞬間ですね。完全に冷静さを失ったタカシの姿から仲間を何よりも大切にしていることが覗えます。

十手の回(第十話)

シュン
サブタイトル:「僕の街が戦場になった」
原作『サンシャイン通りの内戦』がベースとなっています。
カナは自分を刺した犯人を知っていた。「ごめんなさい」と言いながらカナを刺したシュン。真実を聞いたマコトは、シュンが残した2枚のヒカルの似顔絵を見る。
笑顔のヒカルと恐ろしい表情のヒカル。シュンは何を伝えたかったのか?マコトはカズノリの情報を頼りに、ヒカルのことを調べていく。
一方、Gボーイズとブラックエンジェルスの抗争はどんどん過激になっていく中、元Gボーイズのミツルが殺される。
横山の誘導もあり、池袋の抗争は遂にクライマックスを迎えようとしていた。

士の回(第十一話)

マコトとタカシ
サブタイトル:「ブクロの一番長い日 The Longest Day In Ikebukuro 6・23」
原作『サンシャイン通りの内戦』がベースとなっています。
今までの事件の真相があきらかになる最終回。犯人はまさかあの人物?!
ラストのシーンで、京一の「やめろ」と言うのに対し、タカシが「そんな簡単にやめんだったら、鼻から調子こいて突っかかってきてんじゃねぇよ!」というセリフが、信念を持っているタカシらしいセリフで泣けてきます。

TVドラマ版池袋ウエストゲートパークを徹底解説(ネタバレ注意!!)まとめ

ボーリングするマコト達
いかがだったでしょうか?
本当に何度見ても面白い『池袋ウエストゲートパーク』。
是非、原作や2020年7月から放送予定のアニメも見てみてくださいね。

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