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ガールズ&パンツァー

【ガルパン】個性豊かな戦車達 大洗編

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戦車にのってポーズをとる大洗女子一同

女子高生が戦車に乗り「戦車道」と呼ばれる武芸に励む大人気アニメ「ガールズ&パンツァー」。このアニメに登場する戦車は実在するもので、史実や性能など忠実に再現されています。CGで忠実に再現された戦車が画面狭しと動き回るのもこのアニメの魅力のひとつです。今回は主人公の所属する大洗戦車道チームの戦車を紹介します。

Ⅳ号戦車D型

第二次大戦中のドイツ戦車の中でも様々なバージョンなどに改良され終戦まで長く生産、使用された車輌でドイツ軍のワークホースです。D型は、Ⅳ号戦車シリーズの最初の量産型です。75ミリ砲という大戦前半においては大型の口径でしたが、砲身が短かったため装甲を打ち抜く威力が不足し、イギリスのマチルダや、フランスのB1bisのような重装甲の戦車には苦戦しました。また、独ソ戦が始まるとソ連の傑作選車T-34の登場により、ますますの威力不足になってしまいます。その後も前述の通り砲身を長くしたり、追加装甲を施したりするなど、改良を重ねていきました。生産数はD型のみで229両、シリーズ全体では8344両生産されました。(A型~J型、試作型や派生型は除きます)。大洗戦車道チームでも、隊長車あんこうチームとして大洗戦車道チームを指揮します。

Ⅳ号戦車D型改・F2仕様

第8話から登場する、Ⅳ号戦車D型を改良した姿です。史実では、Ⅳ号戦車F型が短砲身だったためにT-34を撃破できませんでした。そこでF型の短砲身を長砲身(43口径75ミリ砲)に載せ替えて誕生したのがF2型です。これにより、これまで通用しなかったイギリス戦車も撃破できるようになり恐れられる存在になりました。生産数は174両でした。

Ⅳ号戦車D型改・H型仕様

第10話から登場する、あんこうチームの最終形態です。史実のH型は、F2型よりさらに長い48口径75ミリ砲を搭載しています。また、”シュルツェン”と呼ばれる追加装甲を車体の周りに取り付けています。これは対戦車ライフルや銃弾を防ぐための装甲です。Ⅳ号戦車のシリーズの中でも3774両と最も多く生産された車輌でもあります。

38t戦車B/C型

チェコスロバキアで1938年に正式採用された軽戦車です。1939年にチェコスロバキアがドイツに併合されたため、その後はドイツの主力戦車として活躍しました。当時ドイツで使われていたⅠ号戦車やⅡ号戦車よりも性能がよく、大戦初期に活躍しました。しかし、その後のドイツ戦車はほとんどが5人乗りなのに対して、こちらは4人乗りで車長が砲手を兼任していました。指揮に集中できないのです。また、砲塔旋回が手動であるなど欠点もあります。また、開戦して登場しだした重装甲の戦車には37ミリ砲では太刀打ちできずに次第に姿を消していきました。A型がチェコスロバキア軍仕様で、B型がドイツ軍仕様、C型はさらに装甲や細部を強化したタイプです。物語に出てくるB/C型は、B型とC型の仕様が混在しているということです。また38tの「t」は重さの単位ではなく、チェコスロバキアの「t」です。

ヘッツァー(劇中では38t戦車改ヘッツァー仕様)

ドイツが大戦末期に38t戦車を作ったチェコスロバキアのBMM社に作らせた軽駆逐戦車です。38tの技術と構成部品を用いて作られていますが、シャーシや転輪は新規格で、全く別物の戦車です。小型の車体に長砲身の75ミリ砲を搭載しているため、機動力、視界などに弊害が出ているものの、火力は高く生産性も高い車輌です。本作にはヘッツァーそのものは登場せず、38t軽戦車を「ヘッツァー改造キット」という魔改造キットを用いて改造しています。第10から登場します。史実にはない機動力を持っていますが、この「38t戦車改ヘッツァー仕様」が史実のヘッツァーそのものとして描かれています。

八九式中戦車甲型

旧日本陸軍が開発した日本初の国産戦車です。1928年に開発が開始されましたが、当時はまだ戦車対戦車という戦闘を想定しておらず、歩兵を支援するための車輌として開発されました。機銃を防ぐだけの装甲や歩兵の歩く速度に合わせればよいだけだったので後の戦車に比べ、機動力も対戦車攻撃力も低いです。しかし、1930年代前半の満州事変などに投入され大戦果を挙げています。1939年のノモンハン事件九五式軽戦車、九七式中戦車とともに戦車対戦車の実践に投入されました。この戦いで日本は戦車の性能不足を痛感するも、改良する余力がなく、また戦車不足も相まってその後の戦いにも八九式中戦車は投入されました。本作の甲型はガソリンエンジンでしたが、後の乙型はディーゼルエンジンとなっていました。

Ⅲ号突撃砲F型

歩兵の支援車輌としてドイツがⅢ号戦車をベースに開発した突撃砲です。突撃砲とは、車体に固定式砲塔を搭載して歩兵の支援をする車輌のことで、自走砲の一種です。Ⅲ号突撃砲(Ⅲ突)のA型~E型は短砲身の75ミリ砲でしたが、歩兵支援の中でも戦車を撃破するだけの砲が求められ、このF型から長砲身の75ミリ砲となりました。また、車高が低いため被弾しづらかったり、アンブッシュ(待ち伏せ)などに向いていました。最初は対歩兵戦への参戦でしたが、次第に歩兵支援から離れ、純粋な対戦車戦にも参加し大活躍しました。最終型のG型を中心に終戦まで大量に生産された車輌でもあります。

M3中戦車リー

戦車開発においてはドイツに後れを取っていたアメリカが急遽開発した戦車です。ドイツのⅣ号戦車の75ミリ砲に匹敵する主砲が求められましたが、当時のアメリカには大型の回転砲塔を量産するだけの技術的経験がなかったため75ミリ砲は車体の右前面に固定して設置、砲塔に37ミリ砲を搭載しました。また、航空機用の星形エンジンを利用していたため、車高が高くなってしまい遠くから発見されやすいという弱点もありました。しかしこれは本命である後継のM4中戦車を開発するまでのストッパーとしてM3が開発されたためです。一からエンジンを開発するよりもすぐに、大量に調達できるエンジンを選んだのです。またどの工場でどの部品を作らせても設計通りの部品を納入できるというアメリカのマスプロ技術の高さにより、戦場で故障してもすぐに代えを調達できるというメリットがありました。75ミリ砲の性能も確かで、この信頼性の高さからイギリス軍に渡り重宝されました。ちなみに「リー」はイギリス軍がアメリカ仕様のM3につけた愛称で、イギリス軍仕様にカスタマイズされたM3は「グラント」と呼ばれています。どちらもアメリカ南北戦争時の南軍北軍それぞれの将軍の名前が由来です。

B1bis

フランスが開発した重戦車でシャールB1bis(シャールとはフランス語でチャリオットのこと)とも呼ばれます。また”bis”はフランス語で「二番目の」という意味ですが、初代のB1は1920年代に開発が開始され、歩兵支援の大型砲を持つ戦車として開発されました。その後すぐにbisの開発が始まり、エンジンと砲塔を改良、装甲を強化し誕生しました。特徴は車体前面に配置された75ミリ砲と、砲塔の47ミリ砲です。また、正面および側面も60ミリという厚さの装甲は当時のドイツの主力である37ミリ砲をものともしない頑丈さでした。ドイツ軍の脅威となる戦車でしたが、当時フランス軍の車輌は無線機を搭載していなかった(モールス信号の送受信機はあったが)ことで戦場で連携不足となり、無線による密な機動戦術を仕掛けるドイツ軍戦車に装甲の穴ともいえる車体左側面のラジエーターグリル(通風口)を打ち抜かれ撃破されていました。それでもこの重装甲の戦車が後のドイツ戦車に影響を与えた一因になったとも言えます。

三式中戦車チヌ

旧日本陸軍が大戦後期にアメリカのM4中戦車に対抗すべく開発した中戦車です。実戦投入を急いでいたため、一式中戦車の車体に75ミリの野戦砲、九〇式野砲をほぼそのまま搭載しています。そのため、引き金ではなく拉縄(りゅうじょう)という縄を引いて発射する特殊な構造をしています。防御力に関しては一式中戦車と同等でM4より劣り、前述の構造のため連射性能が低いという、急造ゆえの欠点はありますが、主砲は強力になりようやくM4中戦車と撃ち合えるだけの戦車になったと言えます。ただ、本土決戦を想定して国内に配備されたため実戦投入されることなく終戦を迎えています。

ポルシェティーガー

連合国軍の新型戦車に苦戦するドイツはあらたに大火力、重装甲の戦車を生み出そうとヘンシェル社とポルシェ社に開発命令を出します。。ポルシェティーガーはその競争に敗れ、量産に至らなかった車輌です。ガソリンエンジンで発電して電気モーターを回し走るといういまのハイブリッド車を先取りしたような仕組みでした。電力の調節だけで回転数を調節できるため、ギアチェンジやステアリング装置を省け動作を確実にでき故障も減る、という発想から考え出されました。しかし、実際には当時の技術では逆に複雑すぎたためトラブルが多発し採用されませんでした。しかしながら、砲塔はティーガーⅠと同じ88ミリ砲、装甲もティーガーⅠに引けを取らない防御力で、大洗最強の戦車です。

マークⅣ戦車

世界初の戦車と呼ばれるイギリスのマークⅠ戦車の発展・改良型です。エンジン冷却ファンや換気扇、燃料タンクを車外に設置など乗員の居住性が格段によくなりました。またこれまでの菱形戦車と同様、57ミリ、6ポンド砲搭載の雄型、7.7ミリ機銃搭載の雌型が存在します。史上初の戦車対戦車の戦闘を経験した戦車で、ドイツのA7V戦車と戦闘しました。結果は、3輌のマークⅣ(雄型1輌、雌型2輌)の内、雌型2輌を失うという戦術的敗北となりました。(ドイツ軍がその後撤退したため戦略的には勝利しましたが。)これを受け、機銃を片側だけ6ポンド砲にした雌雄型が生産され、対戦車に対する意識が出始めました。ブレーキやギアチェンジにそれぞれ乗員が必要となり、操縦だけで4名必要でした。加えて砲手、機銃手が4名の計8名が必要とこれまでの菱形戦車の欠点は持ち合わせたままではありましたが、物資輸送用に改良したり、武装を外しクレーンを搭載したり様々な派生型が開発された車輌でもあります。本作では最終章シリーズから大洗9輌目の車輌として登場します。ギアにカスタマイズされていて、乗員は操縦主2名、砲手2名、車長1名の5名となっています。また6ポンド砲搭載の雄型が登場します。

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