『十二大戦』では、干支の名前を冠した12人の戦士たちによるバトルロワイヤルが繰り広げられ、最後の1人になるまで戦いは続いていきます。その中で主人公として描かれている卯の戦士・憂城をピックアップして、どういったキャラクターなのか、また十二大戦の戦いでどのような活躍を見せているのかを詳しく紹介していきます。
卯の戦士・憂城のプロフィール
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
『十二大戦』では個性豊かな12人の戦士たちが、バトルロワイヤル形式で最後の１人になるまで争われます。その中で異質な存在感を放っているのが卯の戦士・憂城で、周りの目を惹く井出達は視聴者すら注目してしまうほど。そんな憂城はどんな人物なのか、物語上の設定から作中で描かれている姿などから、まずは彼のプロフィールをまとめていきます。
ほとんどのパーソナリティが不明の戦士
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
卯の戦士・憂城のプロフィールを紹介していきたいところですが、公式設定上でも身長や体重、年齢といったパーソナリティは不明になっています。しかし何もわからないということが、かえって憂城の不気味さを醸し出しており、正体不明の戦士として強調されることに。明らかであることは十二大戦において非常に厄介な存在であり、必爺や権力者たちも参加する戦士の中でベスト３に入る実力を持っているとされています。
強い印象を残す男性版バニーガール姿
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
初見で憂城の見た目を見ると、まずはその格好に驚かされると同時に奇妙さを感じるでしょう。服装はバニーガールの男性版とも言える姿となっていて、上半身半裸でホットパンツとサスペンダーのみという格好に。単刀直入に言えば変体そのものですが、実際に変態じみた強さを持っているため、あながちバカにできません。また言動も異常さを感じるものばかりで、嫌でも注目せざるをえないキャラクターとなっています。
肩書きは「異常に殺す」
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
十二大戦に参加している戦士たちには、それぞれ肩書きが存在しており、卯の戦士・憂城が持っている肩書きは「異常に殺す」というもの。まさに見た目と言動が一致している肩書きで、誰もが納得する内容になっているのではないでしょうか？肩書きは十二大戦において、戦いを交える間際の儀式のような瞬間や自己紹介程度で使用されており、戦いの前にこの肩書きを聞かされると、それだけで気圧されてしまいそうになります。
十二大戦における憂城の活躍とは？
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
『十二大戦』では、12人の戦士たちによるバトルロワイヤルが描かれており、激しい戦いもあれば静かに決着した戦いなど、様々となっています。その中で憂城はどのような戦いを経て、十二大戦でどのような活躍を残しているのでしょうか？作中で描かれているシーンの中から、憂城が取った行動などをまとめていきますので、一部始終をチェックしたい方は最後までご覧ください。
十二大戦開幕前に断罪兄弟 弟を殺害
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
十二大戦がまだ開幕する前、断罪兄弟 弟が何者かによって殺されましたが、後から入室してきた戦士たちは意に介すことなく、開幕を静かに待っていました。これは会場に誰よりも早く到着した憂城の手によるもので、その後に断罪兄弟がやってくると、不意打ちで断罪兄弟 弟の首をはねてしまいます。断罪兄弟 兄は弟が殺されたことで怒り狂うのかと思いきや、ただ状況を静観していただけにとどまっているため、会場は異様な雰囲気に包まれることになります。
他の戦士たちを次々と支配下に置く
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
憂城は自身の手で殺した相手を自由自在に操ることができる「死体作り（ネクロマンチスト）」の能力を持っており、最初に断罪兄弟 弟を殺した後、亥の戦士・異能肉を大鉈で刺し殺します。２人は憂城によって操り人形と化すと、街中に潜伏した戦士たちを見つけるために、探すよう指示を出すのでした。憂城はその後、砂粒・寝住のタッグと交戦しますが、そこで砂粒を倒すことに成功すると、新たな仲間を増やして大きな脅威と化します。
砂粒・失井の２人を圧倒するほどの強さ
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
『十二大戦』で描かれている第十二回十二大戦において、高い実力を持っているとされているのは失井・砂粒・憂城の３人と見られていました。憂城はその２人と戦っており、砂粒はネクロマンチストの能力で支配下に置くことに成功。また失井との戦いでは断罪兄弟2名を従えながら戦い、失井を押さえつけることに成功します。また失井にとって、斬っても死ぬことがない憂城は天敵とも言える相手で、相性の観点からも憂城が戦いを制することは目に見えていました。
寝住によって爆破されて幕を閉じる
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
十二大戦もクライマックスになると、憂城は失井を押さえつけて優位なポジションに立ちます。しかしそこに至るまでの過程でダメージを受け過ぎており、攻撃を仕掛けることができなかった憂城。身体を修復している状態でしたが、そこに寝住が「醜怪送り」を持って現れると、失井の捨て身の判断によって２人とも爆破されてしまいます。あと一歩のところまで優勝が見えていた憂城でしたが、失井に切り刻まれすぎたことで敗退をいう辛酸を味わうことになるのでした。
憂城が持つ特殊能力
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
『十二大戦』に登場する戦士たちは、何かした特集な能力を持っており、憂城もまたその内の１人となっています。果たして憂城はどのような能力を持っているのか、またどのような使用して十二大戦を有利に戦っていくのか、作中のシーンからまとめていきます。憂城の強さ秘密や、能力に関する秘密や制限など、彼の持つ「死体作り（ネクロマンチスト）」の内容に迫っていきます。
殺した相手と「お友達」になれる
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
卯の戦士・憂城が持っている特殊能力「死体作り（ネクロマンチスト）」は、殺した相手と「お友達」になれる能力で、自由自在に使役することができます。また殺した相手の能力も使用できるため、事実上憂城は複数人数の仲間を従えて十二大戦を戦います。戦士たち最後の1人まで戦うことを強いられているため、1人で複数人数を相手にすることは至難の業に。また開幕序盤では断罪兄弟 弟の首をはねていますが、生首状態の弟の首から視界を共有している様子が描かれており、特殊な使い方もできることが窺えます。
自分が殺さないとお友達になれないことも
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
ネクロマンチストはお友達が殺した相手でも憂城が使役することができるようですが、お友達は手加減なしに相手を攻撃してしまうため、使役不可能な状態になる可能性があります。その事実に気づいてからは、憂城はできるだけ自分が最後に殺すようにしています。このことに気づいたのは迂々真と戦った時で、断罪兄弟 弟が火炎放射器で相手を燃やし続けてしまったために発覚しました。また同時にネクロマンチストの能力の弱点も判明するきっかけにもなっているため、重要なシーンとなっています。
身体能力も卓越した高さを持つ
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
ネクロマンチストの能力が目を引く憂城ですが、それだけでなく肉体美からも想像できる通り、身体能力にも長けています。砂粒との戦いで互角以上の格闘戦を見せており、終盤でも上空にいる断罪兄弟 兄をジャンプだけで強襲しており、相手を驚かせていました。特殊能力だけでも十分に強力な性能となっていますが、高い身体能力も持ち合わせているため、十二大戦で最強の存在と言って過言ではないかもしれません。
十二大戦における憂城の願い
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
十二大戦で優勝した者には、副賞として「どうしても叶えたいたった一つの願い」を成就させることができますが、憂城はどのような願いを持っているのでしょうか？物語上で狂人っぷりを見せている中、願いのようなものを持っているか疑問に思っている方がいるかと思います。作中で描かれているシーンから、憂城の願いについて見ていきます。
「お友達が欲しい」という願いを持つ
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
憂城の欲しいものは「お友達が欲しい」というものになっており、寝住がハンドレッド・クリックで様々な分岐を渡り歩いた際に知ることができます。しかしネクロマンチストの能力は本人曰く、対象と「お友達になれる」ものであるため、すでに願いは叶っているのではないかと疑問に思うでしょう。それまで異常性ばかりが目立っている憂城ですが、欲しいものばかりは人間性が帯びている内容になっていて、案外まともな部分を持っていることが窺えます。
純粋な友達を欲しがっている憂城
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
ネクロマンチストの能力を使えば、憂城の欲しいものは簡単に手に入れられると思いますが、それとは別に「本当のお友達」を欲しがっているところが窺えます。寝住がハンドレッド・クリックの分岐で話し合っている際は普通に真意を明かしており、まともなやり取りを行っていました。しかし漂っている不気味さから、誰も憂城とは近づきたくないと思われている節も感じられるため、優勝者に与えられる副賞は彼にとって悲願と言えるものなのかもしれません。
憂城の強さを考察！
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
『十二大戦』に登場する戦士の中で、最強の存在とも言える憂城ですが、その強さについて考察していきましょう。他の戦士たちよりも多くの戦闘シーンが描かれており、その度に勝ち抜いている様子からも、憂城が相当強いことが窺えます。実際にどのくらいの強さを持っているのか、本当に『十二大戦』で最強の戦士であるのか、４つのポイントに分けてみましたので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
チート級の強さを持つネクロマンチスト
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
まず何よりも特筆すべきは、憂城が持っている能力「ネクロマンチスト」です。殺した相手を自分の手駒にすることができる強力な能力で、多くの戦士たちがこの力で倒れていきました。実際に他の能力と比較してみても非常に強力な能力となっており、他を圧倒していることから、最強の能力と言えるかもしれません。特にその様子は、同じく優勝候補と目されていた牛井との戦いで顕著に描かれているため、注目してみてください。
異常な強さを誇る失井の天敵に
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
第十二回十二大戦の優勝候補にして、でたらめな強さを持っている失井ですが、憂城のネクロマンチストの能力とは非常に相性が悪くなっています。憂城の能力は切り刻まれようがミンチされようが、動かせる範囲であれば問題なく使役することができ、剣術しか身に付けていない失井にとって天敵とも言える存在。そのため攻撃を受けながらも圧倒しているのは憂城であり、最後には押さえつけてとどめの一撃を加えるまでに追い詰めていました。
わずかながら再生能力を持っている
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
憂城の強さは特殊能力が際立っていますが、同時に注目したいのが「再生能力」になります。失井との戦いでは切り刻まれながらも、少しずつ身体を修復して奇襲をかけている様子が描かれています。ただ能力を使って複数人数による攻撃をするだけでなく、高い身体能力を活かしつつ、何度も繰り返し攻撃できることができるため、実質的に無敵と言えるかもしれません。ただ再生能力を使っても修復には時間がかかるため、むやみに使用できるものではないことが分かります。
奇襲をかけるずる賢さも持っている憂城
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
失井・妬良の即席タッグとの戦いで、憂城は生きた人間同士が信頼関係を結んだことにショックを受け、さらに殺される寸前で自殺を選択します。同時に自分をネクロマンチストの能力の対象に置き、死体となってからも戦い続ける機転の良さを披露。そして身体を無理やり修復しては、失井に奇襲をかけて押さえつけることに成功します。これによって失井を倒す一歩のところまで詰め寄りますが、身体の修復が間に合わず押さえつけてだけで精一杯の状態に。最後は寝住が持つ「醜怪送り」で爆破されて倒されます。
外見から異常さを感じる憂城の不思議な魅力に注目！
出典: 十二大戦 © 西尾維新・中村光／集英社・十二大戦製作委員会
卯の戦士・憂城の強さや能力についてまとめました。バニーガールの男性版という格好と常軌を逸したような言動から、その異常性を感じずにはいられない憂城。しかし人間らしい願望を持ち、自身の常識外のできごとを目の当たりにすると動揺するなど、まともな部分も覗かせています。そんな憂城は多くのファンから愛されているキャラクターでもありますので、なぜ人気が高いのか本記事を参考にするだけでなく、実際にアニメを見て確認して見るといいでしょう。
