2024年春からライトノベル原作のアニメ『変人のサラダボウル』が放送される予定となっています。原作者の平坂読先生が手がけた作品の中にはアニメ化した作品が2作品あります。1つは2011年にアニメ化した『僕は友達が少ない』（はがない）と2017年にアニメ化された『妹さえいればいい。』の2作品です。どちらも面白いアニメで、今回はその2作がどのような作品だったかを振り返っていきたいと思います！
目次
『僕は友達が少ない』の概要！
『僕は友達が少ない』は2009年8月から2015年8月までメディアファクトリーのMFJ文庫より刊行されたライトノベルです。2011年10月からアニメ化され、2011年12月まで放送された後、2013年1月から2013年3月まで第2期が放送されています。2011年に最も売れたライトノベル作品であり、アニメ化の他にスピンオフのコミカライズまでされています。
『僕は友達が少ない』ってどんなお話だった？
『僕は友達が少ない』は勝手な思い込みからヤンキーとして周囲から恐れられて孤立していたぼっち主人公が、これまた一癖も二癖もあるぼっちで残念な美少女ヒロインたちとドタバタしながら一緒に過ごしていく残念系学園ハーレムラブコメです。間違いなく美少女であるにも関わらず、ときにクソほど酷い扱いを受けて醜態を晒すヒロインたちが特徴的であり、どんな手を使ってでも笑わせてくるタイプのアニメです。
『僕は友達が少ない』のあらすじを簡単に紹介！
誤解から怖いヤンキーだと勘違いされたせいで周囲から敬遠され続けていた主人公の長谷川小鷹は、ある日の放課後に同級生の三日月夜空が誰かと喋っていたところを見かけます。三日月夜空は美人ではあるがいつも不機嫌そうな表情を崩さず、小鷹とは別の理由で浮いた存在だったのですが、どこをどう見ても夜空が喋っている相手が見つかりませんでした。実は夜空は友達のいない寂しさからエア友達を作って談笑するという残念なヤツだったのです！もっと言えば話せば話すほどザンネンさがにじみ出るザンネン美少女だったのです！
あらすじ紹介その②
エア友達を見られるという黒歴史を作ってしまった夜空は『隣人部』という新しい部活を作り小鷹を勧誘し、半ば強引に入部させます。そしてその隣人部には理事長の娘で異性受けはいいものの同性受け最悪な美少女『柏崎星奈』、しんのおとこを目指す謎の美少年？『楠幸村』、天才で変態の眼鏡っ娘『志熊理科』、中二病を患った小鷹の妹『羽瀬川小鳩』、夜空にいいように使われる哀れな天才幼女シスター『高山マリア』ととびっきりの美少女でありながらとびっきりザンネンな美少女でもある面々が集まってきます。
こんな作品だった！『僕は友達が少ない』！
『僕は友達が少ない』はザンネンな美少女たちが集まるザンネンな学園ハーレムラブコメなので、登場人物は普通の作品のヒロインのように美少女に対して失礼のないような扱いはされません。メインヒロインの三日月夜空は第1話からエア友達と話しているところを見られるという思い返すだけで死にたくなるような黒歴史を披露します。つまり本作のヒロインたちは美少女にあるまじきヨゴレ役でもあるのです。綺麗な作画、豪華な声優陣、秀逸すぎるキャラクター原案から生み出されたヨゴレヒロインたちによるザンネンさがとにかく笑える作品でした。今見ても面白いです！この面白さは『変人のサラダボウル』にも通じるものがあります。
特にここが見どころだよ！『僕は友達が少ない』！
本作は魅力的なザンネン美少女が躍動する作品ですが、特に目を引く存在がメインヒロインの二人『三日月夜空』と通称・肉の『柏崎星奈』の二人です。この二人はとにかく相性が悪くお互いがお互いを敵視する水と油、トムとジェリーのような関係でした。しかし、大抵は口喧嘩が強く悪知恵の働く夜空にこっぴどくやり込められるというシーンが多く、肉は泣きながら逃げ去っていくというお馴染みのパターンがありました。そのいつものパターンが面白く、個人的には特に大きな見どころだと思いました。
『妹さえいればいい。』の概要！
『妹さえいればいい。』は2015年3月から2020年2月までガガガ文庫より刊行されたライトノベルです。2017年10月から12月まで放送されています。主人公はライトノベル作家という作者と同じ職業というテーマであり、そのほかの趣味もお酒や名産品、旅行などなど趣味全開なアニメとなっています。
『妹さえいればいい。』ってどんなお話だった？
ライトノベル作家である主人公が、自身に憧れたライトノベル作家になった売れっ子の同僚、主人公と同時期にデビューした親友的存在、大学時代の同期らと面白おかしく喋ったり旅行をしながら作家という職業のシビアな現実を面白おかしくネタにしていくという内容。妹さえいればいい。といいつつも、猫かわいがりするほどの実妹が出てくるわけではなく、主人公は病的すぎるほどの妹マニアでどんな作品にも妹を登場させてヒロインにするという特徴を持っています。基本的にはドタバタなコメディですが、その裏では個人個人の苦悩が語られることもありました。
『妹さえいればいい。』のあらすじ紹介！
ある日、目を覚ますとそこには金髪ツインテールで巨乳の妹が自分の上に跨ってディープキスで優しく起こしてくれる。その後、妹が入った風呂の残り湯で顔を洗い、妹のブラジャーで顔を拭く。それからは妹が産んだ卵で作ったオムライスと妹の母乳を温めたホットミルクで舌鼓をうち、口についたケチャップは優しい妹が並行世界から取り出した脱ぎたての妹パンツで優しく拭ってくれる。何とも狂気に満ちたワンシーン……しかし、これは本作の主人公、羽島伊月が作り上げた小説の原稿の一部でした。羽島伊月はこれで売れっ子のライトノベル作家だったのです。
あらすじ紹介その②
羽島伊月は妹がいないのにも関わらずとんでもない妹マニアであり、出てくる作品のヒロインはいつも妹でした。そんな伊月の周りには、同期の作家である不破晴斗や伊月に好意を持つ同僚の作家可児那由多、大学時代の同期である白川京や義理の弟の羽島千尋、鬼編集の土岐健次郎など個性的な人物が多く集まっては他愛のない会話を楽しんだり、ご飯を食べたり、仕事の話をしたり日常を過ごしつつも様々な騒動に巻き込まれてきます。
こんな作品だった！『妹さえいればいい。』
妹さえいればいい。というタイトルの作品ですが、実際は妹マニアの主人公の性癖の産物であり、妹は出ていません……とはいいませんが、妹というテーマよりかはライトノベル作家という職業を題材としたアニメです。作者自身の経験も踏まえてライトノベル作家という括りの中で様々なドタバタ劇を展開していきます。キャラクターたちも個性的でキャラが立っており、勢いで笑える作品でした。 なお、変人のサラダボウルに出てくるキャラクターの中には本作によく似たキャラクターが登場するため、知っているとさらに楽しめるかも。
特にここが見どころだよ！『妹さえいればいい。』！
ライトノベル作家たちのドタバタ日常ものではあるのですが、実はそれだけではなく主人公たちにはそれぞれの悩みや恋愛、コンプレックス、モラトリアム、思い出したくもない過去や直視したくもない現実に直面するシーンが細々と描かれており、仲間たちは当然のように持ち合わせているのに、自分は持っていないものに嫉妬するなどといった、楽しいだけが人生じゃないというようなしんみりしたシーンもところどころで入ってきます。個人的にはそんな一面がよりこのアニメを面白くしていると思いました！
【変人のサラダボウル】原作者の前作情報まとめ
今回は変人のサラダボウルの作者、平坂読先生の作品で過去にアニメ化された『僕は友達が少ない』と『妹さえいればいい。』についてまとめてみました！どちらの作品も笑えて楽しめるライトノベルのアニメであり、変人のサラダボウルにも通じる楽しさがある作品です！この2作品を見て楽しめた人なら絶対受け入れられる作品なので是非見て欲しいです！
