元々は、読み切り作品としてSNS上に公開された作品であるにもかかわらず、おじいさんとおばあさんが若返るという、その独特な設定が瞬く間に受け、単行本発行、アニメ化が決定した本作『じいさんばあさん若返る』ですが、皆さんは本作の原作者である新挑限先生についてご存知でしょうか。SNSなどを活動の主体にされている方となっていますので、普段週刊誌などを通して漫画作品に触れているという漫画ファンの方からしてみれば、なじみがない漫画家かもしれません。しかし、本作の原作者である新挑限原先生はその経歴を深掘りしてみると、これまでの漫画家とは全く異なる新たな世代の漫画家であることがわかります。それぐらい現代の漫画家を取り巻く状況が大きく変化しているという事でもあるのですが、新挑限先生は特に新進気鋭の漫画家であり、現代漫画を代表する漫画家であると言えます。 今回はそんな次世代の漫画家とも言える新挑限さんについて簡単に紹介をしていきたいと思います。これからの漫画家のあり方を体現しているかのような漫画家さんとなっていますので、ぜひともチェックをしてみてくださいね。
目次
突如としてヒットした『じいさんばあさん若返る』の作者、新桃限さんとは!?
新挑先生の代表作と言えば、間違いなく今年2024年にアニメ放送されることが決定している『じいさんばあさん若返る』でしょう。本作は、これまでにはなかったおじいさんとおばあさんが若返って、もう一度青春を謳歌するという異色の設定となっており、 他の作品では見ることのできなかった独自色の強いストーリーを楽しむことができる作品となっています。
SNSを中心に熱狂な人気
特に本作はSNSを通じて爆発的な人気を誇っており、若年層に人気のある作品となっています。週刊誌などで連載をされていた作品ではなく、SNSで読み切り作品として投稿されていた作品が人気を博して、SNS上で長期連載されるという流れはよくあるのですが、そこからアニメ化までこぎつけた作品は数少なく、本作のクオリティーの高さが伺えますね。
あれよあれよの内に単行本発売・アニメ化決定
特に本作は読み切り作品として投稿された1話が高い人気を博しており、漫画作品として世に出た瞬間から注目を集めた作品となっています。そのため、本作が世間から注目を集め、アニメ化が決定するまでは非常に短いスパンで進行しており、他の週刊誌連載漫画などでは決して真似することのできないほどの出世スピードの作品となっています。
これまでになかった斬新な設定で読者の心を鷲掴み!!
このような本作の異常なまでの出世スピードの背景には、もちろん、新挑先生の描くキャラクターたちの人気などもありますが、それよりも作中を通して描かれる独自の設定描写が読者を惹きつけていることがあるといえるでしょう。特に本作『じいさんばあさん若返る』では、これまでの作品では、見ることのできなかったおじいさんとおばあさんが若返るという、独自色の強い設定が前面に出ている作品となっているのが特徴です。
SNSを駆使した新時代の漫画家
このように、SNSを通じて人気を集めた漫画作品がアニメ化されるというのは、これまでの漫画業界ではありえなかったことですよね。近年では、新挑先生のようにSNSを活用して人気を集める漫画家も多く出現しており、新挑先生のようなSNSを駆使する漫画家は、まさに新時代の漫画家のあり方であるといえるでしょう。
Xやpixivが主な活動場所
特に新挑先生のような漫画家が活躍する舞台としてよく選ばれるSNSはXやpixivなどです。Xの場合は文章で投稿することがメインのSNSとなっていますが、少ない数であれば画像を送付することもでき、この機能を活用して、漫画作品を多くの人に見てもらうことが可能となっているのです。一方で、pixivは完全にイラストに特化したSNSとなっていますので、画像を一気に公開することができるのが特徴となっています。
インターネットネイティブ世代
このように、SNSを駆使して漫画作品を発表する漫画家が増えてきたことの背景には、インターネットネイティブ世代の漫画家が続々とデビューしていることがあると言えるでしょう。 2000年代初頭から始まったインターネット革命は多くの業界に革新をもたらしましたが、漫画界においても新進気鋭の漫画家がSNSで急激に支持を獲得するという形で変化をもたらしたのです。
読者の反応がすぐに反映される
特にSNSを通して作品を発表する事には、読者の反応がダイレクトに漫画家に伝わるというメリットもあります。 ドラゴンボールやゆうゆう白書のように読者の意見を取り入れて、方向転換をした結果、さらに面白いストーリーに変わったと言う漫画作品は数多くあり、読者の声を反映すると言うのは非常に重要なことなのです。読者の声を反映することに焦点を向けた場合、SNSが最も優れているツールであると言うことができます。
弘前大学に在学していた
そんな新時代の漫画家である新挑先生ですが、新挑先生は過去に弘前大学に在学をしていたようです。弘前大学というと東北に存在する大学ですので、しばらくは漫画家としての活動を東北で行っていたこととなります。実はこの新挑先生が東北で活動されていたという事実も、漫画界の変化を如実に表している出来事ですので、ぜひとも注目をしましょう。
東北で在学している途中でも漫画家ができる衝撃
なぜ新挑先生が東北で活躍をされていたことが衝撃的なのかというと、本来漫画業界において自分の作品を世に出すためには漫画雑誌を発行している編集者と繋がる他はなく、その編集者がいるのは東京などの大都市だからです。そのため、地方に住んでいるだけで、漫画家にデビューできなかったというのは、よくある話だったのですが、新挑先生はそのような状況の中でもデビューすることができたのです。
漫画界の地方格差が解消され始めている??
東北にいたのにデビューできた理由はシンプルで、新挑先生がSNSを中心に漫画作品を投稿されていたからでしょう。SNSを通じて多くの人に作品を発表することができるのであれば、週刊誌に漫画作品を掲載する必要はなく、地方に在住していることがデメリットではなくなります。SNSを中心に活動されている新挑先生が東北に在住しながらデビューをできたと言うのも、近年のSNSの台頭により漫画業界において、地方格差が解消され始めていることを示しているのです。
『じいさんばあさん若返る』の舞台も青森
また、本作『じいさんばあさん若返る』の舞台は青森となっており、弘前大学に在学をされていた新挑先生ならではの舞台となっています。これまでは漫画家は都市圏に住んでいることが多かったので、地方を舞台にした漫画作品も必然と少なくなっていたのですが、新挑先生の事例のように地方にいてもデビューをすることができる環境が整ってきておりますので、今後、地方を舞台にした作品が多く登場してくるかもしれません。
手がけてきた作品
ここからは新挑先生がこれまでに手がけてきた作品を簡単に紹介していきたいと思います。まだまだ世に発表されている作品自体は少ない漫画家さんではありますが、どの作品も非常にクオリティーが高く、人気を博している作品となっていますので、本作を読んで、新挑先生に興味を持った方は、ぜひともチェックをしておきましょう。
『幼じみになじみたい』
『幼なじみになじみたい』は新挑先生がデビューをされた作品となっています。 デビュー作でありますが、非常に完成度は高いですし、舞台が新挑先生の通われていた弘前大学となっているので、非常にリアルなものとなっています。ストーリー自体も幼なじみのとの再会から始まる王道ラブコメとなっており、どのような方であってもを楽しむことができる内容となっています。
『アンダーテイカー』
『アンダーテイカー』は月刊マガジンで連載されている作品です。死後に蘇り、人の命を糧とする者「蘇体」と彼らを葬るべく結成された機関の争いを描いた作品となっています。ラブ&コメディー作品が多い新挑先生の作品の中でも、異色の設定の作品となっていますが、新挑先生 ならではの独自色の強い設定が多く見られる作品となっています。本作『じいさんばあさん若返る』のような独自性の高い漫画作品を探しているというファンの方にお勧めです。
『じいさんばあさん若返る』
本作『じいさんばあさん若返る』は、新挑先生が現在最も注目を集めた作品となっています。元々はSNSで公開された読み切りの作品だったのですが、じいさんとばあさんが若返るという独自の設定が注目を集め、瞬く間に人気を博しアニメ化も決定しました。新挑先生の強みが最も発揮されている漫画作品となっていますので、現時点で本作を読んでいないというファンの方は、ぜひとも目を通してみましょう。
どんな作風の漫画家??
このように東北地方に在住をしながらも、様々な作品を世に送り出してきた新挑先生ですが、新挑先生はどのような作品を描く漫画家なのでしょうか。ここからは新挑先生の作品の特徴や見所を簡単に紹介していきたいと思います。本作以外の作品にも一貫して当てはめることができる特徴となっていますので、ぜひともチェックをしてみてくださいね。
キャッチーな内容
新挑先生の作品は非常にキャッチーな設定がベースとなっています。「おじいさんとおばあさんが突如として若返って青春を謳歌し始めたらどうなるのだろうか?」のように一言で、その作品のテーマを聞いただけで、興味をそそられてしまうような魅力がある作品となっています。そもそものストーリー構成の目のつけどころがユニークで面白い漫画家さんであると言えるでしょう。
完結でわかりやすいストーリー展開
また、その作品の中で描かれるストーリー自体も一つ一つが簡潔でわかりやすく、どのような方でも心が動かされる内容となっています。SNSを舞台に活躍されている漫画家さんであるということもあり、断片的に読んだだけでも楽しむことができるようなストーリー構成が多いのも特徴です。
新しい感性の漫画家
このように、新挑先生の作品は、SNSという舞台で多くの人に見てもらえるような作りの作品となっており、これまでの週刊誌連載の漫画家とは大きく感性が異なっている漫画家であると言えるでしょう。まさにこれまでの漫画にはなかった新たな視点を駆使して活躍されている漫画家さんですので、今後の新挑先生の作品にもぜひとも注目したいですね。
新桃限さんの今後が楽しみなわけ
新挑先生は、これまでの漫画家さんとは大きくタイプが異なるので、今後の活躍にも注目をしたい漫画家さんですが、ここからは新挑先生の今後の活躍がなぜ楽しみなのかという点を簡潔に紹介していきたいと思います。
これまでの漫画家とは全く異なるデビュー方法
新挑先生の今後の活躍が楽しみな点として挙げられるのは、なんといってもこれまでの漫画家とは全く異なるデビュー方法をしている点でしょう。SNSを通じて人気を集めた漫画家さんは数多くいますが、そこからアニメ化まで漕ぎつけた漫画家さんは非常に数が少ないです。また、そのような経歴を歩まれてきた漫画家さんもまだまだ少ないので、今後新挑先生がどのような道を歩んでいくのかというのは、先例がない状態となっているのです。
活動を始めたのは2018年!!
それに新挑先生が活動を始めたのは、2018年とまだまだ若手に分類されることも注目のポイントです。デビューしてからわずか6年ほどで、ここまで数多くの漫画作品を世に送り出すことができたと言うのは、驚くべきことで、新挑先生のポテンシャルの高さが伺えます。
本当の傑作はこれから出るかも!?
当然ですが、これからも数多くの作品を世に送り出していくこととなる漫画家さんと言えるので、今後は本作以上の傑作が新挑先生によって生み出される可能性もあります。むしろ新挑先生の全盛期はこれから始まると考えることもできるほど、注目しがいのある漫画家さんとなっているのです。
まとめ
いかがでしたか? 今回は本作『じいさんばあさん若返る』の原作者である新挑先生について簡単に紹介をしていきました。SNSで活躍をされていたことや東北地方で執筆をされていたことなど、これまでの漫画業界の常識では当てはまらないような異色の経歴を持たれている漫画家さんとなっていますので、ぜひとも今後も注目していきましょう。