2024年4月にアニメ第2期第2クールの放送が決定している本作『無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』ですが、皆さんは本作の第2期第1クールは視聴されましたか?アニメファンから熱狂的な支持を得たアニメ第1期から作画のクオリティー、ストーリー構成、全てがブラッシュアップされ、さらに魅力的なアニメーション作品として描かれた本作アニメ第2期第1クールの評価は非常に高かったため、現在アニメ第2期の第1クールを視聴したファンからの本作の第2クールの期待は最高潮に達しています。というのも、アニメ第2期第2シーズンは本作の最大の魅力の1つである主人公ルーデウスの挫折と成長、他者とのつながりという要素がすべて丁寧に描かれ、本作の魅力を最も体現したシーズンとなっているからです。まさに、本作の最大の見所とも言える山場を描いているのです。 第一クールを視聴したファンからすれば、第2クールも素晴らしい作品になるに違いないという期待を抱いているわけですが、第1クールを見たことがないファンの方からしてみると、このようなファンの熱量は理解できないかもしれません。そこで今回はアニメ第2期第1クールを視聴していない方に向けて、アニメ第2期第1クールの見所と簡単な内容について振り返りながら紹介をしていきたいと思います。なかなか忙しくて、本編のアニメ見れないという方にもオススメの内容となっていますので、ぜひともチェックしてみてくださいね。
エリスの失踪後、失意の旅へ
アニメ第2期第1クールは、これまで共に旅をしてきていた仲間であるエリスが突如として行方をくらませてしまうところから始まります。エリスはルーデウスにとってこれまで共に旅をしてきたメンバーだったこともあり、大きなショックを受けることとなるのです。エリスが失踪した後も、本来の目的であった行方不明の母ゼニスを探す旅を続けることとなるルーデウスですが、この悲しい過去がしばらく彼の心に影を落とし続けるのです。
周りと距離を保つルーデウス
自らにとって大切な存在でもあった仲間が、突如として、姿をくらましたと言う過去がトラウマとなり、ルーデウスは新しい環境でも常に周りと距離を保つようになってしまいます。他人と関わる時もどこかよそよそしい笑顔を作るのみで、深く関わろうとせず、その行動がしばしば誤解を招き、望んでもいない他者との衝突につながってしまうことにもなるのです。
母ゼニスを探す旅
このように、物語冒頭はしばらく母ゼニスを探す旅として進行します。しかし、ルーデウスにとって最も重要だった課題の1つは、母がいなくなったことではなく自らが最も信用していた仲間が突如として失踪してしまったというトラウマにあるようにも見えます。いずれにせよ、母親が行方不明になったことと信用していた仲間に裏切られたことという二つの悩みを抱えながらルーデンスは広大な大地を冒険することとなるのです。
癒えない傷
このように、第2期の第1クールの冒頭は、かなりルーデウスの精神が病んでいることもあり、重々しい雰囲気でのストーリー進行となっています。アニメ第1期がかなり幸せな雰囲気のある作品だったこともあり、ここまで空気感が変わるのかと驚いたファンの方も多いのではないでしょうか?このように本作はルーデウスの人生が常に良いものであるわけではなく、ふとしたきっかけで、あっという間に悪い方向に転げ落ちてしまうという人生さながらの浮き沈みのあるルーデウスの人生をリアルに描いているのです。
カウンターアローとの冒険
このようなどん底の真っ最中に入るルーデウスに1つのギルドとの出会いがあります。カウンターアローと名乗るギルドとの出会いです。ふとしたことがきっかけとなり、カウンターアローとルーデンスは共に活動する事が増え、当初は全く心を開こうとしないルーデウスとの衝突もあったものの、次第に互いを仲間として認識するようになっていきました。エリスの失踪以後、他人に心を開くことのできなかったルーデウスが心を開くことができる相手ができたのです。
サラとの交流
当初カウンターアローのメンバーであるサラは、ルーデウスの内向きな性格に我慢できず、ルーデウスとサラは対立関係にありましたが、次第に互いを重要な仲間として認識しあうようになっていきます。カウンターアローの中でも歳の近いメンバーだったということもあり、様々な事柄をきっかけとして、2人の中は親密になっていくのです。
カウンターアローの危機
ルーデウスとサラの仲が特に親密になったイベントとして挙げられるのは、何度かあったカウンターアローの危機をルーデウスが救ったことです。カウンターアロ−はルーデウスをメンバーに入れた後、何度か危機に見舞われていますが、ルーデウスの無詠唱魔法によって何度か助けられていたのです。
サラの命を救う
その後もメンバーを失うほどの大打撃を受けることもありましたが、ルーデウスが必死の捜索を敢行し、サラの命をギリギリ救った事もありました。このようなルーデウスの献身的な活躍にこれまで良い印象を抱いていなかったサラも心が動かされることとなったのです。
サラとの決別
このような過程を経て、互いに親密な関係となったルーデウスとサラですが、2人の関係の終焉はあっさりと訪れます。互いに心を許しあい夜を過ごすこととなったルーデウスとサラですが、肝心な場面でルーデウスが男性としての機能を発揮することができなかったのです。ルーデウス自身も自らの体の異変に焦っていたのですが、サラ自身は自らに魅力がないから起きた結果だと勘違いしてしまいました。結果としてサラは激怒し、その場を後にしてしまいます。これ以降ルーデウスはカウンターアロウとタッグを組むことはなくなりました。
自暴自棄になるルーデウス
このような悲しい経験に心を痛めたルーデウスは、半ば自暴自棄となり夜の店に足を運んだりするようになりました。しかし、結果はどのような場面でも変わらず、自らの男としての機能を取り戻す事はできなかったのです。自らの体の不調を精神面に原因があると考え、どうしたら改善できるのか思いを巡らせ、悩み続ける日々が始まったのです。
エリナリーゼとの再会
これまでと異なる失意に心を沈めているルーデウスですが、引き続き母親の消息を追い続けていました。カウンターアロウとの活動の中で、エリス失踪のトラウマを克服していたルーデウスですが、結局は自らの体の不調という新たな悩みの種も増え、深い悩みを持ち続けている旅である事は変わりありませんでした。そのような満身創痍の状態のルーデウスのもとに、かつての父親のギルドメンバーであるエリナリーゼが訪れます。
母ゼニスの安否が判明
エリナリーゼはルーデウスにゼニスの居場所が判明し、父パウロとロキシーが向かっていることを伝えます。 母親の消息をたどる事はルーデウスの旅の目的でもありましたし、自らの生みの親である母親の消息が明らかになった事は、ルーデウスにとって吉報でした。母親が生きていることを知ったルーデウスはひとまず胸を撫で下ろすこととなります。
父パウロとロキシーがゼニスの元へ
そして、エリナリーゼは母親の居場所と共に、そこに父親のパウロのみならず、かつて自らに魔法の手ほどきをしていたロキシーがゼニス救出に向かっていることを伝えました。父親のみならずロキシーが救出に向かっているのであれば、実力的にも問題はなく、比較的早く母親が救出される事は間違いありません。ルーデウスは母親の救出計画が自分なしでも充分進んでいることを理解し、今後も自らの力がなくても大丈夫だろうと判断します。
エリナリーゼからの提案
母親の捜索という最大の目的を失ったルーデウスは、今後どのような行動すべきか悩みますが、その際にラノア魔法学校から入学を勧める手紙が届きます。エリナリーゼからもラノア魔法学校への入学を勧められたことで、ルーデウスはこの提案を受け入れることに決め、魔法学校に通い、より専門的な魔法を勉強することを決意します。
ラノア魔法学校へ
魔法学校へ入学することを決意したルーデウスは、早速ラノワ魔法学校へ向かい、即座に入学します。これまで様々なキャラクターとの出会いと別れを繰り返しながら、冒険をし続けてきたルーデウスにとって、1つの場所でたくさんの人々とともに魔法を学び続けるという経験は非常に珍しいものでした。
フィッツとの出会い
ラノア魔法学校では、様々なキャラクターと出会うこととなりますが、中でもアスラ王国第二王女の守護術師であるフィッツとは互いに気のおける親友となります。これまで、仲間に失踪されたり勘違いされて仲違いをしてしまったりと、散々な結果ばかりだったルーデウスにとってフィッツは数少ない親友となるのです。
様々な問題を解決
フィッツという親友を得ながらも、ルーデウスは魔法の勉強を続け、さらに実力を磨いていきます。また学園内で起こった様々な問題を解決していく中で、フィッツの他にも数多くの友人をつくることとなります。ラノア魔法学校編では戦闘描写よりも、このようなほのぼのとした日常系描写が多く、非常に心が落ち着いたというファンの方も多いようです。
ナナホシ・シズカとの交流
フィッツの他には、同じくルノア魔法学校の生徒である。ナナホシ・シズカにも注目です。ナナホシ・シズカは、その名前からも分かるようにルーデンスと同じく日本からやってきた転生者であり、且つルーデウスが前世でトラックから助けようとした高校生の1人なのです。アニメ第2期の第1シーズンでは、そこまで重要な立ち位置のキャラクターではありませんが、今後ルーデウスとかなり重要な場面で関わることとなりますので、ぜひとも注目しておいてくださいね。
フィッツとの交流
いずれにせよ、ラノア魔法学校編で最も重要な立ち位置のキャラクターとなるのはフィッツです。フィッツは当初は男性キャラクターとして振る舞っていましたが、実は女性であったことが明らかになり、次第にルーデウスからのフィッツの認識も変化していくのです。
フィッツの正体
そして、物語が進むにつれてフィッツの正体も明らかとなります。なんとフィッツは転移事件によって、髪の毛の色が変わってしまっていたルーデンスの幼なじみシルフィエットだったのです。シルフィエットはかつてその内向的な性格からいじめを受けることもあった人物ですが、ルーデウスに助けられた過去があります。このようにシルフィエットはルーデンスにとっても、幼い頃から親友として共に歩んできた人物だったのです。
進展しない二人
かつての幼なじみとしてだけではなくて、互いに異性として意識するようになったシルフィエットとルーデウスの2人ですが、2人の関係はなかなか進展しませんでした。原因としてはシルフィエットの内向的な性格も挙げられますが、ルーデンス自身も過去の経験から異性関係に苦手意識を持っていたことも挙げられるでしょう。
二人の関係を後押しする人物が
2人の煮え切らない関係を察してか、シルフィエットの友人であるアリエル王女が2人の関係発展に協力することとなります。シルフィエットもルーデウスも互いに恋愛に対しては奥手の人物ですので、アリエル王女のような仲介役が入ることで 2人の関係はかなり潤滑に進むこととなります。
ルーデウス結婚
やがてアリエル王女の協力も実りルーデウスとシルフィエットは互いに結ばれることとなります。お互いにはじめての結婚相手となる人物です。本作では日本とは結婚に対する価値観が大きく異なるため、基本的に男性が複数の女性と結婚する事は当たり前の世界観となっていますが、やはり1番初めに結婚する相手というのは非常に重要な人物であることは間違いないですね。
ルーデウスの病が治る??
心から好意を持っている相手であるシルフィエットに対して、さすがに男性としての機能を発揮することができるのではないかと考えていたルーデウスですが、残念ながら男性としての機能を取り戻す事は出来ませんでした。しかしシルフィエットはサラと異なり、そのことに対して大きく失望することはありませんでした。
ルーデウスの病を治す奇策
すっかり自らの体の不調を治す事を諦めてしまったルーデウスですが、シルフィエットはそうではありませんでした。これまで相談に乗ってもらっていたアリエル王女にも相談をし強力な精力剤を譲り受け、ルーデウスと共に服用したのです。結果としてルーデウスはその薬の効果もあり、男としての機能を取り戻し、ルーデウスと一夜を過ごすことができました。
幸せな結婚生活へ
このように、シルフィエットはルーデウスのかつての仲間たちのように、彼の体の不調を誤解したり、何も言わずに行動を起こしてしまうなどといったことが一切無く、ルーデウスにとっても真に信頼できるパートナーであったのでしょう。ルーデウスはかつての幼馴染であるシルフィエットと結ばれたことで、かつてのトラウマや体の不調を癒すことができたのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のアニメ第2期第1シーズンのあらすじについて簡単に紹介していきました。第1シーズンでは、ルーデウスが抱えていたトラウマや体の不調が解消されるストーリーとなっており、これまでの物語の課題がひとまず解決するシーズンとなっています。これまで無職転生シリーズを追い続けてきたファンの方であれば、必ず見ておく必要があるストーリーとなっていますので、記事を読んで内容が気になったというファンの方はぜひともご自身でもチェックしてみてくださいね。