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ガンダムビルドメタバース

【ガンダムビルドメタバース】どうしてこんなにバリエーション豊かなの??兵器としてのガンダム進化史を紹介!!

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作中を通して多種多彩なデザインのモビルスーツたちが活躍するアニメ『ガンダムビルドメタバース』ですが、皆さんは本作をはじめとしたガンダムビルドシリーズにおいて、なぜここまで バリエーション豊かなモビルスーツたちが登場するのか不思議に思ったことはありませんか?特にモビルスーツの代表格であるガンダムに関しては、通常のガンダムから、アンテナがヒゲになってるようなデザインのガンダムまで、本当に多種多様なデザインのガンダムが存在します。このように、ガンダムが他のロボットアニメーションにはないほど、バラエティー豊かなデザインとなっているのは、ガンダムが長い歴史を通して人類と戦争を描いた大河作品であることをが理由として挙げられます。 ガンダム世界も、我々の世界と同じように長い実感をかけて、時代が進んでおり、その時代の変化によってモビルスーツのデザインも大きく変わっているのです。今回は、そんな他のロボットアニメーションにはないほどの多様性を持っているモビルスーツの進化について、モビルスーツの代表格であるガンダムを例に紹介していきたいと思います。

一年戦争時のガンダム〜ガンダムシリーズの始まり〜 UC0079頃

早速ガンダムのデザイン進化を見ていきましょう。ガンダムは、初代『機動戦士ガンダム』で描かれているように、モビルスーツによるはじめての戦いとなった、一年戦争において初めて登場します。当初は、モビルスーツという概念すらなかった地球連邦政府ですが、モビルスーツを対応した戦略を用いたジオン軍に数多くの戦いで大敗を喫することとなり、自身もモビルスーツを開発する必要に迫られます。

地球連邦モビルスーツの試作機

そのような状況の中で、連邦軍は量産モビルスーツを制作するために、実際に運用データを蓄積する必要がありました。そこで、重要データを集めるために作られたのがガンダムなのです。このようにガンダムは軍用兵器として、そもそも試作機の側面が強いモビルスーツですので、実はそんなに戦闘力の高いモビルスーツではなかったります。

連邦モビルスーツの礎に

ともかく、このような試作機としての側面が強いガンダムであっても、搭乗者であるアムロの脅威的な技術もあってか、戦場で活躍することとなります。そのような戦いの中で蓄積されたデータは連邦の数多くのモビルスーツの礎となったのです。

データ収集の為に多彩なガンダムが作られた

このように、当初のガンダムは兵器というよりは、試作機に近いモビルスーツでしたので、様々な環境でデータが取りやすいように多彩なガンダムが作られることとなりました。1年戦争期においては、ガンダムタイプは5号機まで製造されましたし、特殊な例でいえば、陸上での運用された陸戦型ガンダムや、ニュータイプとして覚醒したアムロに最適な調整がされたアレックスガンダムなど様々なガンダムが一年戦争時に登場しています。

グリプス戦役時のガンダム〜更なる高性能化〜 UC0087頃

ガンダムが登場したことにより、モビルスーツの量産化に成功した連邦軍は、1年戦争で見事にジオンを打ちまかすことに成功しました。しかし、この連邦政府の勝利が慢心に変わり、やがて連邦政府は分裂、内紛状態に陥ってしまいます。これらの連邦内の内戦をグリプス戦役というのですが、この時代のガンダムはどのように変化していったのでしょうか?

可変モビルスーツが普及

グリプス世紀時代は、可変モビルスーツが普及した時代となりました。従来のモビルスーツとしての形みならず、飛行機の形になることで、人形では活動できなかった場所で活動できるようになったりと、以前よりもモビルスーツの活動範囲が広がることとなりました。

ピーキーすぎる高性能機

一方で、可変機能を備え付けたことにより起きるスーツの性能が飛躍的に向上し、通常の人間では扱えないほどの代物になってしまったというデメリットもありました。やはり兵器は扱いやすくなければ、大量量産できても兵士が扱えません。この辺はより複雑化していったガンダムの弱点とも言える点ですね。

第一次ネオジオン抗争時のガンダム〜全部盛り究極モビルスーツ〜 UC0088年頃

このようなグリプス戦役で広がったガンダムの複雑化という流れは、その後の第一次ネオジオン抗争でも継続されることとなりました。第一次ネオジオン抗争では、さらに複雑に進化した魅力的なガンダムを見ることができます。本作『ガンダムビルドメタバース』で、「やたらごちゃごちゃしているデザインのガンダムが出てきたな」と思ったら、間違いなくグリプス戦役以降のガンダムであると考えて良いと思います。

可変、高火力、高耐久!!

特に第一次ネオジオン抗争時では、可変機能のみならず、より高耐久かつ高火力のガンダムが出現することとなります。1年戦争時に登場したビグザムのような、「とにかく圧倒的な火力で敵をゴリ押す!」というコンセプトのモビルスーツとしてのガンダムが登場するのです。

ガンダムは兵器だ!

このような進化を経て、単体の戦力としては申し分ないほどの進歩を遂げてきたガンダムですが、この時代から兵器としての限界も見えてきました。というのはガンダムはただの巨大ロボットではなく、実際に戦争で使用される兵器ですであるという点です。

ただ強い兵器がいいわけではない

というのは、ガンダムは戦争で強いだけではなくて、過酷な戦場でも長期間運用できるような整備性や、新米パイロットであっても、短期間の訓練で操縦できるような簡易性が求められるという側面もあるのです。そのような観点で、この時代のガンダムを評価すると「整備性が悪く扱いづらい、非常に何点の多い兵器」となってしまったとも言えるのです。

第二次ネオジオン抗争時のガンダム〜高機能化の限界〜 UC0093年頃

このように、複雑化によって兵器としての欠点も現れ始めていたこの時代のガンダムですが、まだまだガンダムの高性能化は続いていくこととなります。複雑化すればするほど整備性も悪くなり、製造にもお金がかかってしまうこととなります。

スペックアップしないといけない理由も、、

しかし、この時代の連邦軍はネオジオンの残党勢力やテロ組織であるマフティーの台頭などが原因となり、まだまだ軍縮に向かえる状態ではありませんでした。このような紛争の頻発によって、ガンダムもスペックアップを余儀なくされたのです。

独自路線のνガンダム

そのような状況の中で、1年戦争で活躍をした伝説的なモビルスーツパイロットのアムロ・レイは、自らの設計によって余分な武装を一切取り除き、シンプルにすることで運動性と整備性を向上させたνガンダムを設計し、第二次ネオジオン抗争で活躍をしました。

時代を先読みしすぎたアムロ・レイ

この時代は、ネオジオン側であっても、サザビーやαアジールのような超大型モビルスーツ、モビルアーマーが活躍していた時代ですので、いかにアムロが「時代の潮流であったモビルスーツの肥大化を危惧し、先進的なモビルスーツ設計をしていたのか」という点が分かるガンダムとなっています。

サイコフレームと人類の革新

また、第二次ネオジオン抗争時の特徴として挙げられるは、パイロットや周りの人間の脳波を高度に期待に反映することができるサイコフレームの登場でしょう。サイコフレーム自体は、ニュータイプと呼ばれている人でなければ扱いきることができない代物ではありますが、これまでのモビルスーツにはなかった新たな兵器としてのモビルスーツの機能性を追求したものであり、宇宙世紀における新たな時代を切り拓いた素材であるといえるでしょう。

コスモバビロニア建国戦争時のガンダム〜生産性と整備性を優先し、小型化へ〜 UC0123年頃

νガンダムという一部の例外を除いて、ほとんど複雑化していく流れにあったガンダムの進化ですが、第二次ネオジオン抗争の終了によって、スペースノイドの反乱機運はおさまり、比較的安定した時代となりました。このような時代の流れもあり、ガンダムはようやく整備性や機能性という本来の兵器としての追求すべき姿を反映した機体を製作することができるようになったのです。

サナリィの台頭

ガンダムの小型化が一気に進んだ要因として挙げられるは、時代の機運だけではありません。これまで連邦軍のみならず、反連邦のモビルスーツ製造をも独占していたアナハイム・エレクトロニクス社が没落し、モビルスーツのコンパクト化を掲げる新興軍事メーカー、サナリィが台頭してきたというのも大きな要因であると言えるでしょう。

よりコンパクトに

このような時代の流れもあり、宇宙世紀120年代あたりからはモビルスーツの小型化が進むようになりました。そのため、これ以降の時代のガンダムは、基本的にネオジオン抗争時のモビルスーツに比べて一回り小さいものが多いという特徴があります。ぜひとも『ガンダムビルドメタバース』でも、モビルスーツのサイズ感に注目をしてみてください。作中で一回り小さいモビルスーツが登場していれば、この時代のモビルスーツである可能性が高いです。

ザンスカール戦争時のガンダム〜オーバーテクノロジーへの調整〜 UC0149年頃

比較的安定していた時代が続きましたが、軍縮が進んだUC0120年代からさらに時代が進むと、それぞれのコロニーが権限を持つようになり、地球から連邦政府がコロニーを支配するという中央集権体制が崩れてきました。このような政局が不安定化する社会の中で、人々はまた勝利のシンボルであるモビルスーツ、ガンダムを求めるようになるようです。

ミノフスキードライブを搭載

この時代のガンダムは、従来のコンパクト化というコンセプトを踏襲しながらも、新たな推進装置であるミノフスキードライブを搭載したりと、さらに機動性を追い求める方向性に進化をしていきました。どんなに大きなモビルスーツを作っても、強力なビーム兵器で撃ち抜かれてしまえば一発でアウトですので、「とにかく敵の攻撃に当たらない!当たっても大丈夫なように強力なビーム状の翼を形成しておく!」といった独自の方向性に進化をしていたのです。

宇宙世紀後のガンダム〜ガンダムの果て〜 UC以後

このように、戦争とともに進化を続けてきた兵器としてのガンダムですが、 人類の戦争が幾度と無く繰り返されるうちに、文明は後退しかつてのガンダムを始めとしたモビルスーツたちの技術もロストテクノロジーとなってしまいます。この時代は、宇宙世紀よりもさらに後の時代ですので、具体的に何千年経ったかというのはわかりませんが、少なくとも遠い未来では、モビルスーツの技術は失われてしまっているということとなります。

独自の進化をした超兵器のガンダム

しかし、ガンダムの製造技術は完全に失われたわけではありません。宇宙世紀から長い時代かけて進歩した人類は、やがて地球圏よりもさらに遠くに移住した人類がいたようです。この辺は作中では明確に語られていませんが、一説には、人類に絶望したニュータイプたちが新たな世界を求めて旅立った結果、地球の外に人類が定住するようになったという説もあるようです。

地球圏外から漂流してくるガンダム

少なくとも、地球圏では技術も失われてしまったモビルスーツですが、地球圏のはるか彼方ではまだ進歩を続けており、技術が後退した地球圏に流れ着いてくることもあったようです。

全て黒歴史に

このように、一部は地球圏外から漂流してくるガンダムはありましたが、基本的にはガンダムの技術は失われてしまっているので、すべて「人類の歴史の黒歴史になってしまった」といえるかもしれません。はてしない技術革新の末に人類はそのテクノロジーを維持することができなくなってしまった。というのが、人類が長年心血を注いで発展させてきた科学文明の行き着く先だったわけです。

豆知識

ちなみにこの黒歴史という言葉は、この時代を描いたアニメ『∀ガンダム』にて、初めて使われた言葉であり、ガンダムから世間に広まりました。普段何気なく使っている言葉がガンダムから広まったというのは驚きですよね。

まとめ

いかがでしたか?今回は機動戦士ガンダムシリーズに登場するガンダムのデザインの進化史を紹介していきました。ガンダムの面白いところは、ただただかっこいいデザインのモビルスーツが登場するということではなく、そのモビルスーツのデザインの進化が、ちゃんと時代考証されて描かれているという点です。本当にガンダムのような悲劇が存在したら、どのような進化をたどるのか?という点をみっちりと考察し、作られているデザインですので、本当にマニアックな大人が見ても、十分に楽しめる作品となっているようですね。この記事を見てガンダムのデザインに興味を持ったというファンの方は、是非とも『ガンダムビルドメタバース』に登場するガンダムのデザインに注目をしてみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

nissy

どうも、アニメや歴史、都市伝説系の記事を書かせていただいてます。ニッシーです。YouTubeのシナリオライターとかもやっているのでよかったらそちらの方も見てください。

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