「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」は週刊モーニングで連載されている作品で、2022年1月からアニメとして放送される作品です。交番に勤務する警察官たちのブラックな労働環境とやりがいをコミカルに描く作品で、つい最近までドラマでも放送され、大好評で終わりました。今回はその作者である泰三子先生について紹介していきたいと思います!
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ハコヅメ~交番女子の逆襲~ってどんな作品?
「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」はタイトルの通り、交番に勤務する主人公の新人女性警察官が、パワハラが原因で交番に異動してきた先輩女性警察官、そしてその同期で刑事課の男性警察官とそのペアが中心となり、警察官特有のクッソブラックな職業に次第に慣れてやりがいを感じていくという作品です。でも、慣れていくというより社畜化していくといった方が正しい内容で、当初はクソザコ警察官だった主人公が、どんどん警察特有の屈強なメンタルを身に着けていきます。基本的にはブラック労働環境をネタにした笑いアリのコメディでたまに真面目なやつをやるという内容になっています。
なんかやけにリアルな交番勤務の描写だけど……以前のお仕事は?
ハコヅメの内容はやけにリアルなブラックさが語られます。しかも、その内容はかなり警察内部の事情を知っているかのような内容です。それもそのはず、作者の泰三子先生は10年あまり交番に勤務していた元警察官です。10年警察官を勤めていたのも関わらず、漫画家という職業に転身したのです。公務員という安定した職業から博打に等しい漫画家という職業に転身するのは、周囲からは止められたそうですが、ドラマにもなってアニメ化も果たす作品を手がけることになったわけです。
泰三子さんは、女性で既婚者!?
泰三子さんは女性でご結婚されています。しかも、漫画を連載する以前は、乳飲み子を抱えたまま連載の準備をしていたとのことで、元警察官の体力が活かされたようです。現在はコロナの問題もあって昔のようにアシスタントが部屋にタコヅメになって作業する時代ではなく、電子化によりアシスタントがわざわざ集まる必要もない時代となったことや、電子化に伴い漫画経験が薄いハンデが軽減されたことも大きかったのだと、インタビューで語られています。
泰三子さんが漫画家を目指すきっかけは?
泰三子さんが警察をすっぱりとやめて漫画家を目指すきっかけは、『警察官の仕事を皆に伝えたかったから』とのことです。元は警察官を目指していた子供たちやその親が、警察官という仕事をかなり高いハードルに感じていたからということがありますが、作者の泰三子さんによれば「警察なんてしょうもない人たちが、ただただ毎日、一生懸命にやっているだけなんだよ!」と伝えたかったのに、うまく伝えられなかったから。うまく伝えるためにはどうすればいいか?思ったら、漫画家という職業が思い浮かんだそうです。警察内でこれをやろうとすると、偉くならないといけないようで、その時点ですっぱりあきらめたそうです。躊躇はなかったそうです。
警察官は大変だけど、警察官たちはしょうもない人物で描かれるのは?
ハコヅメに登場する警察官たちは、刑事ドラマみたいにキマった人たちではありません。主人公は、安定した給料が欲しかったという理由で警察官になってますし、出来る先輩警察官は、「そもそも子どもが好きなんて優しくてまともな女が警察官になるわけないじゃないですか」とか平気で言ってしまいます。登場人物たちも至ってどこにでもいそうな人たちが警察という、ガチガチに厳しい規則で矯正されているみたいな印象で、この人たちが警察官になれるなら私も…。という気持ちになるかもしれません。一方、全員が常に体力の限界というクッソ激烈に厳しい職場環境や、基本的に感謝なんかされずに暴言を吐かれる仕事だったり、警察が一般人からして嫌な事を聞かなければならない理由だったりなども語られます。警察官はこういう理由で嫌なこともしなきゃいけないよというのも伝えたかったそうです。
泰三子さんって元々警察でどんなことをしていたの?
泰三子さんは警察官で広報や似顔絵捜査官として活躍なされていたそうです。しかし、漫画を描いたことは殆どなく、漫画も殆ど読まなかったそうです。それなのに漫画家になってすぐにデビューして週刊連載を持ち、アニメ化、ドラマ化するほどの人気作を描き上げてしまうんだからすごいですね。ただ、その根底には警察時代の労働環境で培ったものが大きく影響しているようです。泰さんはとにかくレスポンスが早く、漫画を描き上げるのもめちゃ早いそうです。それは、警察時代、翌日には指示されたものを片づけなければならなかったせいで、いい意味で漫画家の常識にかけ離れていたからだそうです。スゴイ!
伏線は……後付け!?担当編集は……放し飼い!?
1月23日発売の『ハコヅメ』第5巻をPRするため、描きおろしTwitter漫画はじめます。当面、平日は毎日更新予定! pic.twitter.com/Kkce4yILZm
— 交番女子/ハコヅメ公式 (@KOBAN_JOSHI) January 16, 2019
泰三子さんの担当とのやりとりが公式ツイッターでたまに掲載されます。担当のタブチさんとのやりとりも面白いです。ハコヅメは普段からコメディ要素の強い作品ですが、たまにシリアスな回もあって、外伝作品のアンボックスのようなシリアスな内容を取り扱うこともあります。ただ、泰三子さんの場合、伏線は完全に後付けらしいです!普通、漫画家さんは後々の伏線を考える物だと思いますが、泰三子さんの場合は完全に後付けらしいです。インタビューでは食い気味に言っていました。また、担当編集のタブチさんは、基本的に泰三子さんにすべてを任せるスタンスでいるらしいです。それは仕事をサボりたいからではなく、泰三子さんは放っておいた方がいい作品を仕上げるからだと判断したそうで、普段は口を出すタイプらしいです。
【ハコヅメ~交番女子の逆襲~】作者についてまとめ
「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」の作者である泰三子さんについてまとめてみました!元警察官だったり、漫画を描いたことがなかったりとかなり特殊な経歴の持ち主ですが、今では絵も漫画を描いたことがないとは思えないほど上手ですし、警察という職業を知りながらも滅茶苦茶笑える作品でアニメ化、ドラマ化までするとは本当にすごいです!ドラマも大好評で終わりましたし、アニメも期待できると思います!アニメは2022年1月から放送なので非常に楽しみです!