メガトン級ムサシは妖怪ウォッチやイナズマイレブンなどを手掛けLEVEL5の新規IPで、ダンボール戦機やガンダムAGEに続くロボットアニメですが、絶望的なまでに話題になりませんでした。原因はいろいろありそうですが、タイトルや主役メカがなんかダサかったり、放送される時間帯やターゲット層が行方不明だったこと、また内容はそこまで悪くないにゲームが爆死したこともありそうです。しかし!1期を最後まで見た感想は滅茶苦茶面白くて先が気になる作品でした!なので、メガトン級ムサシの1期を振り返って感想を述べていきたい思います!
第1話 眠れる獅子
平和な街で暮らす少年、一大寺大和はその街での生活に違和感を感じて生きていました。ときおり家族が死ぬ光景が既視感として浮かび上がってくるのです。それでも、幼馴染の西野清香に介護されたり、喧嘩して取っつかまったりしながら生きていました。名前の元ネタはいろいろあるんだろうけど全部はわかりませんね。一大寺大和は宇宙戦艦ヤマトかな?
第1話②
そんな中、怪しい少女が学園のアイドル、神崎明日菜に憑依し身体を乗っ取り暗躍を始めます。どうやら彼女の目的は重要人物の暗殺で、その対象は大和?一方、大和は街で偶然出会った喧嘩友達の土方龍吾とばったり遭遇します。二人は眼鏡をかけた謎の少年、浅海輝に呼び出されていました。輝は数を集めて二人をフクロにしようとしますが、なんだかんだで息ぴったりの二人は全員輝を除いて全員ボコります。その後、輝は合格だと言い二人を地下の施設に案内します。ここまではまだ謎だらけです。神崎の元ネタはエスカフローネ、土方龍吾は大和の土方竜と染岡さん、浅海輝はマクロスの一条輝かな?
第1話③
そこで二人は、平和な街が偽りであること。地球は異星人によって99パーセントが滅ぼされおり、残された人々は記憶を操作されて生きていること。異星人からの攻撃は未だに続いていることを聞かされます。ファフナーとかゼーガペインとかラーゼフォン、異星人の侵略という点では奧年のロボットアニメを髣髴とさせます。いろいろあって二人はムサシとかいうロボットに乗って戦えと言われます。大和は拒否しますが、記憶を取り戻したことで家族の死に際を思い出したことで戦うことを決めます。
第2話 燃える大地
ついにムサシの初戦闘。ムサシはゲッターよろしく3人乗りの期待で大和、龍吾、輝の三人でパイロットを務めます。ロボットアニメでムサシはかなり不吉でいつの日かメガトン級ベンケイにならないか心配です。最前線では人類軍のモブ兵士たちがドラクターの物量作戦で次々命を散らしていました。モブたちの隊長を務める歴戦のパイロット、伊伏銀太は量産型に乗りながら孤軍奮闘するも劣勢を強いられていました。そこに合体を終えたメガトン級のローグ、ムサシが駆けつけます。
第2話その②
初戦闘ながらムサシはパイロットの大和の戦闘センスもあってか、必殺技のメガトンパンチで大量の敵を粉砕。ロケットパンチ的なものじゃなくて、シェルブリットっぽい。そしたら敵が合体して一つの巨大な敵に変身します。それでもムサシは遠心力を利用した突進や必殺技Xブレイクを炸裂させて勝利。序盤にモブたちが命を散らしていた絶望の戦場とは思えないほど無双します。こいつ最初から強いな……。手厳しい美人な司令官の南さん脱帽します。
第2話その③
場面は変わって、地球を無茶苦茶にした異星人たちはひとりの女王が統べているようです。何やら進化の秘宝なるものを狙っているとか。それでその女王の娘、アーシェムには地球人の重要人物を暗殺任務を銘じていました。王女様に暗殺させるとか、人手不足か何か?と思いますが、女王には考えがあるみたいでした。
第3話 暗殺者
冒頭では美人司令官の南沙也加が体調悪そうにしていました。んで何か紫色の液体を注射しています。なんかエロい。心配になった輝が南を訪ねますが、そこで南は気を失っています。これは……経ってますねフラグが!で、巷では何やら殺人事件が起きているようで、量産機のパイロットが殺害されてしまったようです。そして、神崎に憑依して身体を乗っ取ったドラクターの王女様、アーシェムも大和を暗殺しようとしていました。しかし、ポンコツっぷりを発揮しまったくうまくいきませんでした。そもそも、暗殺がメインキャラにぽんぽん通ったら作品になりませんね(なんか静かですねー)
第3話②
そんなポンコツを続けていればさすがにバレて壁ドンされてしまいますが、大ピンチのアーシェムは従者のサーザントは通信ユニットで好きだって言ってごまかせと指示を出します。指示に従った結果、近くで見ていた清香も含めて場が荒れます。指示を出したサーザントはミスだったと後悔します。結局、大和に出撃要請が下ったためその場はうやむやになります。
第3話③
再度出撃したムサシ。ナビゲーションシステムの女の子から今回の作戦は防衛任務だと聞かされます。で、戦闘となり敵はまた合体。仲間を殺されたモブ仲間たちと協力し、新必殺技のデフュージョンブラスターを使ってあっさり殲滅。曲げゲロビで敵を一層するなど、これは最初っから強い大エース。でも、ちょっと強すぎて盛り上がりに欠けるような気も。戦闘が終わった後、憑依が解けて正気に戻った神崎に近づかないでと言われて3話終了。
第4話 猫作戦
新キャラクターの雨宮零士、猫を愛でる孤独な少年が本格的に登場。なんか何処となく松本零士作品を髣髴とさせる見た目ですが、多分元ネタはそれでしょう。誰ともコミュニケーションをとろうともせず、周囲からヘンな目で見られてるけど特に気にもとめず猫を愛でます。アーシェム王女は相変わらず暗殺を試みてはポンコツっぷりを発揮。今のところふわっとしたロボットアニメな印象。
第4話②
雨宮零士の父親のサイモン博士はマッドな感じの科学者で、息子の零士に類まれなる能力を活かすために本人の意思とは無関係に戦いに身を投じることを強要していました。博士は零士の猫の思考を操作し、ローグへと誘導し強制的に出撃させてしまいました。お前には戦う力があるからロボットに乗って戦ってこいとEVAに乗せられるシンジ君みたいな展開ですね。しかし、事実として零士には念動力という類まれなる力でローグを動かす才能を有しており、ドラクターの侵略で希望を失っていたサイモン博士はちょっと狂気を宿しながらも零士に人類の未来を懸けていたわけです。
第4話③
エヴァ……じゃなくてメガトン級アーサーに乗って戦うことを強要された零士ですが、彼本来の優しい性格からか戦闘行動を取ることができず、被弾。攻撃によってコックピットに乗り込んでいた大切な猫が死亡し、ついに覚悟を決めてドラクターを一掃します。アーサーは4足歩行で機動力のあるローグで、キマリストルーパーとダン戦機っぽくてかっこいいですね。4話は第4のパイロットのエピソードでした。
第5話 秘密厳守
街に現れる謎の極悪集団『KJ』、そのリーダーが謎に包まれていましたが、その正体はなんと同じ学校の小悪魔アイドル的存在の霧島ジュンでした。で、何でこんなことになっているのかと言うと、その容姿からいじめを受けていましたが、偶然出会った二人の少年からミスコンへの出場を薦められて優勝。少年たちは親衛隊となり数を増やして今のKJに、KJは霧島ジュンのイニシャルでした。
ちょくちょく登場していた女の子、霧島ジュンが本格的に登場する回です。ジュンはこの街に対する違和感を感じて、その正体を掴みたいと感じていました。
第5話②
霧島ジュンの名前の元ネタはよくわかりませんが、(グレートマジンガーの炎ジュンかな?)どことなくエヴァンゲリオンに出てくる赤いアイツに雰囲気が似ています。最初は年上の先生が気になっている素振りを見せていましたが、なんだかんだで最初は戦いを渋っていたけど毒親に無理矢理戦いを強いられた零士が気になっているみたいです。
第5話③
招集がかかったメンバーたちはジュンを尻目に出撃。今回は大和たち三人のムサシと、零士のアーサーとの共闘となります。今回の敵はかなり防御の厚い敵で苦戦必至でしたが、ドリルの要領で回転しながらキックする新技、流星キックを応用し地面に穴を掘って、装甲の薄い死角から敵を撃破。こいつ本当に最初から強いな。そして、南司令とメカの開発担当のデュークが内通者の存在を示唆します。裏切者は一体誰?
第6話 美女から野獣
内通者とやらのせいで大和たちの住む居住システムイクシアはエクソダスせざるを得なくなってしまいます。とはいえこれは一時しのぎの脱出のためだけではなく、人類の希望となる新兵器の断片化されたデータを集めることも目的としていました。ただし、その脱出のためには操船システムのプログラムが必要で、そのプログラムを組むには時間が全然足りていないという問題に直面してしまいました。高度なAIがあれば何とかなるとかならないとか……。
第6話②
学校でイジメられていた謎のアフロ男子、芥川康太には秘密がありました。彼は人間ではなくアンドロイドでした。彼に近づいた来た謎の眼鏡男子、金田一巧は康太がストレスケアアンドロイドであることを見抜いていました。アンドロイドがわざとイジメの標的になることで、社会問題を解決していたのです。ロボットアニメでアフロといえば、伝説巨人イデオンのユウキ・コスモやガンダムのアムロ・レイを髣髴とさせます。そして、眼鏡男子の金田一くんは自力で街の秘密にたどり着いてしまいました。こっちは鉄人28号の金田正太郎ですかね?
第6話③
ジュンは合格者として選ばれ、図らずも大和や街の秘密を知ることになりました。金田一はその才能を見込まれてメカニックとしてスカウトされますが、実は金田一父親はムサシの設計者だったらしいです。零士はドラクターの暗殺者に捕まってしまい、ムサシは一人で戦闘に入りますが、相変わらずぶっ飛んだ発想力で大和がドラクターを殲滅。さらにこの街では家族を失った子供と親を記憶操作でマッチングしていたという秘密も明らかになります。その後、大和はドラクターの暗殺者に背後から襲われそうになりますが、そこに横槍を入れたのがアーシェムでした。
第6話④
暗殺者は変身してアーシェムもろとも大和を殺害しようとします。女王の娘であるアーシェムの言葉は聞き入れようとしません。それどころか明確に殺意をぶつけてくることから、彼らの星でも身分による扱いの差はかなり大きいようです。変身した暗殺者によって大和が殺されそうになったとき、アーシェムも変身して暗殺者を殺害します。その後は憑依が解けた神崎と大和、自力で脱出し駆けつけた零士だけが残りました。ここからようやく物語が動いてきた感じがします。
第7話 個性
目が覚めた神崎から大和は異星人が地球人に憑依して操る能力があることを知り、神崎もまたこの街の秘密を知ることとなりました。神崎は何となく異星人の気配が感じ取れるようになり、大和とともに異星人が潜伏しているホテルを訪ねます。ですが異星人はいませんでした、しかし教師の袴田が関係していることを思い出します。
第7話②
康太はいろいろあって、格闘少女の早乙女萌々香に正体を知られてしまいます。用済みにされそうになった康太は萌々香の手引きで逃走しますが、その光景を見ていた南司令は二人をスカウトしようとしていました。
第7話③
今回からジュンが本格的に参加。ただし初回は敵のいない状況で、量産型のローグでバイト先の上司でもある伊伏とともに訓練に入ります。でも案の定、ドラクターが出現し戦闘に入ることになってしまいました。ジュンは量産型にも関わらず獅子奮迅の大活躍を見せますが、敵の機体の一つに取りつかれて大ピンチになってしまいます。しかし、ベテランの伊伏に間一髪で助けられ、戦場のリアルを知ることになります。その後も数で勝る敵に追い詰められてしまいます。なんか最初っから強い大和よりも、ジュンの方がロボットアニメの主人公やってる感じですね。
第7話④
大和たちも駆けつけ、ジュンと伊伏は新型メガトン級ローグのマキシマスに乗り換えて戦闘。しかし、戦闘自体はマキシマスのマルチターゲットミサイルで並みいるドラクターたちを一気に殲滅してしまいました。最初は量産型機体で訓練し、圧倒的な才能を見せるも実践で戦場のリアルを知り、頼りになる先輩に助けられる。そして新型機に乗り換えて大活躍を見せるとか、ロボットアニメの主人公みたいなムーブしてますね。
【メガトン級ムサシ】第1期振り返り前編まとめ
メガトン級ムサシの第1期の振り返りをしてみました。ここまでのムサシはリアルなのかスーパーなのか、異星人との戦いなのか和解なのか、何をテーマにしているのか分かりにくい、ロボットアニメとしての色が見えにくい作品でした。しかし、キャラと世界観の紹介を終えた6話あたりから徐々に盛り上がっていて面白くなってきました。そして、後半からはかなりロボットアニメとして面白くなります。最初で切りたくなる気持ちは分からないでもないですが、最後までみると掌返し不可避の面白い作品で2期が早く見たいと思わせる作品なので、ぜひ見てほしいです!