本作「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」でルーデウス、エリスと共に「デッドエンド」の仲間として旅を共にしているスペルド族のルイジェルド。ルーデウスたちや、強者を除き、一般的な冒険者や村人たちは、その姿を見るだけで恐れて顔色を変えてしまいます。いったいスペルド族は過去に何をして今のような存在になったのか。そして、ルイジェルドはこれからスペルド族をどうしたいのか。今回はスペルド族について紹介していきます。
目次
緑の髪と、額の宝石が特徴のスペルド族
もともと戦闘に長けており、現在の状況になる前から圧倒的な強さを誇っていたスペルド族。魔族は他にもたくさんいるのですが、その特徴となっているのが緑色の髪と、額に埋まった宝石です。ほとんどの者はこの特徴でスペルド族かどうかを判断しているため、髪の色を変えたり、額の宝石を隠したりする事で変装は容易にできます。ただしこの特徴が露呈してしまうと、一目でスペルド族と知られてしまうほど有名な特徴でもあります。
額の宝石はレーダーにもなる
スペルド族の特徴でもある額の宝石ですが、ただの飾りではなく、敵を探すレーダーとしての働きがあります。正確には感覚器官として使っているらしく、周りにいる敵をすぐに発見する事ができます。
スペルド族は、かなりの長寿種族
見た目はまだ青年に見えるルイジェルドですが、実は年齢はかなり高齢。500年以上戦場で戦ってきた実績を持っています。とはいえスペルド族の寿命は1000年以上という事なので、まだまだ現役世代と言った感じでしょうか。ちなみに同じ魔族(ミグルド族)のロキシーも初登場時で37歳(見た目は14歳だった)なので、スペルド族だけでなく、魔族は寿命が長く、実年齢より見た目がかなり若くなるようです。
もともとは魔人ラプラスの親衛隊だったスペルド族
現在から400年ほど前まで、スペルド族は今のように悪名高い種族ではありませんでした。その時代では魔族を統一した魔神ラプラスの親衛隊として活躍し、その配下となっています。この時ルイジェルドは親衛隊長でした。しかしスペルド族は魔神ラプラスから授けられた魔槍を装備した事で豹変。その魔槍は身体能力を何倍にも引き上げる強力な武器だったのですが、いわゆる戦闘狂になってしまい、敵味方さえ見分けがつかず、同族でも殺し合いを始めてしまいます。
息子に助けられたルイジェルド
魔神ラプラスから授けられた槍は、ルイジェルドも同じように装備していたため、他のスペルド族と同じく無差別に殺戮を始めてしまいます。その暴走を止めたのがラプラスの槍を装備していなかった息子でした。ルイジェルドが目を覚ました時、既に息子は瀕死の重傷を負っていましたが、ルイジェルドの魔槍を折った事で正気に戻す事に成功します。しかしルイジェルドはスペルド族の中でも圧倒的な強さを誇っていたため、周りは既に息絶えたスペルド族で埋め尽くされていました。この後ルイジェルドは数年間潜伏し、この息子の槍を持って、三英雄と魔神ラプラスの戦いに横やりを入れて一矢報いています。
幼少期のルーデウスが知っていたスペルド族の情報
ルーデウスがスペルド族の事を知ったのは幼少期。(アニメ第一期2話)ロキシーからスペルド族について教えられています。ロキシー自身も魔族の中ではまだ子供のようなものなので、伝説としてしか知らないのですが……スペルド族について「敵味方、女子供関係なく殺した」「夜遅くまで起きているとスペルド族が食べにくる」「エメラルドグリーンの髪と額に宝石のついた種族に近づくと家族を皆殺しにされるかも」と忠告していました。(ちなみにルーデウスが着替えを覗こうとした時も「スペルド族に食べられますよ」と忠告)この情報を知っていたため、ルーデウスは初めてシルフィエットと出会った時、エメラルドグリーンの髪を見て顔色を変えていました。
流石のエリスもスペルド族にはタジタジ?
フィットア領転移事件により、魔大陸へと飛ばされてしまったルーデウスとエリス。一足先に目を覚ましたルーデウスは、ルイジェルドの姿を見て尻もちをつき、杖を構えました。しかしその後は助けてもらった感謝をし、となりに座って逆にルイジェルドを戸惑わせていました。それに対してエリスはというと……目覚めると同時に大声で絶叫。大泣きしながら何度も「ごめんなさい」と連呼して逃げ惑っていました。ちなみにルイジェルド曰く、これが普通の反応らしいです。その後いつもの調子を取り戻したエリスは、ルイジェルドと友達になり、失礼な事も結構言ったりしていたようです。
「名誉回復」しようとするルイジェルドの行動は空回り?
ルイジェルドの旅の目的は、同胞を探す事とスペルド族の悪評を取り除くことが目的です。その為、ルイジェルドは善行を積んでいるつもりだったのですが……子供を助けるためなら容赦なく悪者は殺す。そのあまりの容赦のなさは悪評を広める逆効果に。気付けば「会えば死ぬ」という意味で「デッドエンド」と呼ばれるようになっていました。ルーデウスたちと旅をするようになってからは、少しづつ温厚にはなっていましたが、ルーデウスが蹴り飛ばされた時は容赦なく相手を殺しています。子供は助ける。悪者は殺す。これが根強く染み付いているようです。ルーデウスが金策のため悪者と手を組むと言った時も猛反対していました。
実際ルイジェルドの強さはどれほど?
戦闘力に優れたスペルド族で、しかもその中で親衛隊長を務めていたルイジェルド。その強さが気になるところですが、単純な強さでも帝級剣士クラス。剣帝ともどちらが勝つか分からないほどとされています。(初級・中級・上級・聖級・王級・帝級・神級の7つの階位がある)聖級で天才、王級で世界有数なので、帝級はとんでもない強さだという事になります。ちなみにギレーヌは「剣王」なので、ルイジェルドはギレーヌより強いという事になります。
無職転生に登場するスペルド族まとめ
ここまでスペルド族やルイジェルドについて紹介してきましたが、恐ろしい噂は全てラプラスの魔槍によって作られたもので、スペルド族は他の種族と同じく優しい性格をしていると分かりました。ただし悪には容赦なく、時より恐ろしい顔を見せますが……これからもスペルド族の活躍に注目です。