ジョジョ第6部がアニメ化し、2022年1月から放送されます。長きにわたるジョースター家とDIOの因縁に決着がつく第6部ですが、同時にジョースター家の物語は完全に終わります。というか、今作のラスボスに終わらせられてしまいました。そのラスボスこそが、ジョジョシリーズでも屈指のラスボスとして名高いプッチ神父です。今回はジョジョ第6部ラスボスであるプッチ神父ことエンリコ・プッチについて紹介していきたいと思います!
目次
プッチ神父はどんなキャラクター?
1972年6月5日生まれの39歳。職業はグリーン。ドルフィン・ストリート重警備刑務所に勤める聖職者。しかし、その正体は本作のラスボスにして、物語の序盤から黒幕として主人公たちに立ちはだかるスタンド『ホワイトスネイク』を操るスタンド使い。普段は物腰の柔らかい人物ですが、自分以外の協力者に対する友情や信頼はなく、自分の信じることは正しいと疑わない人物。自分が『悪』だと気づいていない、もっともドス黒い『悪』と評価されています。
因縁のラスボスDIOとプッチ神父
ジョジョ第6部はジョースター一族とDIOの戦いに終止符が打たれる作品です。ただし、DIOはもういないため、主人公たちの敵は「DIOの意思を受け継いだ者」となります。それこそがDIOと友人だった聖職者『エンリコ・プッチ神父』です。プッチ神父とDIOは良き友人であり、プッチ神父はDIOからパワーが得られるというDIOの骨と天国へ行ける手段があるかもしれないと話します。その方法は一冊のノートにまとめられていましたが、DIOとの激闘に勝利した空条承太郎によって処分されてしまい、その方法が分からなくなってしまいます。
暗躍するホワイトスネイク(プッチ神父)と最後の因縁のはじまり
本作の主人公である空条徐倫は恋人と悪徳弁護士に騙されてひき逃げ殺人犯の汚名を着せられ、15年の実刑を受けてしまいます。しかし、それらの事故自体がプッチ神父に仕組まれたものでした。プッチ神父の目的は徐倫を刑務所にぶち込むことで、DIOの日記を見た空条承太郎の記憶を奪うことでした。承太郎は最強のスタンド使いで一筋縄ではいかない相手でしたが、刑務所はプッチ神父のホームであり、承太郎が娘の徐倫をかばうような状況を作り上げることに成功し、記憶のDISCを奪うことに成功します。しかし、そこでホワイトスネイク(プッチ神父)が刑務所の中に逃げたことにより、徐倫は刑務所に残る決断をします。
最強の敵、プッチ神父のスタンド『ホワイトスネイク』
ホワイトスネイクの能力はDISCを作り出す能力を持つ遠隔操作型のスタンドです。人の頭からCDのようなものを取り出したり、挿入したりすることができます。スタンド使いの場合はスタンドのDISCと記憶のDISCの二つを取り出すことが出来、両方とも抜き取られた場合はすぐに死ぬわけではありませんが、心臓が止まり何も措置を取らなければ死に至ります。DISCは誰かに挿入することでスタンド能力を付加することが出来ます。能力を発動するためには直接触れるか、幻覚を見せて眠らせ、長時間かけて肉体を溶かすかしなければなりません。ただ、本体の戦闘能力もそれなりにあります。
進化したスタンド『C-MOON』
緑色の赤ちゃんと合体したことでホワイトスネイクが進化したスタンド。重力を反転させる能力を持ち、物体の引力を反転させることで物体を裏返しにする能力を持っています。ただし、この能力自体も進化の途中の能力で、特定の重力下に身を置くことでさらなる進化をとげ、天国へ行く手段であるスタンド『メイド・イン・ヘブン』へと進化を遂げます。
さらに進化したスタンド『メイド・イン・ヘブン』
プッチ神父のスタンドの最終形態で、天国へ行く手段のカギとなるスタンド。時を加速させる能力を持ち、プッチ神父以外の生物はその時間の加速を認識できないため、相対的にプッチ神父が時を止めているかのように高速で移動しているように見えます。その速度から繰り出される攻撃力は高く、能力の持続時間も半永久的。厳密には違うものの物理的戦闘となれば、無限に時を止められる能力とも言えます。ただし、時を加速させてもプッチ神父やスタンドが出来ないことは不可能。
プッチ神父が持つ持久力以上のことは出来ず、弱点として時間経過によるダメージを過剰に受けてしまいます。たとえて言うなれば、1ターンに10回くらい行動出来るけど、毒や地形ダメージも10回くらい受けてしまうようなもの。
悪運の強い悪役、プッチ神父
プッチ神父はラスボスですが、主人公たちの予測できない行動によりたびたびピンチになります。しかし、そこでは持ち前の行動力と知恵と勇気、そして悪運により乗り切ります。そのムーブは悪役というよりは、知恵を絞って難局を乗り切る主人公のような描かれ方をしています。窮地に陥ったときには素数を数えて落ち着きます。ジョジョシリーズにはトチ狂いそうになったときに泣き叫んで落ち着くヤツがいますが、プッチ神父は孤独な数字である素数を数えて心を落ち着けるのです。でもたまに間違えます。
ウェザーとの因縁!プッチ神父の過去!
プッチ神父が天国へ行く方法を求めているのは、プッチ神父自身の過去が大きく影響しています。そして、それは徐倫たちの仲間であるウェザー・リポートとも大きく関係があります。ウェザーは初登場時点で記憶を奪われており、記憶を奪ったのはもちろんプッチ神父です。実はウェザーはプッチ神父の双子の弟で、ある日病院で自分の子の死を受け入れられなかったウェスの母親が双子のうちの一人と子供の遺体を入れ替えていたのです。そして、ある日神父として懺悔を聞いた内容からウェザー(ウェス・ブルーマリン)が自分の兄弟であることを知ります。しかし、運命の悪戯か、ウェザーはプッチ神父の妹であるぺルラ・プッチと恋人になっていたのです。つまり、彼らが兄妹同士で愛し合っていることを知ってしまったのです。
最悪の結末
ウェザーとぺルラの恋は最悪の結末を迎えます。プッチ神父は悩んだ末に別れさせ屋に二人を別れさせることを依頼するのですが、その別れさせ屋が白人至上主義者であり、黒人の血を引いていると思われたウェザーは殺されてしまいます。ぺルラは後を追って自殺しますが、実はウェザーは生きていました。ウェザーはぺルラの死を知り、スタンド能力を暴走させます。プッチ神父は自分が兄であることを告げ、ウェザーの記憶を奪いました。これらの悲劇がプッチ神父が天国へ行く方法を探す原動力となっています。
ラスボスプッチ神父、主人公陣営を壊滅させてしまう
プッチ神父は終盤でスタンド能力を覚醒させます。それが時を加速させるスタンド『メイド・イン・ヘブン』でした。その能力は体感時間はそのままの状態で、時間だけが加速するというもの。その中で自分だけは自由に動けるスタンドであり、スタープラチナの時を止める能力が半永久的な持続時間を持つというとんでもないものでした。その能力の前に、エルメェスもアナスイもあの承太郎ですら徐倫をかばって倒されてしまいます。そして、その徐倫も最後の希望のエンポリオを逃がすために散ります。プッチ神父はF・F、ウェザー・ロポートを含め、エンポリオ以外の主人公陣営を壊滅させてしまうのです。
プッチ神父の最期
プッチ神父は時を一巡させ、誰もがこれから直面する困難を知り、困難に立ち向かう覚悟が出来る世界=天国を作り上げようとします。しかし、そのための最後の障害が逃がしてしまったエンポリオでした。エンポリオは成長した後に自分を倒しに来ることが確定しているので、一巡後の刑務所内で徐倫に承太郎が面会に来るタイミングで時の加速を解除し、刑務所内のエンポリオを殺害しようとします。それがエンポリオを殺せる唯一のタイミングでした。しかし、エンポリオはプッチ神父の能力を逆手にとりウェザーのDISCを挿入させ能力を得ます。そして、ウェザーですら知りえなかった部屋の酸素濃度を変える能力で部屋の酸素濃度を100パーセントにされ、そのまま時を加速させてしまった神父は時間経過による純粋酸素の猛毒で細胞を破壊され、引導を渡されます。
新しい世界へ
プッチ神父が『天国』を完成させる前に死んでしまったので、世界は一巡前とも一巡後とも違うパラレルワールドへと移行します。これにて一巡前の世界は終わり、結果的にジョースターとDIOの因縁は終わります。(生きているであろうジョルノも仗助も別人になっていると考えられる。ただジョルノならワンチャンありそう)プッチ神父が世界を変えてしまったので、ジョジョの世界観もパラレルワールドに移行し、スティール・ボール・ラン以降はパラレルワールドのジョジョとなってしまいました。
【ジョジョの奇妙な冒険】ストーンオーシャン 6部 プッチ神父まとめ
ジョジョ第6部のラスボスであるプッチ神父ことエンリコ・プッチについてまとめてみました。第6部はこいつのせいで世界観が変わってしまうというとんでもないラスボスでした。しかし、いつかエンポリオのその後が語られる作品が出るかもしれないですね。