「さよなら私のクラマー」は高校女子サッカーを題材にした作品です。女子サッカーが抱えている現状にも言及しながら、男子サッカーに負けず劣らず熱い作品で2021年4月からTVアニメ、劇場アニメが放送されます。そんな「さよなら私のクラマー」のあらすじをネタバレありで紹介していきたいと思います!
目次
あらすじその① 女子サッカーに未来はあるのか?
現実でも澤穂希らなでしこジャパンの活躍で一気に知名度を上げ日本を熱狂させた女子サッカー。しかし、その現状は厳しくプレイヤーの中には昼は働いて夜はサッカーみたいな選手も少なくはありません。日本の男子サッカーは女子サッカーよりも圧倒的に恵まれていますが、選手生命の長さや生涯賃金では野球の方が圧倒的に長く、興業的に1年の試合数が野球よりも短いことから男子サッカーが恵まれているとは一概に言えない状況です。そんな現状の中でも、なでしこジャパンに憧れた女子たちは現実にもこの作品の世界にも存在していました。
あらすじその② 周防すみれと曽志崎緑
圧倒的なスプリントを持ちながらもチーム事情から活躍することが出来ず中学時代を終えた周防すみれでしたが、その勝利を幾度となく阻んだ全中3位のチームを支えた曽志崎緑はその才能を認めていました。緑はすみれの才能に惚れこみ一緒にプレイしたいと考えます。しかし、当のすみれが選んだ高校は万年弱小チームの蕨青南高校(通称ワラビーズ)だったので、緑も蕨青南に入学する羽目になってしまいます。
万年弱小チーム
万年弱小チーム、ワラビーズの監督の深津吾朗はやる気が全くなし。そんな中、行われた1年と2年の紅白戦で緑とすみれは早速頭角を現します。が、もう1人ワラビーズには才能の原石が入学していました。さよなら私のクラマーの前日譚、さよならフットボールの主人公で、中学時代は男子に混ざってプレイしていた恩田希もワラビーズに入学していたのです。
あらすじその③ なまはげ能見と久乃木とのたたかい
さらにワラビーズのコーチとして女子サッカー界のレジェンド能見奈緒子がコーチとして就任。現役時代、なまはげ能見として恐れられたスパルタ教育で始動したワラビーズは初めての試合で久乃木学園と対戦します。久乃木学園は高校女子サッカー日本一のチーム。つまり、最強の敵でした。
ワラビーズ完敗
試合は序盤から一方的な展開となり、スコアは0-21という屈辱的な敗北を喫してしまいます。しかし、恩田希が見せたプレーは一瞬で全員の目をくぎ付けにするもので可能性を感じさせる一戦となります。ただワラビーズはこの後、能見奈緒子のファッションセンスが生んだ悲劇や男子サッカー部監督との諍いに巻き込まれたりと前途は多難でした。
あらすじその④ 新生ワラビーズ躍動
様々な問題を解決し動き始めた弱小チームワラビーズは早速県予選で頭角を現します。万年リーグ戦、常に内部分裂、永遠のカモネギという蔑称を付けられていたワラビーズは新戦力の加入で大きく躍動します。コンディション調整をミスして役立たずのメンバーが約1名存在しましたが、2勝1敗でグループ2位通過を果たします。
対浦和邦成
しかし、予選を勝ち上がった次の試合は埼玉県8連覇で強豪校の浦和邦成との対戦でした。かつて曽志崎とコンビを組んで全中3位となった桐島千花らが所属する堅守のチームとの戦いは、雨で劣悪なコンディションという経験値が試される試合展開となり、ワラビーズは大苦戦。前半は0-0で折り返すものの、後半には空いたスペースを埋めるファルソ・ヌエべの安達太良アリスに2得点を決められ0-2で完敗します。
あらすじその⑤ JKFBインターリーグ出場
敗戦後のワラビーズの新しい目標は、能見奈緒子のコネによって実現したJKFBインターリーグへの出場でした。敗北を経て爆発的に成長したワラビーズは参加する強豪チームを次々と破っていきます。ディフェンス陣の成長に加え、とにかく目立つおかげでおとり役としての才能を見せ始めるごっつぁんゴーラー白鳥の存在もあって、ついにワラビーズはかつて21点差をつけられて敗北した久乃木学園を破った栄泉船橋と対戦することになります。
あらすじその⑥ 栄泉船橋高校とのたたかい
日本一の女子サッカーチームの久乃木学園を破った栄泉船橋高校は指導者がいない異質なチームでした。指導者がいないにも関わらずディシプリンを徹底した鉄壁の守備力を持つチームに昇華させたのは、栄泉船橋のキャプテンである浦川茜の存在でした。浦川茜はそのリーダーシップと部員同士のコミュニケーションを通して栄泉船橋を強豪チームにしていたのです。
VS栄泉船橋
鉄壁の守備力を誇る栄泉船橋のゴールを割ったのは2年の宮坂のロングフィートでした。ロングフィートが通ったのはまぐれでしたが、そのまぐれによって走り出していた菊池と田勢のシュートによって1点を先制。その後も周防の驚異的なスプリントに対応しきれなかった守備陣の隙をついてフリーキックを獲得し、そのまま決めて2点目。前半からワラビーズが優位に立っていました。
逆襲の栄泉船橋
しかし、それで終わる栄泉船橋ではありませんでした。栄泉船橋の切り札的存在の国府妙は1人でディフェンスを突破して得点できる必殺のストライカーで、久乃木が負けたのも国府妙がいたからでした。前半終了間際10分に同点にされるほど驚異的な攻撃力を持っていた国府妙の存在でしたが、序盤から2得点をあげていたことでハーフタイムに時間を作ることができ、ワラビーズは対策として越前佐和を投入。後半にはもう1失点するも1点で抑えきり2得点をあげて勝利。ワラビーズは強豪栄泉船橋を破り決勝に進出します。
あらすじその⑦ インターハイ王者興蓮館とのたたかい
インターリーグ決勝戦はインターハイを制した高校女子サッカー二強の一角の興蓮館高校でした。サッカー界のレジェンドでワラビーズ監督の深津とも面識のある高萩数央が監督を務める新興のチームでした。興蓮館はインターハイ明けというともありフルメンバーではないにせよ、インターハイ得点王の来栖美加やレギュラー数名が参加します。
激闘の末
試合は序盤から来栖美加らの活躍でワラビーズが失点を重ねる展開となり、曽志崎がレッドで退場させられるという絶体絶命の状況になります。そこで動いたのが昼行燈の監督深津でした。深津の指示や恩田希の活躍や白鳥綾の得点によって息を吹き返します。結局ワラビーズは5失点するも、4得点をあげて王者興蓮館に食らいつきます。ワラビーズの勢いは止まらず同点のPKを得るのですが、希はそのPKをギリギリで外してしまい敗北。しかし、この試合は監督の深津を奮起させてワラビーズがさらに躍進するきっかけとなります。
あらすじその⑧ 深津吾朗とワラビーズ
監督の深津はかつて高萩数央が尊敬するほどのにサッカー界を牽引するはずの選手でした。しかし、怪我によって選手生命を絶たれてからは監督を目指すようになります。監督となった深津は新しい戦術や改革をチーム内で進めようとしますが、ベテラン選手たちをレギュラーから外したことをきっかけに不和が生じ、レギュラーとなった若手選手はベテラン選手の顔色を窺いながらプレイしなければならなくなります。チームは崩壊し監督を追われた深津はサッカーへの情熱を失いかけていました。
監督として
そんな深津でしたがワラビーズの躍進によって情熱を取り戻し積極的に監督として指導することになります。ワラビーズに適した新しい戦術、ゲーゲンプレッシングを主軸としさらなるレベルアップを図ります。強化合宿によって新戦術を頭と体に叩き込んだワラビーズは万全の状態で県予選に臨みます。
【さよなら私のクラマー】ネタバレあらすじまとめ
「さよなら私のクラマー」のあらすじをまとめてみました!アニメや漫画では男子サッカーばかりが題材となっていますが、女子サッカーも負けず劣らず熱い作品です。サッカーは戦略のスポーツでこの作品でも色々な戦略がバンバン出てきたり、プレイヤー1人1人に個性があったりして本格的なサッカーをやっています。女子サッカーが置かれている現状にも触れています。現実でも女子サッカーが日本を熱狂させる日が再びきてほしいですね。そんな「さよなら私のクラマー」は2021年4月から放送が開始されます!