鬼を退治する事に特化した鬼殺隊をまとめ上げる存在といえば、無惨と同じく圧倒的なカリスマ性で柱たちに指示を出す産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)。彼自身はある呪いによって病弱に生まれ鬼と戦う事は出来ませんが、柱たちは産屋敷に心酔し日々鬼と戦っています。今回はそんな司令塔ともいえる産屋敷とは何者なのかを考察してみましょう!
目次
産屋敷の声色は相手を心地よくさせる能力がある。
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」。おそらく普通に生活していれば聞くことの無いような言葉ですが産屋敷の声音はこの音程に該当しており、この声を聴いた者はそれだけで心地よくなり高揚させるようです。この声音が産屋敷のカリスマ性の秘密の1つである事は間違いないと思われます。
産屋敷は病(呪い)により目が見えていない
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷にはある呪いがかけられており、病となってその症状は年齢を重ねるごとに症状が進行していきます。初登場時点の時点でどうやら視力はほぼ失われており(完全に失明している?)空気の雰囲気から天気が良い事は分かったようですが、空の色が何色なのかまでは誰かに尋ねないと分からない状態でした。
産屋敷のカリスマ性に柱たちは心酔している。
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷自体には圧倒的な強さがある訳ではありませんが、そのカリスマ性はすさまじく直前まで争いを起こしていた柱たちも産屋敷の登場と同時に先ほどまでの騒がしさが嘘のように膝をつき頭を下げます。(炭治郎に至っては地面に頭を押さえつけられる始末)この姿からも産屋敷がどれだけ慕われているかが分かるシーンでした。
産屋敷家の妻は無表情だが超美人!
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷家は呪いから延命のために代々結婚する相手が決まっており、産屋敷には「あまね」という名前の妻がいました。この妻が超が付く程の美人!炭治郎にいたってはあまりの美しさに妖精か何かと思ってしまったようです。ただし表情は硬く全くの無表情。それでも日々弱っていく産屋敷をそばで最後まで支えました。
産屋敷が身動き出来なくなった時には代理を務める事も
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
鬼殺隊では半年に1度の頻度で柱合会議というものが開かれ、産屋敷を中心にして意見の交換が行われていました。しかし産屋敷の病状が悪化し身動きが出来なくなってしまうとその代理としてあまねが務める事になります。その際も柱たちは何も反論せずお館様である産屋敷の身体を気遣っていました。
炭治郎の威勢に良さには産屋敷もにっこり(笑)
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「無惨を倒す!」その大きな目標を持っている炭治郎ですが、色々と難易度の高い目標を語る炭治郎に対し産屋敷は目を細めて笑顔で優しく今の炭治郎には出来ないと言いました。この時の子供の表情はまさに目を丸くした顔(笑)その場にいた甘露寺も笑いをこらえる事に必死でした。笑顔の産屋敷は珍しくありませんが、ここまで笑う姿はとてもレアです。
産屋敷の子供は5人!跡取りの男の子も。
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷には合計で5人の子供がいました。その子供たちはみんな同じような顔をしており着物も髪飾りも似たものを身につけています。その中で1人、髪の黒い子供がおり他の子と同じく着物を着て髪形や髪飾りも似たものを付けているのですが、その子だけは男の子であり産屋敷家の跡取りという事になります。
念願だった上弦を倒した事により興奮する産屋敷
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
天元と炭治郎たちが上弦の陸である妓夫太郎を倒した報告を受けた産屋敷は吐血して苦しそうになりながらも珍しくかなり興奮した様子を見せます。それもそのはず、鬼殺隊は上弦の鬼を100年以上も倒す事が出来ずにいたのです。祈願でもある無惨の討伐、それに大きく一歩近づいたと感じたからこそ産屋敷はこれほど興奮したのでしょう。
無惨を倒す為に起きた産屋敷の壮絶な最後……
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
無惨が産屋敷の屋敷を突き止め産屋敷の元へやってきた日。産屋敷には先見の明がありその事を一足先に察知していました。そして動かぬ身体で無惨に対抗する為にとった策が自分たち家族もろともの自爆。自分だけでなく妻と娘2人を巻き込み産屋敷は自爆して柱たちが集まるまでの時間を稼ぐのでした。
家族を巻き込んでの自爆は最初から織り込み済み
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
無惨が屋敷に到着した時点でこの屋敷には産屋敷と妻・子供2人だけしかいない事に気づいています。これがもし産屋敷1人だけならば無惨はもっと警戒したでしょう。しかし傍には妻・庭では無邪気に遊ぶ子供たち。無惨も何か居心地の良さを感じてしまう程でした。しかしその場に跡取りとなる息子はおらず、産屋敷は最初から跡取りを残して自爆するつもりだったのかもしれません。
岩柱である悲鳴嶼行冥にだけ最後の作戦を伝えていた産屋敷
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷自身を囮にして無惨を倒す作戦。本来なら柱合会議で話し合って決めなければならない様な重大な作戦なのですが、産屋敷はこの事を悲鳴嶼行冥にしか伝えていませんでした。理由は自分を慕う柱たちが絶対に反対するから。(柱の中には護衛を付けるべきという話もあった)この作戦を悲鳴嶼にだけ伝えたという事はそれだけ彼を信頼しての事だったのでしょう。
産屋敷自爆の瞬間の柱たちは……
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
事前に囮作戦を知らされていなかった柱たちは無惨の襲撃を知らされ慌てて屋敷へ駆けつけようとします。しかし目前で産屋敷は自爆。燃え上がる炎を前に呆然とする者や唖然とする者がなすすべなく固まってしまいました。
産屋敷耀哉、享年23歳
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
産屋敷家の人間は同じ血筋である無惨が鬼になった事で呪いを受け30歳までも生きてはいけない様な病弱な身体でした。耀哉も例外なく今回の自爆が無くとも30歳までは生きられなかったでしょう。それでも最後に23歳と知った時にはそんな年齢であれだけの決断をしてきたことに驚きました。
短命の党首、産屋敷耀哉まとめ。
出典: 鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
生まれながらにして無惨の影響で呪いを受け長くは生きられない運命だった産屋敷。それでも最後まで無惨に抗い戦い続けた姿はさすがと言えるでしょう。産屋敷は死んでしまいましたが次は彼を慕っていた柱たちの反撃がどうなっていくのか今後の展開に目が離せません。