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AIの遺電子

【AIの遺電子】アニメオンエア直前!異色の近未来医療SF『AIの遺電子』の主要キャラクターを一挙紹介!

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術式開始前の須藤とリサ

週刊少年チャンピオンで連載され、2017年の文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞を受賞した、異色の医療SFオムニバス・ストーリー『AIの遺電子』(アイのいでんし)が、いよいよアニメとして地上波に登場します。人間、ヒューマノイド、ロボットと、外見からでは人間なのか見分けがつかない存在が当たり前に生活している近未来を舞台に、ヒューマノイドを治療する専門医である主人公のもとを訪れる患者たちの物語が一話完結のスタイルで語られていく、まさに「近未来版ブラック・ジャック」と呼べる作品です。人間ではない存在について語ることで、逆説的に「人間性とはなにか」「心とはなにか」といった疑問を提示するヒューマニズムに溢れた物語の数々は、きっと見る者の心になにかを残すことでしょう。そんな意欲作に登場するキャラクターたちを一挙に紹介したいと思います。多少ネタバレを含まれますので、その点だけあらかじめご注意下さい。

レギュラー・キャラクター

術式開始前の須藤とリサ

『AIの遺電子』は1話完結のオムニバス・ストーリーで構成されるため、レギュラーで登場するキャラクターはわずかしかいません。以下の項目では、そのレギュラー・キャラクターを紹介します。

須藤 光(すどう・ひかる)

本作の主人公、新医者の須藤光

本作の主人公であるヒューマノイド専門の男性の医者で人間です。原作ではほとんど「須藤」と呼ばれており、ヒューマノイドの母親以外から下の名前で呼ばれたシーンは確認できませんでした。「須藤新医院」という病院を開き、訪れる患者の治療を行っています。年齢は不明ですが、大学卒業後にインターンを経たのち医院を開業していることから考えると、おおよそ20代後半から30代前半くらいではないかと思われます。「モッガディート」という裏の名前を持ち、公の医療では対応することのできない非合法の医療活動を請け負っています。髪の毛は生まれつき白く、幼い頃は免疫が弱くて病気がちでしたが、その頃から頭脳は明晰だった模様です。そのこともあってか、好んでスポーツすることなどはあまりありません。意外と甘党で、お返し物のケーキを自作したりする程度には料理が上手だったりします。季節や場所を問わず、だいたいいつでも黒の長袖タートルネックを着用しています。自動運転が当たり前になった世界ですが、自動車を自分で運転するのが好きです(この世界では自動車保険の適用範囲外となる行為です)純然たる人間ですが感情の起伏に乏しく、クールな反応が常です。

樋口 リサ(ひぐち・りさ)

須藤新医院の看護師であるヒューマノイド、樋口リサ

須藤新医院で須藤の助手を務めている看護師の女性でヒューマノイドです。原作ではほとんど「リサ」と呼ばれています。15歳の時に母親とのカンボジア旅行中に観光気球の墜落事故に遭い、母親は死亡し、リサの身体も深刻なダメージを受けましたが、脳が無事だったために新たなボディに換装されました。その際に須藤がインターンを務める大学病院に入院したのが須藤との出会いのきっかけです。似たような境遇だったこともあり、親身になってくれた須藤に対して好意を感じ、医院を開業した須藤の元で看護師として働くことになります。リサも年齢は不明ですが、須藤がインターン中に15歳であり、その後看護学校を経たのちに須藤の元で働きはじめたことから考えると、現在の年齢はおそらく20代前半くらいではないかと思われます。ヒューマノイドですが感情が豊かで喜怒哀楽がはっきりしており、クールな須藤を補う意味でもいいコンビです。意外と大食漢ですが、料理の腕はあまり上等ではない模様です。

ジェイ

須藤新医院の天井に設置されたジェイ

「須藤新医院」に設置されている医療用AIです。須藤の治療のサポートや、言葉の足りない須藤からの患者への説明を分かりやすく補足したりします。もともとは「トビー」という名前のロボットAIでしたが、紆余曲折の末に須藤が引き取って現在に至ります。本当は医療用AIに留まらない能力を有していますが、須藤の前以外では普通の医療用AIとして振る舞っています。かつてはヒト型のマシンボディに格納されていましたが、現在は須藤新医院の壁に埋め込まれた据え置き型AIのため、自由に移動できるボディは持っていません。ただし、AIの本体そのものはネット上に存在するため、例えば移動中の自動車の中などでも自由に会話が可能です。

サブ・キャラクター

MICHIと対峙する須藤とカオル

先の項目でご紹介した通り、レギュラー・キャラクターはわずか3名(しかもうち2人は人間ではないという)で『AIの遺伝子』は構成されています。これからご紹介するのは、原作コミック中に2回以上登場した、もしくは須藤の知古であるキャラクターたちです。これらのキャラクターがアニメ版でどのように扱われるのかは、放送前である現時点ではまだ分かりません。PVに登場しているキャラクターは、おそらくどういった形でかアニメ本編にも登場するのではないかと思われますので、これらのキャラクターがどのような扱われ方になるのか、オンエアを楽しみにしたいと思います。

MICHI(みち)

こちらに背中を向けているMICHIのアバター

『AIの遺電子』の世界で、社会全体の舵取りを司るオラクル級の超高度AIです。武蔵野の地下に施設がある模様ですが、その正確な場所はトップシークレットとして社会からは秘匿されています。アバターは少年の姿をしており、なぜか須藤とは面識がある模様です。理由は不明ですが、MICHIは須藤のことを気に入っており、須藤の知性を高く評価しているようです。

カオル

こちらに向かって振り返るカオル

原作中でも名字は語られておらず不明です。須藤の大学時代からの友人でヒューマノイドです。大学時代は男性型ボディでしたが、現在はグラマラスな女性型ボディを使用しています。MICHIの改修計画の審査メンバーの選定に関わり、須藤をそのメンバーとして勧誘するなど、MICHIがらみの仕事を行っている模様ですがその詳細は不明です。MICHIが格納されている施設に直接立ち入ることができる数少ない人間のひとりです。

瀬戸(せと)

育てたサボテンを手にする瀬戸

原作中でも下の名前は語られておらず不明です。須藤の大学時代からの友人で「瀬戸グローバルライフプランニング」という名前で、ヒューマノイド専門のクリニックを開業しています。腕は確かですが口が悪く、また、須藤とは患者に対する治療方針が根本的に異なる模様です。『ブラック・ジャック』におけるドクター・キリコのような存在です。

須藤 綾香(すどう・あやか)

須藤の母、綾香

須藤の母親でヒューマノイドです。幼い須藤を女手ひとつで育て上げましたが、金銭のためにこの世界では重罪とされる「自分の人格のコピー」を売買した罪で捕まり、現在は刑務所で服役中です。

パーマ君

振り返ってこちらを見るパーマ君

介護型AIを搭載したロボットです。見た目は水兵さんの服装をした子供のような姿をしています。人間社会のことを学習するために、小学校のクラスで半年間、小学生たちに混じって生活していました。開発者は須藤の知人で、須藤の推薦を受けたことで開発したロボットを人間とともに生活させることを許可して貰ったようです。パーマ君は同じ形の端末が複数存在し、それぞれが異なる場所でいろいろな経験を重ねながら、その情報をネットワークを介して共有している模様です。

ロジャー・ハースト

ヒューマノイドの世界的大富豪、ロジャー・ハースト

世界的企業、セルノバ社のCEOで、世界で最も資産を保有する大富豪のヒューマノイドです。テロリストの襲撃を受けて妻を亡くした際にモッガディートの治療を受けたことがきっかけで、須藤と縁があります。

三好 レオン(みよし・れおん)

須藤に相談する三好レオン

サバサバしているので通称「サバちゃん」と呼ばれています。ボランティア先で知り合ったリサの友人でヒューマノイドですが、リサに恋愛感情を抱いており、そのことで悩んでいます。

心理セラピスト

笑顔を浮かべる心理セラピスト

原作中でも名前は明かされておらず、氏名は分かりません。人の良さそうな中年女性の姿をした心理セラピストですが、糸目なので人間なのかヒューマノイドなのかは分かりません。「アルゴリズム改良倶楽部」という名称で、マンションの一室でヒューマノイド相手のセラピーを行っているのが原作中で確認できますが、あまりひとところに長くはいない模様で、名前や所在を変えながら渡り歩いている模様です。料金が安くて腕が立つ模様ですが、つかみどころのない人物です。

本田 リイチ(ほんだ・りいち)

原稿を見てはっとした表情を浮かべる本田リイチ

デイデイニュースという通信社に勤めるニュース記者の男性型ヒューマノイドです。かつては「鬼のリイチ」と呼ばれたような激昂型の性格でしたが、現在は冷静沈着を絵に描いたような人物です。以前、感情制御障害を引き起こすウイルスに感染したことがあります。

中野(なかの)

デイデイニュースの女性記者、中野

デイデイニュースに勤務する人間の女性記者で本田の後輩です。人の心を打つ文章を書きますが、被害者に寄りすぎていると本田は感じ、一歩引いた文章を書くように彼女を厳しく指導しています。少々トップ屋気質がある記者です。

勅使河原 唄子(てしがわら・うたこ)

スピリチュアルな新興宗教の教祖、勅使河原唄子

スピリチュアルな新興宗教の教祖で、須藤の大学時代の友人です。大学時代にはヒューマノイドの電脳的な老化について研究していました。現在はセミナーで稼いだ金を自身の延命に用いており、そのことを知った中野が記事にしようとしてつけ回しています。

おわりに

オムニバスの作品なので、今回紹介した以外にも多数のキャラクターが登場します。瞳の形以外に人間との見分けが全くつかないヒューマノイドが多数生活する世界でも、喜びや悲しみ、憎しみ、怒り、愛などの感情は普遍的に存在し、それらを描写することがすなわち「人間性とはなにか」という大きな問いかけになっている思弁的な作品だと思います。ベーシックな世界観さえ把握できれば、一話完結なのでどこから見ても乗り遅れることがないというのも、時間のない現代人向きの作品ではないでしょうか。 昨今流行の異世界転生無双系の作品のような単純なカタルシスはありませんが、大人の鑑賞に堪えうる内容で、かつ肩が凝らないという非常に良質の作品だと思いますので、是非ご覧になっていただければと思います。その際に、この文章が鑑賞に際して幾ばくかでもお役にたてれば幸いです。

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