ウルトラマンの変身アイテムを見て憧れた経験のある方は多いのではないですか?初代ウルトラマンで登場した「ベータカプセル」以降、ほとんどのシリーズに登場し、ウルトラマンシリーズにはかかす事のできない重要な役割を変身アイテムは果たしてきました。7月からはじまるウルトラシリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』でも変身アイテムが登場します。多くのファンに愛されてきた変身アイテムが最新作ではどのようなものなのかご紹介しようと思います。そして歴代ウルトラマンの変身アイテムについて少し振り返り、ご紹介していきます。
ウルトラマンブレーザーの変身アイテム
ウルトラマンブレーザーで登場する変身するアイテムの『ブレーザーブレス』についてご紹介していきたいと思います。本作の主人公ヒルマ・ゲントがウルトラマンブレーザーに変身する時に使う腕輪型のアイテムです。ゲントがウルトラマンブレーザーの力を必要とした時に左腕に出現します。
ブレーザーストーン
ヒルマ・ゲントがウルトラマンブレーザーに変身する時、ブレーザーブレスに装着するアイテムがブレーザーストーンです。光の力を宿した結晶体で、ブレーザーブレスに装填することでゲントがウルトラマンブレーザーへと変身します。ブレーザーストーンにはウルトラマンのような顔の模様が見られます。ニュージェネレーションヒーローズシリーズの作品を考えると、ブレーザーストーンには色々な種類がありそうです。ブレーザーストーンの種類や組み合わせによってウルトラマンブレーザーが様々な形態に変身するのかもしれませんね。
変身アイテムの変遷シンプル時代
ウルトラシリーズとは切っても切れない変身アイテムですが、作品によって形はもちろん変身方法も違います。ここでは歴代のTVシリーズの変身アイテムと変身方法をご紹介します。まずは変身アイテムがシンプルだった頃のご紹介です。
ベーターカプセル
初代ウルトラマンが事故死させたハヤタと一心同体になり、ウルトラマンに変身する時に使うアイテムです。ベーターカプセルの赤いボタンを押すと100万ワットのフラッシュビームが発光し、変身します。右手に持ち高く掲げてボタンを押すのが基本のポーズです。そんな大事な物であるにもかかわらず、変身中によく落としていました。その他には自室に忘れたり、無くしてしまったりと酷い扱いを受けていましたね。
ウルトラアイ
ウルトラセブンが変身する際に使う真紅でメガネ型の変身アイテムです。変身する時はウルトラアイを目の位置に装着することで頭頂部から順にセブンの姿へ変わっていきます。普段は左胸のポケットにしまっていますが、ウルトラマン同様に日頃の扱いが非常に雑です。大事な変身アイテムですが、何度も盗まれたりしており、落としたり置き忘れたりとハヤタ以上に酷い扱いをしています。帰ってきたウルトラマンが変身アイテムを使わなかったのはハヤタとダンのせいではないかと思ってしまいますね。
ウルトラリング
初の指輪型の変身アイテムで、しかも北斗星司と南夕子の中指に装着した2つのウルトラリングを合わせてウルトラマンAに変身するという斬新な設定でした。変身方法は基本的に手を合わせたり、握ったりしながら『ウルトラタッチ!』を叫んで変身します。第14話では別々の場所にいる2人が画面越しに手を合わせて変身するなど、様々な演出で変身をしていました。第28話で南が月星人で仲間のいる冥王星に戻った後は北斗が両手の指にウルトラリングをはめて一人でウルトラタッチをして変身するようになります。一人の時は胸の前で両腕を交差させた後、両手を回しながら大きく開き、胸の前でウルトラタッチをして変身していました。
ウルトラバッチ
東光太郎がアストロモンスとの戦いで瀕死の重傷を負った際に、ウルトラの母と5兄弟に助けられ授けられたのがウルトラバッチです。バッチ型のアイテムで、普段は左腕に装着していますが、変身する時に中央のウルトラルビーが輝き、右手でバッチを持つと両手を大きく広げて顔の前から頭上へ向かって『タロウ!』の言葉と共に掲げてウルトラマンタロウに変身します。最終話では1人の人間として生きる決意をした光太郎がウルトラバッチをウルトラの母に返し、光太郎の姿でバルキー星人を倒しましたね。
レオリング
M78星雲出身でない初のウルトラマン、ウルトラマンレオの変身アイテムです。獅子座L77星の鉱石「レオストーン」で作られた宝石『獅子の瞳』がはめ込まれた指輪型の変身アイテムで、おおとりゲンが左手の薬指にはめて拳を相手に向け『レオー!』と叫びながら変身します。作品の中では弟のアストラも登場しますが、作中でアストラの変身シーンはありませんでした。ただし、漫画「ウルトラマンSTORY0」ではアストラも獅子の瞳で変身している姿が描かれています。
ブライトスティック
仮の姿『矢的猛』として学校の先生をしているウルトラマン80が、変身する時に使う変身アイテムです。右手、左手の順に腕を突き出した後、『エイティー!』と叫びながら右手を頭上に掲げ、ウルトラマン80に変身します。このブライトスティックはシリーズ初の変身以外でも使うことができます。ライザーガンに装着することで武器として使うこともできますし、バリアを発生する能力も備えています。
スパークレンス
マドカ・ダイゴがウルトラマンティガの石像と融合した際に、ダイゴに与えられた変身アイテムです。ウルトラマンティガはこれまでのウルトラマンシリーズ(昭和版ウルトラシリーズ)の設定を引き継がないシリーズ(平成初期3部作)として作られました。太古の時代人類の希望の光『光の巨人』という設定で、新しいウルトラマンシリーズとして作られています。変身する際は右手にスパークレンスを持ち、両腕を回しスパークレンスを頭上に掲げると、スパークレンスが開き、光がダイゴを包み込むとウルトラマンティガに変身します。
リーフラッシャー
ウルトラマンティガの7年後を描いた続編ウルトラマンダイナ(平成初期3部作の2作目)の変身アイテムです。アスカ・シンがスフィアとの戦闘で被弾し、宇宙空間で漂流している際にウルトラマンダイナと一体化し生還します。変身する際はリーフラッシャーを斜めにして前に突き出すか、右手に持ち反時計回りに腕を回転させ、頭上に掲げるパターンがあります。
エスプレンダー
高山我夢がウルトラマンガイア(平成初期3部作の3作目)に変身する際の変身アイテムで、シリーズ初の我夢が自作したアイテムです。エスプレンダーは『ガイアの光』を入れる為の入れ物で、変身する為の本体は『ガイアの光』の方です。変身する際は右手でエスプレンダーを持ち、左肩に当て、突き出すが上に掲げて変身します。中盤からは変身する時に『ガイアー!』と叫んで変身する事が多くなりました。
コスモプラック
春野ムサシがウルトラマンコスモスに変身する際に使う変身アイテムです。元はムサシが11歳の時にコスモスから与えられた「輝石」という石で、ムサシとコスモスが一体化した時にコスモプラックの形態に変化しました。「コスモーーース!」と叫びながら頭上に掲げてウルトラマンコスモスに変身します。円谷英二生誕100周年記念として製作された21世紀最初のテレビシリーズで、基本形態が青色のウルトラマンが主役なのはシリーズ初です。
エボルトラスター
ウルトラマンネクサスの変身アイテムです。ウルトラマンネクサスは「ULTRA N PROJECT」という概念によって従来のウルトラマンシリーズとは異なる形で作成されました。主人公の孤門一輝が最終回でネクサスに変身するという設定はこれまでにはなかったものです。それまではウルトラマンの光に選ばれたデュナミストと呼ばれる人間がネクサスに変身していました。孤門一輝は5人目のデュナミストであり、最後にして最後の最後でウルトラマンネクサスに変身するという展開はファンにとって感動的なものです。変身ポーズは5人もデュナミストがいるため4パターンもありますが、ここでは紹介を省略します。
マックススパーク
ウルトラマン80以来のM78星雲からやってきたウルトラマンで、トウマ・カイトがウルトラマンマックスに変身する際に使う変身アイテムです。右手でマックススパークを持ち、頭上に掲げて光を蓄えてから左前腕部に装着して変身します。光に包まれて胸のパワータイマーから徐々に変身していく姿はウルトラセブンに似ていますね。また、変身後もマックススパークは左前腕部に装着されたままで、マクシウムカノンを発射する時に使われるなど、色々な技を使うことができます。
メビウスブレス
ウルトラマンメビウスはウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品として、80の正式な続編として作られた作品です。ウルトラの父が地球へウルトラマンメビウスを派遣する際に授けたアイテムがメビウスブレスです。メビウスは仲間を救う為に自らを犠牲にしたバン・ヒロトをモデルにしたヒビノ・ミライという姿でCREW GUYSに所属し、メビウスブレスでメビウスに変身し戦ったのです。左前腕部に装着したメビウスブレスに右手をかざして腕を回転させて『メビウース!』と叫びながら手を掲げて変身します。
変身アイテムの変遷多機能時代
現在のニュージェネレーションヒーローズと呼ばれるウルトラマンシリーズでは、変身アイテムが劇的に変化します。それまでは変身アイテムは単体でしたが、スパークドールズやカード、メダルなどを装着することで様々なタイプのウルトラマンに変身したり、自身を強化したりすることができます。後半では多機能化された変身アイテムのご紹介をしていきたいと思います。
ギンガスパーク
礼堂ヒカルがウルトラマンギンガに変身する際に使用する変身アイテムがギンガスパークです。ただし、ギンガスパークだけでは変身することはできず、スパークドールズをギンガスパークで元の姿に戻し、ウルトライブさせることでヒカルと一体化し変身します。スパークドールズはダークルギエルがウルトラマンや怪獣を人形にしたものです。ヒカルはウルトラマンだけでなく、怪獣のスパークドールズを使って怪獣にも変身することができます。さらに、ウルトラマンタロウの化身であるストリウムブレスをギンガスパークでリードすることによって、ウルトラマンギンガストリウムの姿に変身するのです。ギンガ以降、様々なアイテムによって形態が変わったり、パワーアップした姿に変化するこの演出は継承されています。
エクスデバイザー
大空大地がウルトラマンXに変身するためのアイテムは、元々はXioの隊員が持っている通信デバイスのジオデバイザーです。しかし、Xが気に入り、デバイザーに居座ったことでエクスデバイザーに変化しました。大地はこのエクスデバイザーを使用してユナイトし、Xに変身します。そして、サイバーカードをエクスデバイザーで読み込むことでパワーアップするのです。サイバーカードは怪獣やウルトラ戦士の力をデータ化し、カードにしたものです。それを読み込むとアーマーとして装着でき、データ化した能力を使うことができます。変身はエクスデバイザーの上部ボタンを押し、Xモードに変換させたエクスデバイザーにXのスパークドールズをリードさせることで行われます。
オーブリング
クレナイ・ガイがウルトラマンオーブに変身するためのアイテムです。物語当初、ガイはオーブ本来の姿に変身することができませんでした。ガイはウルトラフュージョンカードという、ウルトラ戦士の力が封印されているカードを使って、様々な形態のオーブに変身し戦っていました。17話で自身の力を信じる勇気を取り戻したことで、本来の姿であるオーブオリジンに変身できるようになりました。変身方法は、オーブリングの輪の中にウルトラフュージョンカードをダブルリードした後に、「フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ!」と叫び、変身する姿の名前を言います。オーブオリジン以外の姿は、2枚以上のカードの組み合わせで、様々なタイプの形態に変身することができるのです。
ジードライザー
朝倉リクがウルトラマンジードに変身するためのアイテムです。ただし、ウルトラマンになるだけでなく、敵も使うことで怪獣に変身することもできます(ただし、ジードライザーとは呼ばれていません)。これは朝倉リクがウルトラマンベリアルの息子であることに関係しています。しかし、リクは自分がそのことを知らずに人間として育てられてきました。リクはウルトラ戦士としてベリアルの息子という運命を背負い、父ベリアルと戦うことを決意します。そのため、ジードライザーを使って変身する際には、ウルトラ戦士の力を宿したウルトラカプセルをジードライザーでスキャンし、様々な形態のジードにフュージョンライズします。ただし、敵も怪獣カプセルを使って変身し、様々な融合獣にフュージョンライズするのです。
ルーブジャイロ
湊カツミと湊イサミの兄弟がウルトラマンに変身するためのアイテムです。兄のカツミはウルトラマンロッソに、弟のイサミはウルトラマンブルに変身します。2人ともルーブジャイロを持っており、同じアイテムを使って複数のウルトラマンが登場するのはシリーズ初です。変身する際はルーブジャイロにウルトラ戦士の力を宿したルーブクリスタルをセットすることで、セットしたウルトラ戦士の属性を持った姿に変身します。継承できるのは属性のみで、ウルトラ戦士たちの技や形態は反映されません。そして、ルーブクリスタルは各々1つしか存在しないため、ロッソとブルが同時に使用することはできません。第17話ではウルトラマンとベリアルのクリスタルから生成されたキワミクリスタルを装着することで、ロッソとブルが合体したウルトラマンルーブに変身できるようになりました。TV本編中盤で合体したウルトラマンが登場したのもシリーズ初です。
タイガスパーク
工藤ヒロユキがウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマのいずれかに変身する際に使用するアイテムです。手甲型のアイテムで、変身後も装着されたままです。変身方法は、タイガスパークを左手でスライドさせて待機状態にし、キーホルダータイプのウルトラタイガアクセサリーをリードすることで変身します。本編が進むと、タイガキーホルダーと地球の力が融合したフォトンアースキーホルダーでタイガのパワーアップ形態であるフォトンアースに変身したり、タイガ・タイタス・フーマのトライスクワッドとヒロユキが融合したトライストリウムに変身することができるようになりました。
ウルトラゼットライザー
ウルトラマンヒカリを中心に光の国で開発されたアイテムで、ウルトラマンゼロからウルトラマンZに託されたアイテムです。ゲネガーグとの戦いで命を落としたナツカワ・ハルキがウルトラマンZと一体化し、以降ウルトラマンZと共に戦う事になります。変身方法としては、ウルトラゼットライザーのグリップのボタンを押してヒーローズゲートを出現させ、中に入ります。そして中央のスロットにアクセスカードをセットし、3枚のウルトラメダルを装着した後、スキャンしてトリガーを押すことでウルトラフュージョンします。ウルトラメダルの組み合わせによって様々な能力を持った形態に変身します。中でもゼロビヨンド、ジード、ベリアルアトロシアスのライズウルトラメダルで変身するデルタライズクロー形態がZの最強形態です。
GUTSスパークレンス
防衛チーム「GUTS-SELECT」のヒジリ・アキトが開発したガジェットで、ウルトラマントリガーの力を宿したGUTSハイパーキーを装着することで変身することができます。ガジェット自体は変形形態のスパークレンスモードだけでなく、銃形態のハイパーガンモードでも使用することができます。火星で育ったマナカ・ケンゴは火星の超古代遺跡を怪獣が襲った時に不思議な力を発現します。それを見たシズマ・ミツクニがGUTSスパークレンスをケンゴに託し、火星で眠りについていたウルトラマントリガーと一体化を果たしてしまいます。皆の笑顔を守りたいと願うケンゴはトリガーとして戦う決意をしたのです。ウルトラマンティガのようにマルチタイプ、パワータイプ、スカイタイプの形態があり、それぞれのハイパーキーを装着することで変身します。
ウルトラDフラッシャー
ウルトラマントリガーエピソードZから7年後の世界で、地球が宇宙浮遊物体スフィアの襲撃を受けた時に立ち向かったアスミ・カナタにウルトラマンデッカーがウルトラディメンションカードと共に与えた変身アイテムです。デザインはウルトラマンダイナのリーフラッシャーと似ていますが、リーフラッシャーよりも大きく後ろに持ち手がついています。ウルトラディメンションカードの種類によって異なるタイプの形態に変身することができます。ディメンションカード怪獣も存在しており、カプセル怪獣のように呼び出し戦わせることもできます。
ウルトラマンの変身アイテムまとめです
ウルトラマンシリーズ最新作「ウルトラマンブレーザー」の変身アイテムのご紹介と、歴代TVシリーズの主役ウルトラマンの変身アイテムをご紹介しました。シリーズ当初はシンプルなデザインでしたが、時代と共にデザインや大きさも変わり、変身方法も変わってきました。ウルトラマン変身キットの玩具として売り出されることが変身アイテムの多機能化した理由の一つかもしれませんが、ウルトラマンシリーズには欠かせないアイテムであることには変わりないと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。