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【地獄楽】待望のアニメ化まであとわずか!期待の歴史浪漫忍法活劇を生み出した作者『賀来ゆうじ』先生とはどんな人なのかを徹底追求!

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まもなくアニメがオンエアされる「地獄楽」。南海の孤島を舞台に、日本全国から集められたさまざまな異能を持つ死罪人達が、無罪放免となるための公儀御免状を得るため、島内にあると目される不老不死の妙薬を巡って命がけの争奪戦を繰り広げる冒険譚は、その魅力的なキャラクターと先の読めないストーリー展開に『少年ジャンプ+』での連載時にわくわくしていた方も多いのではないでしょうか。かく言う筆者もそのひとりです。その『地獄楽』の作者である賀来ゆうじ先生とはどんな人なのか・・・記事を書こうとしていきなりつまづきました。あまりメディアに登場されない方なので、まとまった情報源がWikipediaくらいしか存在しないため頭を抱えています。ともあれ、ネットの海を駆け回ってなんとか情報をかき集めましたので、せひご一読いただければ恐悦至極でございます。

賀来ゆうじ先生、その基本スペック

賀来ゆうじ先生は1984年12月20日生まれの今年38歳になる男性です。ちなみに自画像は花が咲いた骸骨です。東京都の出身で、タレントのつるの剛士さんが従兄弟にあたるのだそうです。つるの剛士さんのブログに、幼少期によく一緒に絵を描いていたとの情報が『地獄楽』の連載開始時にイラストとともに掲載されていました。賀来ゆうじ先生とは年齢が9歳離れており、つるの剛士さんの方が年上ですが、ブログで新連載について応援しているくらいですから、きっと仲がよかったんでしょうね。しかし、親類縁者の中に芸能人や漫画家、さらには殺陣師までいるというのですから、賀来ゆうじ先生のところはなかなか珍しい一族ではないかと思います。少なくとも筆者の知人には、その人自体が名の通った活動をしている方こそおりますが、親戚筋にまで有名人がいるという方は流石におりませんし。

あっと驚く意外な経歴の持ち主

もともと漫画を書く事が大好きだったそうですが、自分が漫画家になれるとは思っていなかったため、漫画家の道は選ばず、それでも漫画にかかわる仕事がしたいという動機から、大学卒業後に秋田書店に入社し、週刊少年チャンピオン編集部で、あの『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次先生の6代目担当をしていたそうです。プロの漫画家さんとして活動している方には、以前プロボクサーだったり自衛隊員だったり銀行員だったりと、多様な経歴の持ち主が多いですが、その中でも「連載中のヒット漫画の編集者」というのは、漫画家の経歴としてはトップクラスに変わった経歴ではないかと思います。そもそも名前の通った出版社の漫画編集者って、なろうと思ってそんな簡単になれるものじゃありませんので、その点でも賀来ゆうじ先生の非凡さが窺えます。

漫画家の夢をあきらめるために持ち込みを行ったのがきっかけで漫画家に

週刊漫画誌の編集者として忙しく働きながらも、漫画への思いが断ちきれなかった賀来ゆうじ先生は、漫画家への道をきっぱりあきらめるために、いろいろな編集部に持ち込みをおこなったところ、ボロカスに言われたこともあったそうですが、3社ほどで好感触を得たことから、本格的に漫画家を目指すために集英社での活動をはじめました。やはり少年漫画の頂点を目指すのであれば少年ジャンプ、ということなのかも知れませんが、それはそれとして『バキ』や『弱虫ペダル』なんかと肩を並べて、秋田書店で活躍の場を得た賀来先生の作品も読んでみたかったかもです。

ジャンプSQで読み切り掲載後、初連載『FANTASMA』開始

活動の場所を集英社に定めた賀来ゆうじ先生は、2009年のジャンプSQ8月号に掲載された読切作品『おもいで税関』で雑誌デビューを果たします。以降、4作品ほどジャンプSQにて読み切り掲載を重ねた後、2013年8月から『FANTASMA』で初の連載を開始しました。ギャングが跋扈する裏社会を舞台にした、「マフィア・ファンタジー」とでも言うべき内容の作品でしたが、残念ながらあまり人気が出ず、連載は短命に終わりました。単行本は全3巻です。彩色の特徴的な色づかいは『地獄楽』とも共通していますが、絵柄は『地獄楽』とはかなり異なり、王道少年漫画っぽいカチッとした描線でキャラクターが描かれています。ちなみにFANTASMAとは、イタリア語・スペイン語で幽霊、ゴーストの意味です。

『ファイアパンチ』『チェンソーマン』の藤本タツキ先生のアシスタントに

「ジャンプSQ」にて『FANTASMA』の連載をしていた頃、経緯は不明ですが『ファイアパンチ』『チェンソーマン』で知られる漫画家、藤本タツキ先生のアシスタントになりました。では藤本タツキ先生が賀来ゆうじ先生の師匠筋にあたるのか・・・と言うと、必ずしもそうではないように思われます。昔は確かにアシスタントに入る事で、その漫画家の影響を色濃く受ける、いわゆる「師匠と弟子」的な関係性がありました。もっとも有名なところでは松本零士先生と新谷かおる先生のような関係ですね。まあ、新谷先生の場合は師匠にあたる松本零士先生の影響ばかりではなく、奥様である佐伯かよの先生の絵柄の影響もかなり受けているように思われますが。おっと、話がずれました。閑話休題。賀来ゆうじ先生は藤本タツキ先生のアシスタントを行った事で、キャラクター造形やストーリーテリングといった作劇作法にかなり影響を受けた模様です。それまでは「いかに他人に受けるか」に軸足を置いて描いていたのだそうですが、藤本タツキ先生のアシスタントになったことで「自分が面白いと思うもの」を自信を持って描けるようになったとのことです。ちなみにこの時、藤本タツキ先生のアシスタント仲間に、『SPY×FAMILY』の遠藤達哉先生、『ダンダダン』の龍幸伸先生がいたそうです。まるで漫画家虎の穴みたいな職場ですね。

ジャンプSQから少年ジャンプ+へ、そして『地獄楽』連載開始

2014年に『FANTASMA』の連載が終了した後、2016年、2017年にそれぞれジャンプSQへの読み切りを掲載した後、満を持して「少年ジャンプ+」で2018年初頭より連載が開始されたのが『地獄楽』です。『FANTASMA』の少年漫画っぽい絵柄からより劇画的なタッチへと絵柄は変化し、内容もよりアダルト寄りなものへと変化しました。物語の背骨に蓬莱伝説や陰陽五行などを取り入れた重厚な設定と、個性的なキャラクター達が織りなす冒険活劇はたちまち人気作となり、単行本も発売即重版となるなど、少年ジャンプ+の看板作品のひとつとなったことは、すでに皆さんもご承知おきの通りです。作品自体はすでに完結していますが、単行本も全13巻を数え、現在までの賀来ゆうじ先生の諸作品の中ではいちばんの長期連載作品となっています。連載終了後も舞台演劇化されたり、アニメーション化されたりと話題に事欠かない作品でもあります。

そして週刊少年ジャンプ本誌で『アヤシモン』の連載開始

2021年はじめに少年ジャンプ+で『地獄楽』の連載を終えたあと、それほど間を開けずに2021年末より週刊少年ジャンプ本誌にて『アヤシモン』の連載を開始しました。歌舞伎町を舞台に裏社会を牛耳る「妖し者(アヤシモン)」と戦う少年の物語という内容は、短命に終わった初連載『FANTASMA』との類似を感じます。もしかしたら週刊少年ジャンプという最高の舞台での意趣返しを狙われたのかも知れませんが、残念ながら長期連載とはならず、2022年半ばで連載終了と相成りました。単行本は全3巻と、これもまた『FANTASMA』と同じです。色づかいの独特さは相変わらずですが、絵柄は『地獄楽』の流れを感じますね。

現在の賀来ゆうじ先生の動向

公式Twitterはお持ちなのですが、そもそもあまり頻繁にツイートされない上に、個人的に「いま何をしている」といった内容のツイートを行わない方なので、現在、どのような状況なのかの詳細は残念ながら分かっておりません。『地獄楽』の舞台やアニメ化に関してのツイートはなさっているので、お元気にしていることは間違いないものと思われます。また、『浦安鉄筋家族』30周年の記念イラストや、ノベライズの描き下ろしなどの情報は確認できているので、特に休筆されているというわけでもなさそうです。おそらく現在は次回作の構想を練られている最中なのではないかと思われますので、新作が読める日を首を長くして待つ事にしましょう。

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黒猫招福

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