約束のネバーランドの作中では、世界は二つに分けられています。一つはまだ見ぬ、人間の世界。そして主人公のエマ達がいる世界は鬼の世界。鬼の世界では人間を農園にて養殖し、それを食事としてきました。では、一体農園ってなんなのでしょうか?今回は農園について詳しく紹介させていただきます。
農園ができた理由
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
現在の暦は2046年。それよりもはるか昔のこと、鬼は人間を狩って生活していました。狩られる側だった人間達は、やがて武器を取る様になり食われるよりも多くの鬼を殺し始めました。そして、鬼達は、元々食料として人間を狩っていましたが、徐々に人間に対して憎しみを持つ様になります。そんな終わらない戦いが続いている最中、人間側から提案がなされたのでした。お互いに世界を棲み分けようと。人間の世界と鬼の世界を完全に分かつこと。その約束が争いの終結であり、農園ができた理由でした。エマ達の先祖は、鬼の食料として人間を養殖するための置き土産だったのです。まるで、人間世界の戦争における領土問題の様な話ですね。
GF農園の目的
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
GF農園では、非常に優秀な子供達を育てることに重きをおいている様子です。子供達の脳の健全な成長を促すために、恐怖を与えず、そして毎日のテストで学力を計測している模様。農園と一概に言っても、子供達の性格も能力も様々。イザベラがママを勤めていたプラントでは、学力の低い子供の順に、6才以降、順次出荷しているのですが、12才まで生き延びた女の子にはママになるチャンスが与えられます。高級農園というだけあり、身分の高い、主に貴族達が食す餌を栽培しています。
4つの高級農園
この世界には、4つの高級農園があります。どの農園に属していたかは、識別文字がどの部位にどの様に記されているかで見分けることができます。実は、人間の世界へと続く道があるのも高級農園なのでした。
GF農園(グレイス・フィールド)
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
エマ達が育った農園は、この世界において最上級の農園でした。その中で、フルスコアを叩き出していた、エマ、ノーマン、レイの3人は鬼達の至高の食事だったに違いありません。農園は本部と5つのプラントから形成されています。そして、GF農園出身者は、首筋に番号が刻印されています。
GB農園(グローリー=ベル)
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
ユウゴやルーカスなどの脱走者が育った農園です。お腹あたりに、アルファベットと数字の羅列が刻印されています。大人数で脱走した事を考えると、こちらもかなり頭の良い子供達を育てていた農園であったに違いありません。
GV農園(グランド=ヴァレー)
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
シークレット・ガーデンに集められた子供達は基本的にこの農園の子供達。バイヨン卿がこの農園にコネを持っており、秘密裏に生きたまま出荷し、狩りを仲間達と楽しんでいるのでした。村のGV農園出身者には、胸元に数字とアルファベットの刻印がなされています。
GR農園(グッドウィル=リッジ)
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
こちらは、ミネルヴァの伝言に残されていた農園の一つですが、詳細はまだ明らかになっていません。しかし、鬼達が高級農園は4つしかないと言っているので、現在でも潰れてしまっているということはない様ですね。
量産型の農園
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
世界に多数あるとされる量産型の農園。これは人間がフォアグラを作る際のガチョウの飼育方法をモデルとしているのであはないでしょうか。運動させずに、ただ餌をやり太らせていくだけ。人間としては意識がある程度で、言語すら話せないとのことです。そして収穫されてしまうというものなのですが、量産型の農園には、ちらほら強盗等も押し入っている様子です。あまり警備態勢も万全という訳ではなさそうですね。
ラムダ7214計画と新試験農園
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
ミネルヴァのデータにあった、ラムダ7214計画とそれに付随する新しく建設された試験農園。計画の内容はまだ全く分かっておりません。GF農園を出荷された後に、ピーター・ラートリーに引き取られ、この農園に研究材料としてやってきます。このピーター・ラートリーは、人間と鬼との約束を結んだ一族の末裔でありなおかつ、ミネルヴァの弟に当たります。ミネルヴァが裏切られてしまったという親族はこの人物をさし、当時のゴールド・ポンドにバイヨン卿を誘導した人物でもあります。この農園に入ったものは、胸あたりに何かのマークを刻印されています。ラムダ計画って一体なんなのでしょうか??
農園と鬼達の社会
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
バイヨン卿は世界の約束がかわされたのち、24の農園に出資、12の農園を管理、6つの農園の責任者となっています。出資という言葉が使われていることから、おそらく何かしらの財を示す制度があるのでしょう。それが、現代社会の様な貨幣による制度なのか、物々交換における何かなのか、単純に力と知恵の能力なのかはわかりませんが。鬼の社会にも宗教が存在しており、身分制度が制定されています。また、鬼の寿命は人間と比べて長く、もしかすると寿命という観念がないのかもしれません。これもまだまだ描かれていない謎ですね。
この世界の農園について 最後に
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ/出水ぽすか/集英社/CloverWorks
まだまだ謎だらけのストーリーと伏線だらけの描写である約束のネバーランド。7つの壁や、ミネルヴァさんの動向、鬼の一番くらいの高い人もグランマもまだまだ出てきていないことだらけ。後2年の間にはフィル達を助けに行かないといけません。続きが楽しみすぎますね!