「晴らせぬ恨み、晴らします」
地獄少女の世界に伝わる都市伝説「地獄通信」。憎い相手を地獄へ流してくれるというそのサイトは果たしてなんなのか、今回はそんな地獄通信のシステムについて説明していこうと思います。
目次
【地獄少女】とは?
地獄少女は2005年にアニメの一期が放送され、その後は現在までに全部で4期まで放送されたアニメ作品です。作品のテーマは伝奇やホラーやサスペンスなのですが、その時々の社会風刺を作品内に多く盛り込み、初放送から10年以上たった今も人気の作品です。
どんな内容?
恨みを持つ相手を地獄に流せるという「地獄通信」を使い、様々な恨みや憎しみを持つ人間を地獄へ流す。なぜ恨みを持ったのか、そうなった経緯や人間模様を描いた作品です。大筋としては勧善懲悪ですが、中には逆恨みや勘違いもあり、そういった後味が悪い回があるのも地獄少女の大きな魅力となっています。
まずは地獄通信へアクセス
恨みを持ってる人間だけがアクセスできるサイトで、接続できるのは午前零時のみ。そこに恨みを晴らしたい相手の名前を入力してクリックすると、地獄少女である閻魔あいがやってきます。このサイトは夕暮れの里と呼ばれる場所にある閻魔あいの部屋のPCへと繋がっています。
藁人形の糸を解いて契約完了
閻魔あいが現れると、一つの藁人形を渡します。その人形についている赤い糸を解いたら依頼人との契約が完了となり、恨んでいる相手が速やかに地獄へ流されます。この藁人形は閻魔あいの仲間が变化したものとなっています。
地獄流しでターゲットを地獄へ送る
依頼人が糸を引いた後は閻魔あいと三藁によって、まずはターゲットに依頼人が受けた被害と似たような苦痛を与えて、それをどんどん過剰にして苦痛を与え命を奪います。この地獄流しは時折コミカルになり、真面目な雰囲気でふざけた事をやるのでとても面白く、ファンからは地獄コントとして親しまれています。
依頼完了
「この恨み、地獄へ流します」
地獄流しの最後はターゲットを小舟に乗せて、閻魔あいが漕いで大きな鳥居を抜けてそのまま地獄へ連れて行き終了という流れになっています。ターゲットは例えどんなに泣き叫ぼうと、理不尽な恨みであっても抗うことは出来ません。
地獄通信使用の代償
「人を呪わば穴二つ」「死んだ後の話だけどね」
当然ですが、人を地獄に流すことになんの代償もないわけではありません。地獄流しを依頼した人間は死んだ後は地獄行きとなります。そして胸元には絶対消えない契約の刻印が刻まれることになります。ちなみに地獄通信は一人につき一人までしか流せませんので、複数人憎い相手がいる場合はその中から一人を選ぶという形になります。
地獄通信の歴史
地獄通信は古くは江戸時代から存在していて、インターネット普及以前の昭和などの時代は新聞の空欄に浮かび上がる宛先へ手紙を送るという仕組みでやっていました。もっと昔の江戸以前などは地獄絵馬と呼ばれる絵馬にターゲットの名前を書いて神社に奉るというやり方もしていました。
依頼を断る特殊なパターン
ターゲットがすでに亡くなっていたり、幻影だったりする場合は依頼を破棄することもあり、閻魔あいも最低限の裁量は与えられているので、内容が気に入らなくて断ろうとしたり、糸を引くのを止めようとすることがあります。基本的にはどんな依頼でどんな悪人相手でも依頼を受けるのが地獄少女の務めですが、稀にこういうこともあります。
進化するシステム
第四期となる「地獄少女 宵伽」では、物語終盤に地獄少女となった寒河江ミチルと契約する場合、一度メールのやり取りをしてから依頼を受けるか決めるというシステムを利用してます。
地獄通信まとめ!
憎い相手を地獄へ流せる、けれど自分も死んだ後は地獄行き。そこまでの覚悟をしてまで恨みを晴らしたいのか?そんな心理的な部分が物語の中心となっています。中には恨みを晴らした後も依頼人の生活は良くならなかったり、むしろ悪化することもあります。そういう部分もこの作品の見どころとなっていますので、気になった方は是非ご覧になってください。