2024年1月に放送されるアニメ『結婚指輪物語』はざっくりと言えば異世界へとやってきた主人公のサトウが5人の姫と結婚し、5つの指輪を手に入れ、その指輪の力を使い『指輪王』となり、世界の脅威となっている深淵王を倒すという物語です。『指輪王』とか『深淵王』はそもそもどういう存在なのか？それも本作の大きなテーマとなっています。今回は『結婚指輪物語』の中でも重要なキーワードである指輪王について詳しく迫っていきたいと思います！
目次
『結婚指輪物語』の導入部分を簡単に紹介！
結婚指輪物語の主人公、ごく普通の男子高校生『サトウ』は幼馴染みの『ヒメ（野中姫乃）』のことが気になりつつも、現在の関係が崩れることを恐れて一歩前に踏み出せずいました。しかし、そんなある日ヒメは遠い故郷に帰らなくてはいけなくなったと告げられます。ショックを受けるサトウでしたが、過去の記憶を頼りに近くの裏山に向かうと、そこにはヒメとじいさんが異世界へのゲートを潜ろうとしていました。ヒメはこの世界の住人ではなく、異世界から来た人間だったのです。ヒメは自分の正体を告げ、サトウに別れを告げて異世界へと帰還します。しかし、サトウはヒメを諦めきれず、自らゲートに飛び込みます。
導入部分その②
サトウがゲートをくぐると、ヒメは別の男と結婚しようとしていました。そして、その直後に謎の魔物から襲撃を受けてしまい、会場は大混乱。そこでヒメはサトウに自分の持っていた指輪を託してキスをします。すると、力に目覚めたサトウは魔物を一刀両断します。異世界の住人であったヒメの本当の名前は『クリストル・ノバティ・ノカナティカ』といい、光の国ノカナティカのお姫様でした。現在、ヒメの世界では深淵王という邪悪な存在が世界を滅ぼそうとしており、その深淵王に対抗できるのは5つの国に存在する5つの指輪を集めた『指輪王』だけでした。サトウはなりゆきで指輪王となる使命を課せられることになってしまったのです！
『指輪王』の使命は『深淵王』を倒すことにある！
異世界アーヌスルでは深淵王と呼ばれる邪悪な存在が世界を滅ぼそうと、魔の大軍を率いて世界各地を襲撃していました。深淵王の目的は不明ですが、その軍勢たちは神出鬼没で世界各国様々な場所で暗躍しています。謎に包まれた深淵王の軍勢の勢いは衰えることなく、人類はギサラス帝国を中心に抵抗を続けていますが劣勢に立たされています。通常の手段では対抗することができず、唯一対抗できる手段は指輪王の力だけでした。
『指輪王』の使命は5つの国の5人の姫と結婚し、指輪を受け取ること！
指輪王となったものは例え戦闘訓練を一切したことのない一般人でも、深淵王の軍勢を一刀両断できるほどの力を得ることができます。しかし、その真の力を解放するためには各国の各種族が持つ5つの指輪を集めなければなりません。その指輪は様々な種族の姫が所持しており、指輪を受け取る＝結婚するということにもなります。つまり、サトウはヒメ以外の4人の姫と結婚しなければいけないのです。
指輪を持つ姫たちとその国家！
指輪を所持している国家は5つ。人間たちが住む光の国ノカナティカ、エルフたちが住む風の国ロムカ、猫人が住む火の国ニーダキッタ、竜人が住む水の国サーラ、ドワーフが住む土の国イダノカンの5つ。指輪はそれぞれ、光・風・火・水・土の5つが存在し、基本的には各国の姫が所持しています。5つの国家ではそれぞれの事情が存在し、指輪王の覚醒に協力的な国家がある一方で、非協力的な国家やすでに滅びてしまった国家も存在します。
絆の力でパワーアップ！指輪王の力の源とは？
指輪王は深淵王に対抗できるほど強力な力を有していますが、その力は5人の姫たちの絆によってパワーアップされます。それは精神的な繋がりは勿論のこと、肉体的な繋がりによってもとてつもない強化を得ることができます。だから、指輪王は姫たちと結婚する必要があったんですね。
指輪王と深淵王、意外な共通点が？
実は世界を滅ぼさんとする深淵王ですが、その能力の一つに黒い指輪によって精神を支配し洗脳するという能力があります。つまり、深淵王も何故か指輪に関する能力を使うことが出来ているのです。一体、これはどういうことなのでしょうか？
人類と深淵の歴史！深淵王の登場！
この世界では“生ける者たち”と“深淵”の戦いの歴史がありました。深淵とは北方の闇より訪れ、魔物の姿をとり人を襲い蝕む謎の多い存在でした。人類は叡智を持って深淵と戦い続けていましたが、ある日その深淵を軍として統率するものが現れます。それこそが深淵王であり、深淵王の登場によって人類と深淵との均衡が崩れてしまいました。統率された魔物たちによって、いくつもの地が敗れ、人類は深い絶望に支配されていきました。
絶望の中に現れた希望！指輪王の登場！
深淵王によって均衡は崩れ、人類は滅びを待つばかりの絶望的な状況の中、とある勇者が表舞台に姿を現します。それこそが指輪の力を持つ『指輪王』の存在でした。圧倒的な力で深淵の軍勢を蹴散らした指輪王は、人々との絆こそ指輪の力の源と言い、世界の5つの種族から5人の妻を娶り、5つの対になる結婚指輪を作り上げます。
戦い、傷つき、それでも戦い続ける指輪王
指輪王の戦果は世界に希望をもたらし、指輪王は戦い続け、妻と交わり、戦い続けます。それでも深淵王の軍勢の勢いは衰えずに指輪王の心は追い詰められていきます。指輪王は自分の不安を打ち消すかのように妻たちと交わり続けます。指輪王は鋼の意思を持った清廉潔白な勇者ではなく、元々は何の力もないただの農民で、指輪も偶然拾ったものでした。指輪王は妻たちを力の源、あるいは自らの欲望を満たす存在としか見ず、さらなる指輪の力を引き出そうとしました。
悲惨！力と欲に溺れてしまった指輪王の末路！
指輪王はその後、各地で深淵の軍勢を倒し、国々を解放し人々を救って回りました。しかし、力に飲まれてしまった指輪王は、人類側の立場からしても畏怖せざるを得ないほど強力かつ狂気的に映りました。深淵王が倒れたとき、次の支配者はこの男だろう、しかし力に酔い他者を軽んじるこの男が支配する世に平穏はあるのか？人々はそう思うようになります。そして、指輪の姫たちは指輪王を葬り去ることを決意します。その理由はそれぞれの姫によって異なり、指輪王の力を恐れる者、隷属の屈辱を払う者、真実の愛を求めるもの、指輪の力に魅了されたものと様々でした。
指輪王の結婚指輪は呪いの指輪だった！
救国の英雄であるにも関わらず、役目を果たしたら用済みとばかりに葬り去られた指輪王は、呪いの言葉を残して表舞台から姿を消しました。残った姫たちはこのことを歴史の闇に葬り去ります。深淵王を倒すための指輪は、決して万能ではなく持つものを力に溺れさせ、信じていたものから裏切られ、最終的に破滅に導くようなような呪いの指輪と見ることもできたのです。
深淵王の正体はかつての指輪王だった！
そして現在、深淵王は復活し再び世界を滅ぼそうとしています。その深淵王の正体は失意の中で生涯を終えたひとつ前の指輪王だったのです。ただ、ひとつ前の指輪王の時代にも深淵王は存在していました。もしかすると、指輪王が深淵王になる歴史は繰り返されていたのかもしれません。
じゃあ、そもそも指輪はなんなの？
指輪王の成れの果てが深淵王でした。しかし、ひとつ前の指輪王は指輪を偶然拾ったことで指輪王となりました。では、その指輪は一体誰が作ってどこから来たのかという謎が残っています。世界の均衡を保つために作られた人類側のカウンターなどが考えられますが、詳しいことは分かっていません。
【結婚指輪物語】指輪王と深淵王についてまとめ
今回は結婚指輪物語の指輪王と深淵王についてまとめてみました！最初こそ5人の姫と結婚してラブラブハーレムを作って、ラスボス倒してめでたしみたいなストーリーかと思いきや、実際はもっと深い設定と背景がありました！本編ではほぼその伏線は回収されていますが、まだ謎が残っている部分もあります！本編は完結かと思いきや続いているので、そのうち補完されるのかもしれませんね！
