『週刊少年ジャンプ』で2016年11号~2020年24号まで連載されたバトル漫画で、作者は吾峠呼世晴です。名前から一見男性のように感じますが、吾峠さんは女性とのことです。
テレビアニメが2019年4月~9月まで放送されており、2020年10月16日にはその続きの話にあたる「無限列車編」が劇場版として公開予定になっています。
主人公の竈門 炭治郎は山奥で家族と平穏に暮らしていましたが、町から家に帰るとそこには見るも無残な光景が広がっていました。
家族は鬼に惨殺されており、炭治郎はかろうじて生きていた妹の禰?豆子を連れて山を下ります。
しかし、その途中で禰?豆子は鬼に変貌してしまいます。鬼殺隊である冨岡 義勇に助けられた炭治郎は禰?豆子を人間に戻すための旅に出るのでした。
アニメ第一期は単行本の7巻途中までに該当します。劇場版「無限列車編」はその続きから8巻までの内容となっているので、今回はそのあらすじの前編をご紹介していきたいと思います。
ネタバレを含む内容となっているため、まだ見ていない方や劇場版まで原作は見ないぞ!という方は注意してくださいね!!
目次
第54話 こんばんわ煉獄さん
胡蝶しのぶに「ヒノカミ神楽」のことを尋ねた炭治郎。炎柱である煉獄杏寿郎なら何か知っているかもしれないと聞き、炭治郎・伊之助・善逸の3人は煉獄に合うため無限列車に乗り込みます。
炭治郎の鼻を頼りに煉獄を探す3人。匂いが近づいてきたその先には、駅弁を爆食いする煉獄の姿がありました。「ヒノカミ神楽」について尋ねる炭治郎でしたが、「知らん!」の一言で話は終わってしまいます(笑)
清々しいほどキッパリと話を終わらせる煉獄ですが、3人に炎の呼吸の歴史を教えてくれたり、自分が鍛えてやるなど面倒見の良い一面を見せます。
和気あいあいとしている炭治郎たちでしたが、車掌が切符を拝見に来たところで空気が変わります。車掌が切符を確認している最中に鬼が現れたのです。
煉獄が一瞬で鬼を切り捨て、一安心と思われた矢先、炭治郎たちは突然眠りに落ちてしまうのでした。
呼吸の派生
煉獄曰く、基本の呼吸は炎・水・風・岩・雷だそうです。そこから派生して様々な呼吸が生まれています。ここでは、霞は風から派生しているとありますが、他にも、水の呼吸からは蛇、花の呼吸が派生しており、蟲の呼吸は花の呼吸の派生です。恋の呼吸は炎の派生で、音の呼吸は雷の派生となっています。ちなみに伊之助が使う獣の呼吸は風からの派生ではありますが、伊之助独自が編み出したもので他に使える者はいません。そして、これらすべての呼吸の大本となっているのが炭治郎が使う日の呼吸というわけですね。しかし、煉獄はこの事実を知らないため、ここではその説明は出てきません。
第55話 無限夢列車
列車を支配していた眠り鬼の魘夢は車掌を利用して、切符を切ると眠りに落ちるようにしていたのです。
先頭車両で何かの準備をしている魘夢は、車掌以外にも子供らを利用し、炭治郎たちの夢の中に侵入させ眠りから覚めないように図ります。
善逸は禰?豆子と楽しいひとときを、伊之助は子分を引き連れ洞窟探検を、煉獄は大好きだった父と弟との思い出を、炭治郎は今は亡き家族との時間を。
みんな現実とは違う楽しい夢を見始め、より深い眠りへと落ちていくのでした。
劇場版のタイトルはこのパートの「無限夢列車」というタイトルが由来となっています。
善逸、伊之助の夢
魘夢の術で眠らされてしまった炭治郎たちはそれぞれ夢の世界に落ちていきました。魘夢の夢は本人たちが居心地が良いように形成されているので、そこから出たくなくなるような世界になっています。
善逸は大好きな禰?豆子と手を繋ぎ、お花畑を駆け回っています。これは善逸にとっては夢のような世界ですね!一方、伊之助はというと、炭治郎と善逸・・・ではなく、ポン治郎とチュウ逸を引き連れ洞窟探検をしていました(笑)親分として子分を引き連れる伊之助、これはこれで本人は良い気分なのでしょうね。
6話 目覚めろ
魘夢の作った縄と通じて夢の中へと侵入する子供たち。魘夢の見せる夢は、見ている者を中心として円形になっており、夢の外側には無意識の領域が広がっています。
この領域には「精神の核」が存在し、これを破壊されると持ち主は廃人になってしまいます。魘夢が子供たちを夢に侵入させたのは、この「精神の核」を破壊させる為でした。
煉獄の夢に侵入していた乗客の女の子は「精神の核」まで辿り着きますが、ギリギリのところで、煉獄は現実世界の女の子の首を絞めこれを阻止しました。
眠りからは覚めていない煉獄ですが、「精神の核」を破壊されてはいけないと本能が察知したのです。一方、炭治郎は夢に違和感を覚え、現実ではないことに気が付きますが、夢から覚める方法がわかりません。
そこに眠りに落ちていない禰?豆子が炭治郎に頭突きをお見舞いし、目覚めのキッカケを与えるのでした。
第57話 刃を持て
目覚めのキッカケを掴んだ炭治郎は家族の優しい言葉を振り切り、覚醒に向かって進み出します。善逸、伊之助の夢に入った子供たちは無意識領域内で本人たちに遭遇します。
通常、無意識領域には誰もいないのですが、意識の強い者の無意識領域には人が存在する場合があるそうです。我が強い善逸、伊之助なら当然かもしれませんね(笑)
未だに覚醒する手段が見つからない炭治郎は父の姿をした本能の警告を見ます。「斬るべきものはもう在る」この言葉から導き出した答え・・・それは、自らの頸を斬ることだったのです。
明るく楽しかった家族との思い出
魘夢の術に掛かっている炭治郎は夢の中で生前の家族と再会します。母は食事の準備をし、禰?豆子は山菜を採りに行き、弟たちの面倒を見る炭治郎。とても幸せそうな日々を送る炭治郎ですが、禰?豆子が昼間に外に出ていることに違和感を感じていました。現実での記憶が若干ながら残っていたようです。鬼に家族を殺されなければ、炭治郎は今でもこんな危険な目に合うこともなく、家族で幸せに暮らしていたのだと思うと、いたたまれない気持ちになりますね。人間の姿の禰?豆子や生きている母、弟たちとずっと一緒にいたいと思う炭治郎ですが、これは夢だと振り切り現実世界に戻ることを決意するのでした。
第58話 おはよう
夢から覚醒した炭治郎は、切符を切られた時に眠らされたことや、みんなの手首が縄で繋がれていることに気が付きます。手首の縄を日輪刀で切ることは良くないと直感的に判断した炭治郎は、禰?豆子に縄を燃やすように指示します。もし日輪刀で縄を切っていた場合、夢の主でない者は永遠に意識が戻らないそうです。つまり、魘夢の指示で夢に侵入した子供たちは帰って来れなくなります。絶対こんなの気付くはずないでよね?
なんで炎で燃やしたらOKなのかは分かりませんが・・・(笑)炭治郎の直感スゲーってなるシーンです!!炭治郎の夢に侵入していた男の子は、炭治郎の優しさの化身である光の小人と出会い、優しさを取り戻していました。
光の小人は男の子の心に宿り、現実世界でも優しさを取り戻します。魘夢に夢を見させてもらうために炭治郎たちを襲っていた子供たちですが、炭治郎の優しさに触れ正気を取り戻します。
男の子に見送られ別車両へと向かう炭治郎。そこには子供たちを誑かし、夢を見せていた張本人魘夢の姿がありました。
第59話 侮辱
人間の歪んだ顔や不幸が好物の魘夢はとても慎重な鬼でした。
術が見破られないように切符に自分の血を染み込ませ、車掌が切符を切ると術が発動するようにしたり、使い捨ての子供たちを使って「精神の核」を破壊しようとしたりと、
夢だと気付かれないように入念に準備した魘夢は、炭治郎が短時間で覚醒条件に気付き、今目の前にいることに驚いていました。人の心に土足で踏み込む卑劣で卑怯な魘夢を炭治郎は許しません。
首を取りに来る炭治郎に魘夢は何度も術を掛けます。術に掛からない炭治郎に驚く魘夢ですが、術に掛かっていないのではなく、掛かってはすぐに自決して覚醒していたのです。そんな炭治郎に魘夢は悪夢を見させます。
家族からお前のせいだと責め立てられる悪夢です。何よりも家族を大切に思っている炭治郎には耐え難い夢ですが、家族の絆を信じている炭治郎はこの悪夢によって怒りが頂点に昇ります。
「俺の家族を侮辱するなァアアァアアア!!!」と怒り狂い魘夢の首を切り落とした炭治郎ですが、手ごたえがありません。
炭治郎たちが寝ている間に魘夢が準備していたこと・・・。それは列車と融合し、列車全てを自分の本体にすることだったのです。乗客約200人を人質に捕られた炭治郎。
このままでは多くの犠牲が出てしまう・・・絶体絶命のピンチに遠くから聞き覚えのある叫ぶ声が・・・猪突猛進・伊之助、参上!!
「生生流転」
魘夢への怒りが頂点に達した炭治郎は水の呼吸・拾ノ型「生生流転」を放ちました。拾ノ型の威力は水の呼吸の中でも最上級で、実質水の呼吸の奥義ともいえる技となっています。
しかし、連撃によって威力を増していく「生生流転」は、その威力を十分に引き出すには、それなりの連撃数が必要となってきます。この時の炭治郎は強力な一撃を放っていますが、連撃ではないので「生生流転」の威力を引き出せていません。さらに威力を引き出せない理由として、炭治郎は水の呼吸に適した体ではないことも関係しているでしょう。
どちらにせよ、この時は魘夢はすでに列車と融合して本体ではなくなっていたので、頸を斬ることは出来なかったのですが・・・。
第60話 二百人を守る
伊之助に現状と列車全体が鬼になっていることを伝える炭治郎。
初めて列車を見た時から土地の主と思い戦おうとしていた伊之助は、結果的に間違っていなかったことになりますね(笑)それぞれが鬼と戦う中、禰?豆子のピンチに善逸が駆けつけます。
「霹靂一閃」を六連で繰り出し、メチャクチャ格好良く登場するのですが、技を繰り出しているということは・・・やはり眠っています(笑)
状況が掴めず、目の前の人を助けることで手一杯の炭治郎の元に煉獄が目を覚まし現れます。瞬時に状況判断をし、今すべきことを伝える煉獄。話し方や見てくれからいい加減そうな気がしますが、さすが柱の一人ですね!!
触覚が優れている伊之助は魘夢の急所をすでに見つけており、炭治郎と二人で先頭車両へと向かいます。
親分として責任を感じる伊之助
炭治郎の助太刀に入った伊之助は、魘夢が列車と融合したことを知ります。列車が敵だと把握した伊之助は、自分の読みを信じて列車を倒しておけばと親分として責任を感じます。
・・・?いつから伊之助は親分になったのでしょうか?魘夢の夢でポン治郎やチュウ逸を引き連れていたことをまだ引きずっていたのですね(笑)しかし、この勘違いの責任感で乗客をしっかりと守る伊之助なのでした。ちなみにこの時に使った獣の呼吸・伍ノ牙「狂い裂き」は、四方八方に斬りつける技で、敵に囲まれた時などに最適な技となっています。この技は後にも結構使っている印象がありますね。
第61話 狭所の攻防
遂に列車と一体化した魘夢の頸の場所を突き止めた炭治郎と伊之助。肉に守られた骨を断つために連撃を繰り出す二人ですが、炭治郎は魘夢の術で夢と現実の区別が付かなくなってしまいます。
危うく現実で自分の頸を切り落としそうになる炭治郎でしたが、猪の皮を被っているおかげで術に掛かりにくい伊之助に助けられ一命を取り止めます。
伊之助の素早い連撃によってあらわとなった魘夢の頸の骨。そこに炭治郎は父に教わったヒノカミ神楽「碧羅の天」を撃ち込むのでした。
アニメ第一期の続き、無限列車編のあらすじ前編(ネタバレ注意!!)まとめ
いかがだったでしょうか?
柱である煉獄との同行や、新たな鬼との戦い。気になる展開盛り沢山の「無限列車編」の前編はここまでとさせて頂きます。
気になる続きは後編でご紹介したいと思いますので、是非そちらも見てみてくださいね!!