「転生したらスライムだった件」の第3期が4月からついに放送開始されます。2021年には怒涛の9カ月連続放送が行われ、2022年には『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開され、2023年には『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』が放送されてきました。そして新シリーズが連続2クールで放送されることとなり、ファンの皆さんは楽しみにされていると思います。今回は放送前に第3期の前半の見どころをご紹介していきます。
まずはPVを観てみよう!
転スラファンの方ならもうご覧になったという方が多いとは思いますが、転スラを観たことがない方や全く知らない方にも是非観てほしいです。このPVで第3期の序盤の展開が分かると思います。そして最後のエンドクレジットを見ていただければ、キャスト陣の豪華に驚くのではないでしょうか。では、転スラはまだ未体験という方にも、その魅力が少しでも伝わるように、ちょっとPVを解説したいと思います。
ヒナタ・サカグチとの因縁
まずは第2期の終わりのシーンから始まり、リムル(人型とスライム)が魔王になったことの説明から始まります。そしていきなりヒナタ・サカグチと決着をつけるというワードでPVは進んでいきます。これは第2期で一度リムルとヒナタが対決をしており、その時はヒナタに軍配が上がったのですが、覚醒魔王となり強くなったリムルと再度対決するという序盤での一番の見所をアピールしているからです。
何故リムルとヒナタは戦う?
では、何故リムルとヒナタが戦うのかです。最初の戦いはヒナタが恩師のシズを殺したのはリムルと嘘の情報を吹き込まれ、その敵をとる為の私闘でした。今回はヒナタの属する神聖法皇国ルベリオスが「魔物の存在を認めない」というルミナス教を教義にしている事と、ヒナタが邪魔な者たちがリムルと戦わせるために背後で蠢いている事が原因なのです。
ヒナタに絡みつく陰謀!
では、誰がヒナタを陥れようとしているのか、PVに出てきた「十大聖人」「七曜の老師」「ロッゾの一族」も関わってきます。その他にも最初の戦いでヒナタに偽の情報を教えた東の商人も暗躍しており、その裏のボスも関わっています。誰が味方で誰がヒナタの敵なのか、色々な人物の思惑が複雑に絡まってリムルと対決することになってしまうのです。
PV以外の見所もあります!
このPVでは、リムルとヒナタの対決がクローズアップされています。確かにリムルとヒナタの対決は序盤の見所ではありますが、それだけではありません。神聖法皇国ルベリオスの真の支配者である魔王ルミナス・バレンタインの動向や、第2期でテンペストに戦争を仕掛けたファルムス王国にヨウムを即位させるリムルの計画は成功するのか、など、他にも見どころは盛りだくさんです。
神聖法皇国ルベリオスを解説します
ヒナタ・サカグチが属する「神聖法皇国ルベリオス」が序盤の展開に大きく関わってきます。そこで改めて、「神聖法皇国ルベリオス」がどんな国なのか解説したいと思います。
本当のルベリオス
「魔物の存在を認めない」というルミナス教を教義とする国で、ルミナス教を布教する組織が西方聖教会です。その西方聖教会が信仰する唯一神がルミナスですが、その正体が実は魔王ルミナス・バレンタインというパラドックスのような状態が今のルベリオスです。バンパイアのルミナスが人間の少量の血を奪うために国を起こし、人間に平穏な暮らしを与えているのです。人間に平穏な暮らしを与える考えは本心であり、信仰心で国を維持しているのです。人間ながらその考えに共感して右腕として仕えているのがヒナタ・サカグチです。
ルミナス・バレンタイン
ルミナスは表舞台には出ず、ルベリオスの最高指導者である法皇をルイ・ヴァレンタイン、自身の代役の魔王にはロイ・ヴァレンタインの双子の兄弟に任せていました。しかし、第2期のワルプルギスでヴェルドラとミリムに正体をバラされてしまい、ロイ・バレンタインがラプラスに殺害されてしまったことからその構造は崩れてしまいました。
ルベリオスを支える騎士
教義の「魔物の存在を認めない」を信じて動いているのが西方聖教会です。魔物を殲滅するために組織されたのが聖騎士団(クルセイダーズ)で、その団員が聖騎士(ホーリーナイト)になります。聖騎士団とは別に、法皇直轄の部隊が法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)です。聖騎士団が6名の隊長を筆頭に20名程度の部隊が作られているのに対し、法皇直属近衛師団は個人主義の集まりで、一人一軍に値する実力者の集まりです。その2つの組織のトップがヒナタで、聖騎士団の隊長6名と法皇直属近衛師団のトップ3の三武仙を合わせて「十大聖人」と呼ばれています。ただ、ヒナタ寄りの聖騎士団と隙さえあればヒナタの座を狙う三武仙は折り合いが悪く、ヒナタの頭痛の種です。しかし、この十大聖人がリムルたちとどう関わっていくのかも見どころですので、注目してください。
ルベリオスの英雄たち
そして是非注目して頂きたいのが、PVにも出ていた「七曜の老師」です。見るからに怪しげな風貌ですが、実はルベリオスの大幹部で西方聖教会の最高顧問でもあります。日曜師から土曜師までの7人で構成されており、数百年に渡りルミナスに仕えている彼らを信者たちは偉大なる英雄として称えています。しかし、時が経てば人は変わってしまう見本のような存在となってしまい、テンペストとルベリオスの混乱の中心人物となってしまいます。彼らが何をするのかは放送を見て確認してください。
ロッゾ一族について解説します
こちらもPVで登場していましたね。シルトロッゾ王国を束ねているのがロッゾ一族で、その長がPVで女の子を膝の上に乗せて椅子に座っている人物で、「グランペル・ロッゾ」です。そして、少女の方が孫娘の「マリアベル・ロッゾ」で、この二人がロッゾ一族を動かしている中心人物になります。
グランベル・ロッゾとは!?
グランペル・ロッゾは西方諸国評議会の創設者で、評議会を牛耳っている五大老まとめ役でもあります。自由組合にも影響力があり、実は経済の力を使って人間社会を支配しようとしている人物です。魔物と人間が仲良く暮らせる国を目指すリムルは当然『目の上のたんこぶ』です。今回のリムル対ヒナタの構図に関係しているのは間違いありません。実はこのグランベルですが、今はロッゾ一族の長ですが、裏側や過去に色々な顔を持つ謎の多い人物です。物語が進んでいくうちに謎が紐解かれていくと思いますので、皆さんには注目していて欲しい人物の一人です。
影でグランベルを動かす人物
グランベル・ロッゾの孫娘で、シルトロッゾ国の姫であるマリアベル・ロッゾですが、グランベルに経済の力を使って人間社会を支配するという考えと方法を提言していたのが、この少女です。実はマリアベルは転生者で、転生前は欧米を金融の力で牛耳っていた程の人物です。その知識と経験を使って、この世界を経済で支配しようとしており、その最大の障害がリムルだと考えています。マリアベルがリムルに対してどんな行動に出るのか、それに対してリムルはどう動くのか、そこも見どころの一つになると思います。
マリアベルの一言!
PVでマリアベル・ロッゾが「世界はロッゾのために」と言う場面があります。マリアベルの声を担当しているのは水瀬いのりさんなのですが、水瀬さんが担当すると知った時はどんなマリアベルになるのか想像もつきませんでした。しかし、このPVでの「世界はロッゾのために」という台詞を聞いて、「あっ、マリアベルだ」と思ってしまいました。さすが水瀬いのりさんだと思ったと同時に、配役した方にはありがとうと思いました。その他にも新キャラクターの声優さんは実力派揃いですので、どの様に演じて頂けるか非常に楽しみですね。
PVには出ていないけど注目してください
PVには登場していませんが、情報公開されているキャラクターで「ダムラダ」という人物がいます。実は、この男こそがヒナタに嘘の情報を流してリムルと戦わせた東の商人なのです。第3期でも色々と暗躍しますので、目が離せない人物です。しかも、この男も色々な顔を持っていますので、注目人物の一人です。もう一人は、自由組合総帥のユウキ・カグラザカです。第2期で中庸道化連との関わり合いが分かりましたが、ユウキも色々な顔を持つ人物です。今後も物語の色々な場面で登場してくる人物ですので、是非注目していてください。
第3期序盤のみどころ解説まとめです
公開されているPVの内容を解説しながら、序盤の見所や注目して欲しいキャラクターのご紹介をしました。今回ご紹介したのは2クールある第3期の本当に一部分です。どこまでアニメ化されるかは分かりませんが、見どころが満載なのは間違いないと思います。まだ転スラの世界に触れていない方は、これを機会に是非アニメ放送を観て頂ければ嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。