クラピカがハンターになった目的は同胞の仇を討って、同胞の眼を取り戻すためでした。そんなクラピカは仲間を持ったことで少し復讐心が薄れたのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。ハンター試験合格から本当の復讐の生活が幕を開けたのです。一人で行動することを好んでいるのは、仲間を邪魔だと考えているのか、それとも巻き込みたくないと考えているのか、復讐と仲間にスポットを当てるとクラピカという人物が見えてくると思います。そんなクラピカを紹介していきます。
クラピカのプロフィール
年齢17歳、誕生日は4月4日、血液型AB型、出身地はルクソ地方で、幻影旅団という盗賊団に滅ぼされたクルタ族の生き残りです。性別は今も謎に包まれたままです。男という意見も女という意見もありますが俺という一人称を多用しているので、男である可能性が高いのかもしれないと思っていました。ですが、作者である富樫先生がどちらかわからないキャラになってしまったというコメントを以前していたのを見かけたので、どちらともいえないというのが現状です。
念の系統は具現化系、得意武器は二本の木刀や鎖、ハンター試験は持ち前の頭脳と身体能力で合格しました。
緋の眼を発動させると系統が特質系へと変わり、戦闘能力が大幅に上がります。特に同胞の仇である幻影旅団を相手にするときには、念を覚えたてだとは思わせないほどの強さを見せて旅団の一員であるウボォーを圧倒しました。
クラピカは仲間の緋の眼と、幻影旅団への復讐のため、ハンターになった
ルクソ地方にひっそりと暮らしていた少数民族のクルタ族は、その緋色に光る眼の輝きに目をつけられて、幻影旅団という盗賊に滅ぼされました。クラピカはそのクルタ族の生き残りです。
クルタ族の眼は感情が高ぶると瞳が赤く緋の色に染まり、その状態で死ぬと瞳の色はその状態のまま残ります。拷問などで感情強制的に操りその後眼の収穫に入るという残忍な方法や、仲間を殺して怒りを煽るなどの方法も考えられます。いずれかの方法で幻影旅団に奪われてしまったとクラピカは考えています。
そしてクルタ族の眼は裏の世界で世界七大美色として10億ジェニーで取引されているほどの人気で、世界中のコレクターに散らばってしまいました。それらを見つけるために、そして同胞を滅亡させた幻影旅団に復讐するため、クラピカはハンターになりました。
ハンターサイトによると緋の眼の入手難度はA、幻影旅団も危険度がAということでは、明らかにクラピカの旅路が困難であることが分かります。
ちなみにゴンとキルアがヨークシンで必死に手に入れようとしていたグリードアイランドが入手難度Gだったので、その困難さがよく分かると思います。
そういう意味ではオークションで10億の値が付いた緋の眼はとてもお買い得であったといえるのかもしれません。
その眼を狙ってくる盗賊やクラピカのような復讐者から守り通すことができるのなら、という話ですが。そういう危険もあって入手難度が高いのかもしれません。
クラピカの念は五本の鎖を用いた万能能力!
クラピカは五本の鎖を用いて戦いますが、それぞれの鎖に異なる役割があります。ここはクラピカらしいだと思いました。相応の対応力が求められた時にすべてを一人でこなすことができる、誰にも頼らない能力といった感じでしょうか。
また普段のクラピカは具現化系ですが、緋の眼を発動した時には特質系となり、絶対時間(エンペラータイム)と呼ばれ、能力が大幅に上昇すると共に全系統の能力を100パーセント使うことができます。
癒す親指の鎖、ホーリーチェーン
傷ついた箇所の治癒をすることができ、絶対時間の最中であれば骨折程度の怪我であれば、数秒で完治させることができます。
大天使の息吹とクラピカが操るホーリーチェーンのどちらが優秀なのか、気になりますよね。それにしても数秒で骨折が治せるなら、拷問で使うときにも回復しながら痛みを与え続けるという目的にも使うことができ、クラピカの闇を感じずにはいられません。
奪う人差し指の鎖、スチールチェーン
鎖の先についている注射器を相手に刺すことで念能力を預かることができます。
直接的な攻撃力は大して強くありませんが、注射器を使って預かった能力を調べ、またその能力を移動させることができます。
イメージでは幻影旅団のクロロのように相手の能力を使えるという感じで、そういった意味では能力が似ているのかもしれません。盗むと借りるでは大きな違いかもしれませんが。
能力を解析して作戦を立てながら戦うなどの応用も効いているので、使い勝手のいい能力ですね。
束縛する中指の鎖、チェーンジェイル
旅団以外には使わないという制約と旅団以外に使ったら命を絶つという誓約によって強化された、幻影旅団専門の能力です。
拘束された旅団の一員は強制的に絶の状態となり、己の肉体での破壊以外に方法がありません。第三者に念を込めてもらった武器を隠し持って断ち切る以外には鎖を切ることは難しそうです。もし、触れただけで絶の状態にされてしまうなら実質破壊不可能な最強能力ですね。
導く薬指の鎖、ダウジングチェーン
相手の嘘を見抜いたり、探し物を見つけたりすることができます。
嘘を見抜く力は直接接触している相手に限られますが、絶対時間の最中は一度会った相手であれば会っていなくても見抜くことができます。
この能力は緋の眼を見つけるための能力なのでしょう。クラピカの能力は合理的で無駄がありません。
律する小指の鎖、ジャッジメントチェーン
相手の心臓に短剣の鎖を刺すことで誓約を強制的につけることができる。対象者がその誓約を破った場合は心臓に鎖が刺さり死ぬことになります。クラピカが解除しない限りこの能力は解けません。
重すぎる誓約、絶対時間!
全系統の力を100%使うことができる代わりに発動1秒につき一時間寿命が縮みます。
クラピカの鎖の能力はこの絶対時間に依存しているので、寿命はがんがん減っていると思われます。まさに同胞の眼を集める為と、同胞のための復讐に使う能力と言えるでしょう。
復讐のためなら自分の命は惜しくないのでしょうね。
捨身で奔走する姿はクラピカらしいといえますが、悲しくもあります。復讐を果たした後に平穏に暮らすことなど微塵も考えていないような気がするので。
クラピカの幻影旅団への復讐
旅団の一員であるウボォ―との戦いには一対一で臨み、チェーンジェイルでウボォーを拘束したクラピカはウボォーの念を封じることに成功し、ジャッジメントチェーンでとどめをさしました。
自分の戦闘力がどの程度なのか調べつつ、旅団との戦闘を実験的に行っているクラピカの姿は、歴戦の念使いのようでした。そして圧勝。
パクノダとクロロにもジャッジメントチェーンを刺すことができました。その後パクノダは死に、クロロは念を解除してしまいましたが、クラピカは動揺することなく予想されていたことだと冷静な姿をみせていました。
団長を捕らえた時には敵側にゴンとキルアが人質となっていましたが、ゴンとキルアの命は旅団の団長であり、同胞の仇であるクロロよりも大きかったのでしょう。クロロの引き渡しにすぐに応じました。冷酷で合理的な面を見せる一方で友人には甘いというのがクラピカの魅力であり弱点なのでしょう。
復讐よりも友情が勝った瞬間でした。
クラピカのまとめ
復讐のためにブラックリストハンターになることを選んだクラピカは、目的のぶれないままどんどんと眼の情報と旅団への復讐をするために、裏の世界へと飛び込んで眼の情報を手に入れて、復讐する力を手に入れました。
一人で行動することを好んでいるように思えますが、ゴンやキルアやレオリオはそんなクラピカが心配でたまりません。暴走しないように止めてあげられます。そんないい仲間を持ったクラピカはいつか復讐というイタチごっこから抜け出せる日がくるかもしれませんね。