2018年秋から放送されているアニメ『風が強く吹いている』は、箱根駅伝を舞台とした作品です。原作は三浦しをんの同名小説。過去には海野そら太作画による漫画化もされており、全6巻刊行されています。他にも、映画化や舞台化、ラジオドラマ化もされるほど人気のある作品となっています。そんな中から、今回は主に漫画を基に『風が強く吹いている』に登場するキャラクター、第1区走者の柏崎茜(王子)について紹介します。
竹青荘・204号室の漫画オタク!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
ボロボロのアパート・竹青荘(通称:アオタケ)。その204号室に住んでいるのは、文学部2年生の柏崎茜(王子)です。生粋の漫画オタクで、部屋は漫画で埋め尽くされています。「人生の大切なことはすべて漫画から学んでいるといっても過言ではない」というほど、漫画に陶酔しているようです。容姿端麗で、その美しさから“王子”というあだ名がついたとのこと。
運動が大の苦手
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
漫画がだいすきで、毎日漫画に読みふける日々を送る柏崎茜(王子)は、運動が大の苦手なようす。ランニングをするときは、いつも清瀬灰二(ハイジ)に付き添ってもらいながら走っていました。さらに初めて5000mを計測した際には、33分13秒13という記録を叩き出すほど。走ることも嫌いなようすの王子でしたが、練習をしていく中で少しずつ変化が現れ、記録もどんどん伸び、走ることの楽しさも見出したようです。
王子にとって、走るとは
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
竹青荘(アオタケ)の中で1番運動が苦手な柏崎茜(王子)。そんな王子と蔵原走(カケル)が大学内でバッタリ出会ったときのこと。カケルは王子に、本気で走る気があるのかと問いかけます。それに対し王子は「走るしかないだろ!!ボクの大事な漫画が捨てられちゃうかもしれないのに!!!」と声を張り上げて答えます。カケルは走ることが全て、王子は漫画が全てという日々を送っているため、お互いのことが理解できずにいるようです。そんな王子ですが、自分が漫画を好きなように、同じようにカケルや清瀬灰二(ハイジ)が走ることが好きで大事だということは分かると述べます。そして続けて「そりゃ走るのは嫌だよ。けどボク一人のせいでアオタケのみんなやハイジさんの想いが潰れるくらいなら、ちょっとくらい走ってやってもいいかなって思う」と、真剣なまなざしで言うのでした。漫画のことばかり考えていると思われがちな王子ですが、アオタケのみんなのこともだいすきなようで、走ることについてもちゃんと考えているようです。
アニメ版の王子の声優は、入野自由
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
アニメ『風が強く吹いている』で柏崎茜(王子)の声を演じたのは、入野自由。過去には、アニメ『アイシールド21』で小早川瀬那役や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で宿海仁太役を務めています。
柏崎茜(王子)、まとめ!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
今回は主にアニメと漫画を基に『風が強く吹いている』に登場するキャラクター、第1区走者の柏崎茜(王子)について紹介しました。運動が大の苦手で、最初は絶望的なタイムを叩き出していた王子ですが、走ることの楽しさや仲間への想いを感じ、努力する姿には勇気や元気をもらえます。ぜひ王子の成長にも注目してみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。