本作『フルーツバスケット』の物語の中心である十二支の呪いとは一体どんなものなのでしょうか。今回は気になる呪いと呪いが解けた後、物の怪憑きたちがどのような結末を迎えたのかを紹介していきます。ネタバレもありますので、読まれる方は注意してくださいね!
目次
「十二支の呪い」とは何か
「十二支の呪い」の特徴は、異性に抱きつかれると十二支の動物に変身するというものです。遠い昔、神様と十二支の動物たちの間で「幾度生まれ変わってもずっと一緒にいよう」という約束が交わされました。この変わらず共にいようという「不変」でいることこそが草摩家の呪いの本質だったのです。
物の怪憑きを生んだ家は優遇される
物の怪憑きが生まれることで草摩の家ではかなり優遇されます。神の存在に近い鼠を生んだ由希の親はかなり優遇されていました。しかし物の怪憑きを生んだことで普通の子ではないと親が困惑し、精神的に病んでしまう親もいます。特に紅葉や夾の母親は受け入れることができず、記憶を消したり、自ら命を断ってしまったのです。
十二支にとっての神様である草摩慊人とは
草摩慊人は草摩家の当主で、十二支たちにとっては神様のような存在です。慊人の性格はとても気性が荒く、十二支たちに暴力を振るったり、心のない言葉を浴びせたりします。それゆえに十二支たちから恐れられていますが、神様であるために十二支たちは逆らうことができないのです。
なぜ異性に抱きつくと変身するようになったのか?
なぜ異性に抱きつくと変身するようになったのでしょうか。それは神様以外に愛情が向かないよう独りにしないよう、異性に抱きつくと物の怪憑きに変身させたと考えられます。恋人ができたり、家族を作ったりすると心や人同士の関係性は変化していきますよね。姿、形が変わり続けても、ずっと心は繋がっていたいという願いが呪いになってしまったのかもしれません。
十二支の呪いが解けた順番
まず呪いが解けたのは草摩紅野です。紅野は鳥の物の怪憑きでしたが、紅野が今の透より少し若い時に呪いが解けました。なぜ解けたかは紅野にもわからず突然解けたと言います。紅野からはじまり、紅葉、燈路、夾、綾女、利津、杞紗、楽羅、依鈴、潑春、はとり、紫呉、由希の順番で呪いが解けていきました。
なぜ呪いは解けていったのか?
数百年も呪いが続いていましたが、ついにその呪いが解けることになります。何百年の呪いもだんだん薄れているとのこと。そしてこんなに十二支が集まるのも珍しいといいうこでこれが最後の宴会であったから。また透の介入が大きいかったのかもしれません。いままで呪いを解こうとした人もいると思いますが、草摩家以外の人間が介入することで絆になにかしら変化が起きたのかもしれません。透に触れることで人の愛や温かさに触れたことで慊人を含めた十二支たちが内輪の絆だけではなく、誰かに必要とされたい、他人を愛する気持ちを信じさせてくれたからではないでしょうか。
呪いが解けた後の十二支たちのこれから
呪いが解けた後の草摩家はそれぞれの道を歩みはじめました。由希は大学に通うため、一人暮らしをはじめます。そして生徒会の書紀だったまちと付き合うことになりました。紫呉は草摩家を支える慊人の恋人として支えることに。そして夾と透はいつか師匠の道場を継ぐために住み慣れた土地を離れることを決意。
その他の十二支たちの結末
ヒロと杞紗、潑春と依鈴の十二支カップルは呪いがなくなった後も付き合うことになります。紅野は魚ちゃんと共に暮らすことになります。はとりは透たちの担任であった先生と付き合うことに。そして紫呉は慊人と共に草摩家を支える道へと進みます。
離れていてもお互いを思いやることが本当の「絆」なのかもしれない
呪いが解け、十二支たちはそれぞれの道を歩みはじめました。私たちも目に見えるものや不変でいることを時に臨みたくなることもあるでしょう。しかし、目に見えるもの全てではなく、お互いを思いやることが本当の絆なのかもしれません。『フルーツバスケット』はそのことを読者に伝えたいのかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?物語の中にとても深いものがあると感じますね。それぞれの道に進む透たちの未来を想像して楽しむのもよいと思います。アニメも是非みてみてください。