「魔入りました!入間くん」は週刊少年チャンピオンで連載中の学園ファンタジーコメディ作品です。2019年10月からテレビアニメが放送され、2021年の4月から第2シリーズの放送が決定しています。入間くん!の舞台は魔界で、その魔界にはかつて魔界を統べる魔王が存在していました。そんな謎の多い『魔王』についての伏線を考察してみました!
目次
魔入りました!入間くん!の簡単なあらすじ!!
14歳の少年、鈴木入間はとんでもないクズ両親によって、魔界の悪魔サリバンにお金で買われてしまいます。入間くんの波乱万丈な人生はここで終ってしまうかと思いきや、サリバンは入間くんに孫になって欲しいと頼んできます。クズ両親のせいで否応なくトラブルに巻き込まれていた入間くんは、人の頼みが断れない極度のお人好しだったためサリバンの願いを断り切れず養子となり、サリバンが理事長を務める悪魔学校に通うことになります。
悪魔たちの王、魔王とは一体何者?
魔王とは全ての悪魔の頂点に立つ存在で、魔界の有力者で13冠と呼ばれる悪魔を従える悪魔のトップ。その影響力はとても大きく、魔界における全ての決定権を持つ至高にして絶対の存在です。悪魔たちが何十年も相談して決めた物事でも、魔王の鶴の一声で全て覆ってしまうような絶対的な決定権を持ち、魔界がどのように発展していくかは魔王の性格が色濃く表れます。また、魔王の選任には13冠の悪魔たちの承認が必要となっています。
先代魔王『デルキラ』について
先代の魔王で「消失の魔王」の異名を持っていた伝説的な存在です。当時側近であったサリバンのことをサっちゃんと呼んでおり、現在の魔界の文化の方向性を決定づけた人物。その影響によって魔界は、明るく楽しい場所が非常に多くなっており、遊園地などのレジャー施設などもデルキラの影響で作られたと考えられます。平和と娯楽を愛する魔王だったようですが、現在は故人らしいです。また、悪魔学校にも通っていた過去があり、その際には『王の教室』を使っていました。
先代魔王デルキラの正体は……『人間』!!??
未だ謎が多い先代魔王のデルキラですが、このデルキラは魔王でありながら人間だったのではないか?という情報が数多くあります。この先代魔王=人間説について考察していきたいと思います。ついでに作中のデルキラは既に故人なので、現在の魔王の席は数百年間空席となっています。
魔王デルキラ=人間説の根拠その① 初恋メモリー
生徒会室でアザゼル・アメリが見つけた禁断の書物。アメリはそこに書いてある文字こそ読めませんでしたが、絵を見てキュンキュンしていました。それは人間の世界で言うところの少女漫画で、しかも入間くん自身がアシを務めていたこともある長期連載作品『初恋メモリー』が生徒会室に収められていたということです。これは紛れもなく、人間界の文化が魔界に影響している証拠です。
魔王デルキラ=人間説の根拠その② 桜の花
コミックス16巻の収穫祭編で登場した“伝説のリーフ”の正体が桜の木であったことです。収穫祭は先代魔王が作った催しであることがサリバンによって示唆されています。桜の木は魔界には存在しない木です。その存在は一部の悪魔にしか知れ渡っていないはずですが、デルキラが人間であったのなら桜の木を知っていても当然です。
魔王デルキラ=人間説の根拠その③ 現在の魔界の文化
魔王は魔界における全ての決定権を持つ人物です。魔王が白と言えば、たとえ黒でも白になります。そんな先代魔王の意向によって現在の魔界の文化が作られました。現在の魔界には遊園地やプールなどの人間界でよく見るレジャー施設がたくさんあります。これらの文化が先代魔王による意向なら、これは悪魔の発想ではありません。人間ならではの発想。つまり、魔王デルキラは人間だった!?
ちょっと待った!!デルキラ=人間じゃない説もあります!
先代魔王デルキラは明らかに人間の文化を知っています。しかし、デルキラが人間ではない説もあります。まず、初恋メモリーと魔界の文化に関しては大きな矛盾が存在します。魔王の席は数百年間空席という説明があり、デルキラが存命していたのも数百年前ということになりますが、その頃に『初恋メモリー』は存在していないはずです。こち亀だって連載開始は1976年です。さらにいえば、遊園地やプールなどのレジャー施設も同様の事が言えるでしょう。時間的な矛盾が生まれているのです。
デルキラ=悪魔だった説の根拠その① デルキラの異名は消失の悪魔
デルキラ=人間であれば、西暦で1600年~1900年くらいの生まれです。人間の寿命ではどう頑張っても『初恋メモリー』や『遊園地』『プール』といった文化を知ることが出来ません。勿論、悪魔だとしてもその文化を知ることは出来ない訳ですが、デルキラには消失の悪魔という異名があります。何故、消失の悪魔なのか?何をどう消失させるのか?ここで都合よく伏線を処理する方法が一つ存在します。それはデルキラが人間界の未来に消失したという方法です。デルキラは時間を行き来できる悪魔だった説です。
デルキラ=悪魔だった説の根拠その② 初恋メモリーの謎
初恋メモリーは100巻を越える長期連載作品で、入間くんもアシとして関わっていたことから連載開始は1980年~1990年くらいだと予想できます。しかし、その初恋メモリーはアメリの家系に代々伝わるものでした。悪魔の寿命は人間よりも長く、その悪魔に代々伝わる書物なら数百年前くらいから代々伝わってないとこれまた矛盾が発生します。なんで1980年代に連載開始された作品が、数百年前の魔界で代々伝えられてきたんだよ!!そもそも魔界に初恋メモリーが存在するだけでかなりの矛盾が生まれています。
デルキラ=悪魔だった説の根拠その③ デルキラ、時をかける悪魔説
そんな初恋メモリーの矛盾を都合よく処理する方法が一つ存在します。それはデルキラが人間界の未来にタイムスリップしていた説です。デルキラがテルマエロマエのようなタイムスリップを果たし、平たい顔族から『初恋メモリー』や『遊園地』などのヒントを得て過去の魔界に戻り、魔界の文化をエンターテイメントの方向に発展させた。初恋メモリーはそのとき人間界から持ってきたもので、それが巡り巡ってアメリの家系に代々伝わっていったのです。これで矛盾はなくなります。
デルキラは本当に死んだのか?
デルキラ=時間遡行できる悪魔、だとするとそもそも死んでるか生きてるのか分かりませんね。しかも、他のネットの記事に面白い考察があったので、そちらもあわせて紹介していきたいと思います。
デルキラ存命説その① 悪食の指輪 アリクレッド
入間くんの位階がランクアップしたことで悪食の指輪に自我が芽生えました。それがアリさんことアリクレッドですが、このアリクレッドを『Arikured』と読み、それを反転させて読むと『Derukira』となります。これを見つけた人は凄いです。つまり、アリさんは先代魔王デルキラに縁のある存在、あるいは先代魔王デルキラそのものという可能性も出てきました。
デルキラ存命説その② 悪食の指輪の暴走
ここまでの考察で、デルキラが桜の木にとても強い思い入れがあることが分かります。デルキラが作ったとされる収穫祭で桜の木が出現したことや初恋メモリーの作風でそれは間違いないと思います。そして、アリクレッド=デルキラないしはデルキラに近い存在である証拠がもう一つ存在します。それはアリクレッドが自我に目覚める前に悪食の指輪が暴走し、大きな桜の木が発生したことです。これがきっかけで入間はアメリに人間疑惑をかけられるきっかけとなったのですが、これは悪食の指輪が先代魔王と大きく関わっている何よりの証拠だと考えられます。
デルキラ=女性説 あるか?
最後に先代魔王に関する考察として、デルキラは女性だった可能性もあり得ます。初恋メモリーは少女漫画ですし、まぁ、筋肉質な女性に見えなくもないです。でも口調は男性っぽいです。CV出ればもうちょっとはっきりするかもしれません。
【魔入りました!入間くん第2シリーズ】魔王について考察まとめ
ドタバタギャグコメディに見えて、実は結構伏線が張られている入間くんですが、これらが正しいとは限らないし、ほかにも考えられる可能性があるかもしれません。いろいろ想像してみるのが楽しいですね!