約束のネバーランド。漫画では、ついにあの方に会うために、エマとレイが七つの壁を越えるために入口へとやってきました。ここからドンとギルダがムジカを探しにいくのでしょう。では、このあの方って一体なんなのか?そして、あの方を表す意と味は?今回は鬼の頂点に立つとされる存在のあの方について、考察していきます。
初めてあの方が会話に出てきた第1巻
ティファリで用いる、最上級のエマたちは、あの方の御膳と表記され、ヴィダとともに、あの方に祈りをと鬼の一体が言っています。
祈りを捧げる相手は神
私たちは日常生活で誰に祈りを捧げるでしょうか。仏や神と言った宗教的な観念の最上位者もしくは、自分よりも上位の人間ではないでしょうか?つまり、この鬼たちは、あの方の存在を自分たちよりも、宗教的観念で上に捉えているということが推測されます。
ヴィダって確か・・・
ソンジュがエマに教えてくれたグプナ。神に勝てを捧げる。神が受けとった花が開き、そうすればその肉を食べていいと言っています。つまり、神へのお供え物の意味を持っています。
あの方とソンジュのいう神は別
あの方はとうに食用児の敵だ。とソンジュは言っています。つまり、ソンジュの言う神はあの方ではないということ。ソンジュの信仰は原初信仰。原初信仰上での神は、別に存在している、もしくは存在していたことになります。でも、多くの鬼たちはいまだにグプナを行っています。彼らはあの方を崇めているのです。
約束により鬼は変わった
ソンジュは約束により、信仰を歪め社会を歪めた。そして、その約束は鬼では壊すことができず、人間でしか壊せない。そして、この約束を忌々しく思っているのは、今のところ鬼では原初信仰者のソンジュしか出てきていません。つまり、原初信仰者は神を崇め、約束により変わってしまった社会での鬼は、あの方を崇めていることになります。言い換えると、約束によりあの方が崇拝されることとなったと解釈することができます。
あの方に関してのヒント
ミネルヴァの残した情報
ミネルヴァの残したヒントから、あの方はすべての鬼の頂点に立つ存在であると表されています。このラートリー家の情報は、約束が締結された以降のものですね。つまり、約束以降、あの方が絶対的に崇められていることを裏付けてくれています。
あの方と初めて出会ったのはクヴィディダラの遺跡
竜の目を探して訪れたクヴィディダラの遺跡。今はすでに参拝する者もありませんでした。そこで出会ったのが、あの方。小さな鬼?と表現されています。クヴィディダラの遺跡は、かつては望む者、何かが見える特別な場所だったと言っています。しかし、今は見えなくなった。そして、エマのみた過去の光景から、ここで約束が締結され、それがラートリー家であったことがわかっています。逆説的に言えば、約束が締結される以前から、竜という生き物は神聖化された存在であったことがわかります。
6つの塔のあの方らしき像
6つの塔の天井絵を見たことにより、あの方がいるとされている入り口へとたどり着きました。では、ここに祀られていたのはあの方なのか?似ているとエマは言っています。そこには、顔のない像。竜の目も持っていません。
6つの塔でヴィダが備えられた像
あの方に似ているとされている像を見る前に、レイは、子供を抱えた像を見ており、そこにはヴィダが供えられています。あの方らしき像にはヴィダは備えられていませんでした。目もどちらかというと鬼のような作りをしています。
エマたちはあの方の御膳
エマ、レイ、ノーマンはあの方の御膳と王すらも食べることができないとされています。
神とは?あの方とは何者か?
ヒントから推測
約束される以前の神とされるものは、まさしくソンジュの言う神であったと考えられます。しかし、何らかの約束により神からあの方へと崇拝は向けられることになり、そしてあの方は現在、食用児の敵。その約束により歪められているのが今の鬼の社会。そして、今までのシーンにてグプナを行ってきた、行うことのできている鬼というのは人型のみ。そして、6つの塔では、あの方に似ている像と、鬼に似ている像があり、ヴィダが備えられていたのは鬼に似ている像のみ。その像をエマは見ていません。そこから考えていくと、かつて神とされていた者があの方になったのではないでしょうか。あの方が食用児の敵と描かれていることから、約束時に人間を食べたもしくは人間と同化したのではないでしょうか?そのために、あの方に似ている像は顔に何も描かれていませんが、人間を食べた、もしくは同化したあの方の像は、より鬼のように描かれており、そこに神への捧げ物を意味するヴィダが置かれているのです。なぜ人間を食べたもしくは、同化したか。それは別の考察記事に書いてみます。ちなみに私は、神が鬼を作り出したと考えています。その考察は、下の記事を参照ください。
【約束のネバーランド】あの方(鬼文字のため発音不可)と七つの壁についての考察
約束のネバーランド、ついにあの方に会うために、不思議な世界に入り込んだエマとレイ。あの方って一体なんなのか、七つの壁って一体なんなのか?伏線の多いこの作品、エマの鬼説などもよく目に入ってきており、色々 ...
あの方の定義を考える
一つ目の約束は、鬼と人間の世界を分かつものとなりました。そしてもう一つの約束は謎のまま。あの方の定義を私は"約束を紡ぐ者"と考えています。つまり、約束を新たに締結したならば、新たな"約束を紡ぐ者"が出てくる。かつて、ソンジュのいう、神だったものが、約束により人間を食べた、もしくは同化した結果が、あの方となり、今現在の鬼たちに崇拝されている。もし今後、エマたちが約束を新たに結ぶと、新たな"約束を紡ぐ者"が出来上がり、そして、再び新たな約束をするまで、七つの扉の向こうで存在し続けると考えています。
約束を紡ぐ者と考える理由
あの方の表記。多くの方が多くの考察を書いていますが、私は象形文字だと考えています。約束を紡ぐ者が新たに約束を結ぶための条件と言えばいいでしょうか?上の棒は入り口を示し、入ってしまうと出ることができないことを表しています。そして、玉は幾度となく出てきた竜の目。もしくは、入り口から入ったGF農園で登場した目。残りは、現在のあの方とエマ、レイ、ノーマンではないででしょうか。この4人が七つの扉を超えることで、新たな約束を結ぶことができる。そして、その4人は同化することで、次回の約束まで新たな"約束を紡ぐ者"として存在し続けるのではないでしょうか?約束のネバーランドは、約束により大人になることができない世界ではなく、約束が永遠に終わらない世界と考えることができるかもしれません。
七つの扉に関しての考察記事は下を参照ください。
【約束のネバーランド】あの方から考える6つの塔に描かれた天井絵 最後は鬼では?
約束のネバーランド、現在この記事を書いているのは、135話の捜索を読み終えた時。「あの方」といよいよ七つの壁を超えて、対面を果たそうとしているエマとレイ。では、6つの塔に描かれた天井絵を復習しつつ、残 ...
まだわからないもう一つの約束
わからないのはもう一つの約束。新たな約束をするためには、神と同化しないといけない、って感じかなと安易に考えています。まだまだ、ヒントが足りないですね。