頭文字Dはしげの秀一先生の漫画が峠の走り屋を舞台にした原作のアニメで、アニメ・実写映画・新劇場版として放送・放映されました。アニメが一番初めに放送されたのは1998年で、一番最新としての作品は、声優の総入替をした2016年の頭文字D-Legend3-夢現-の中で、主人公・藤原拓海が運転する車が、「ハチロク」です。
最速のとうふ屋
群馬県のS市の「藤原とうふ店」の配達車の峠の下りのスピードは秋名山では負け知らずです。一番初めのバトルは、赤城RED SUNSの高橋兄弟の弟・高橋啓介で、とうふ配達の帰りの秋名山で、偵察に来ていた啓介をまくったことにより、バトルへと発展しました。後に「ダウンヒルスペシャリスト」や「秋名のハチロク」と呼ばれるようになります。
藤原拓海とハチロク
このアニメの主人公・藤原拓海が乗るハチロクは、自営業である父・文太が所有している「AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 3door(1983年式 前期型)」で、ボディに「藤原とうふ店(自家用)」ペイントがされ、白と黒のハイテックツートンで、見た目の色から「パンダトレノ」という呼ばれ方をしていました。アニメ開始時は、ボンネットも真っ白でしたが、「プロジェクトD」加入後、ボンネットをカーボンに変更しました。拓海は中学のころから、自営の豆腐の配達のために秋名山の峠を毎日走り込みをしており、父・文太が「拓海は運転が好きじゃねぇからな。車の運転イコール商売の手伝いなんだよ」という発言をしており、アニメ開始当初は「ハチロク」に対して愛着を感じていませんでした。
「ハチロク」って?
ハチロクと呼ばれてますが、実は正式名称は「カローラレビン/スプリンタートレノ・AE86型」という、トヨタ自動車の製造した車で型式の86をとって「ハチロク」と呼ばれています。アニメに出てくるAE86型は、1983年から1987年に製造販売された型式です。ハチロクはFR(後輪駆動)で最大出力が130PS(馬力)の5MTで、車両重量が900Kg~940Kg(ドア数により変動)でスポーツタイプの車では中では比較的軽量かつパワーの劣る車です。また、作中で親友の武内樹がハチロクと間違えて購入してしまった、見た目はほとんど変わらず搭載エンジンが違うAE85(ハチゴー)という車も販売されていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?実はハチロクはトレノよりレビンのほうが当時人気があり、トレノの販売台数も少なかったそうです。頭文字Dをきっかけに人気が出たため、中古車市場においても今でも、高値がついているそうです。30年以上前の車ですが、今も現役で走っている姿が見れますので、頭文字Dの人気を感じることができると思います。