るろうに剣心に登場する数多くの強敵の中でも一番のライバルといえば、それは間違いなく「志々雄真実」でしょう。かつて緋村抜刀斎こと剣心の後任である為かなりの実力者である事も挙げられますが、配下に強力な戦闘能力を有した十本刀を従えているなど、とにかく長いスパンで剣心達と対峙し続けた終生のライバルとも言えるでしょう。今回はそんな剣心達の終生のライバル、「志々雄真実」についてまとめていきたいと思います。剣心に引けを取らず人気キャラクターでもあり、いまだに多くのファンからの支持を得ているキャラクターでもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
緋村抜刀斎と志々雄真実
そもそも、緋村抜刀斎こと過去の剣心と志々雄真実はどのような関係なのでしょうか?ここでは剣心と志々雄の関係について細かく紹介していきたいと思います。
抜刀斎の後任
幕末の動乱期で緋村抜刀斎として暗躍していた剣心ですが、途中で妻を斬殺してしまうというショッキングな経験をしてしまい、暗殺者として暗躍することができなくなってしまいました。そこで新政府側が剣心の後任として目をつけたのが志々雄真実だったのです。
ほぼ互角の実力
当時の剣心と志々雄の実力をよく知る人物からは二人の実力差は「ほぼ互角」と評されており、全盛期の二人はほぼ互角の力関係であったと推測されます。唯一の違いとしては志々雄は剣心よりも冷徹であると表されており、感情に振り回されることなく暗殺業に勤しめることからも、実際の戦力としては剣心よりも優れていた事が推測できます。
剣心との上手い対比
しかし、作中では剣心と志々雄はどちらも全盛期の力を失っています。この双方の実力を失う事になったきっかけが、剣心は心の傷、志々雄は身体の傷と真っ向から異なる歩みをしてきた二人に相応しく、うまく対比されており、作中のテーマとして考えさせられる構成となっています。
危険人物として暗殺された!?
抜刀斎として、幕府要人の殺害に関わり、明治維新を影で支えた志々雄ですが、剣心とは対照的に、薩長の脅威として見られ、暗殺される事となってしまいました(正確には暗殺されたと思われていたのですが)。
維新政府の目の上のコブだった
志々雄が暗殺された要因として、剣心と異なり大きな野心を抱いていたことが挙げられるでしょう。又、数々の暗殺をこなす事で新政府側からは不都合な真実を知っているということもあり、野心家である志々雄が明治政府の不都合な情報を知っているという事に危機感を抱いている新政府要人も多かったようです。
全身に油を撒かれ燃やされる
明治政府側による志々雄殺害計画は、明治政府側が志々雄の恐ろしさを充分周知しているということもあり、非常に用意周到に行われました。同志による不意打ちで致命傷を負わせた後、全身に油を撒かれ燃やされました。通常の暗殺では用いられない手法を用いたことからも、明治政府側の志々雄に対する恐れが推測できます。
死んでいなかった!!
ここまで徹底的に叩かれた志々雄ですが、志々雄の最も恐ろしい点はここまでの深手を負いながらも生きながらえていた点でしょう。明治政府側は用心していたからこそ徹底的に叩いた後は気が抜けてしまっていたというのもあるようですが、それにしても志々雄恐るべしです。
発汗機能を失う
しかし、さすがの志々雄も無傷とまではいかなかったようです。志々雄は全身を火を包まれた後遺症として、発汗機能を失っており、常に人体に危険な高温を纏いながらの生活をしなくてはならなくなっています。
性格
ここでは志々雄の性格について紹介していきたいと思います。剣心の宿敵という事もあり、思想や性格は剣心と真っ向から対峙している志々雄ですが、剣心と違うから間違っているということはなく、むしろ志々雄の言い分にも理があるように思わせられる描写も多々あり、志々雄の言い分の方を取る読者も少なく無いようです。
弱肉強食
志々雄の基本的な理念は「この世は所詮弱肉強食。強きは生き残り、弱きは滅ぼされる」というものです。単純な考えながらも、本当に強いものでしか考えのつかない発想でもあり、志々雄の狂人ぶりがうかがえます。
高いカリスマ性
一見単調な悪役とも取れる志々雄ですが、志々雄の「この世は所詮弱肉強食。強きは生き残り、弱きは滅ぼされる」という考えに共感する者も多いようで、多くの部下に慕われているシーンが多くみられます。
新政府に対する不満と野心
そして何よりも志々雄を突き動かす大きな動機は「明治政府に対する不満と野心」でしょう。自らを利用するだけ利用して捨てた明治政府に対する恨みは非常に強いようで、志々雄が裏で暗躍する動機ともなっています。
志々雄真実と仲間
志々雄が作中で率いていた仲間について紹介していきます。
駒形由美
志々雄の恋人として作中に登場する人物です。全身火傷の志々雄を「見た目ではなく中身で惚れた」と公言しており、志々雄のためなら命を投げ出す事も厭わない強い覚悟があります。
瀬田宗次郎
志々雄が暗殺されかけてから初めて仲間にした人物です。剣心と並ぶ剣才を有しており、作中では初期の剣心以上の実力を見せつけるなど、十本刀の強さがうかがえる人物でもあります。
剣術
剣心の最大の敵志々雄はどのような剣術を使うのでしょうか?ここでは志々雄の使う剣術について紹介していきたいと思います。
無限刃
志々雄が用いる刀は無限刀というものです。通常の刀と異なり初めから刃が細かくノコギリのような形状に鍛えられており、その名の通り無限に使う事ができる刀となっています。
炎を纏う
更に志々雄の無限刀にはこれまで葬ってきた多くの人の油が染み付いており、摩擦を利用する事で炎を纏うというとんでもない技を繰り出す事ができます。
剣心との死闘
ここでは作中での剣心と志々雄の最後の死闘を細かく紹介していきたいと思います。剣心と志々雄の決闘は作中でもかなり重要なシーンとなっていますので、かなり作画も凝っています。るろうに剣心でも屈指の名勝負となっていますので、必ずチェックしてみてください。
負傷した剣心は及ばなかった!?
過去に多くの人の命を奪ってきた剣心は「不殺」を掲げて戦っており、抜刀斎として鬼人の如き活躍していた頃よりも実力が落ちていたようです。もちろん志々雄にたどり着く前に多くの強敵と対峙しており、満身創痍だった事を考慮しても、それは志々雄も全身火傷というハンデを背負っている以上イーブンだったと言えるでしょう。このことから、志々雄の方が「不殺」を掲げている剣心よりも純粋な戦闘力が上だったのは確かなようです。
斎藤一と相楽佐之助・蒼紫も一蹴
更には、剣心のみならず剣心の最大のライバル斎藤一や相楽佐之助・元御庭番衆筆頭の蒼紫も剣心を倒した後の志々雄に立ち向かいますが、力およばず一蹴されています。
剣心復活
最後に残った蒼紫も一方的に志々雄に追い詰められ、志々雄の勝利が確実となったのですが、瀕死の状態だった剣心が復活した事により、志々雄と剣心の真の最終対決が始まります。
志々雄もタイムリミットを突破
瀕死の状態から復活したものの、これまでのダメージが蓄積されている剣心ですが、一方で志々雄の方も発汗機能を失っている為、15分以上戦闘を続ける事が危険というハンデを抱えていました。剣心に加えて佐之助や一とも戦っていた志々雄はついにこの15分のリミットを超えてしまいます。
奥義の打ち合い!!
長く続いた剣心と志々雄の決闘でしたが、やはり最後はお互いの奥義の打ち合いとなりました。剣心の飛天御剣流奥義「天翔龍閃」を食らってすぐに志々雄は終の秘剣「火産霊神(カグヅチ)」を放とうとしますが、剣心の先制攻撃を前に不発に終わってしまいました。
まさかの発火!!
剣心の「天翔龍閃」を食らってもなお、起き上がる驚異的な精神力を見せつけた志々雄ですが、最後は発汗機能の無い身体が志々雄の体温の上昇に耐えられず身体が発火し、そのまま志々雄は笑いながら自身の身体から出た炎に包まれ息絶えました。まさに驚愕のラスト、志々雄らしい最期でした。
まとめ
いかがでしたか?今回は緋村剣心の最大の敵「志々雄真実」についてまとめてみました。るろうに剣士に登場する数多くの敵方の中でも最も印象に残る志々雄ですが、実際に剣心とどのような関係だったのか細かく把握できている人は少なかったのではないでしょうか?現在公開が発表されている実写版最終章では、残念ながら登場する事はないと思いますが、公開されている実写映画版の中では大活躍をしているので、ぜひ実写映画版を見直す際にはこの記事を参考にしてみてくださいね。このように、志々雄はるろうに剣心の中でも非常に人気の高いキャラクターとなっていますので、引き続き別記事の方でも志々雄真実のことについてまとめているのでチェックしてみて下さい。