『Fate/stay night』に登場するライダーは、ヒロインの一人である間桐桜によって召喚されたサーヴァントですが、戦いを嫌ったことで権利を義兄の間桐慎二に委ねています。桜ルートを描いた『Fate/stay night Heaven’s Feel』以外では活躍の機械が少ないライダーですが、一体どのようなキャラクターとして描かれているのでしょうか?
ライダーの真名やキャラクター像を紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
ライダーは間桐桜によって召喚されたサーヴァント
『Fate/stay night』には8体のサーヴァントサーヴァントが登場しており、その中で間桐桜によって召喚されたのがライダーでした。
常に目隠しをしており、武器には草地の付いた鉄杭を用いて戦っているライダーですが、キャラクター人気投票では長身かつ妖艶な美貌持っており、奥ゆかしくも思慮深い性格であるため、上位に食い込んだほどです。
そんなライダーについて、まずは聖杯戦争ではどうように振る舞っていたのか、マスターである間桐桜との関係性などに触れていきましょう。
間桐桜のエピソードを描いた『Fate/stay night Heaven’s Feel』では、なぜ彼女のために行動していたのかも見えてくるため、チェックしてみてください。
代理マスターの間桐慎二の指示に従う
ライダーを召喚したのは間桐桜でしたが、聖杯戦争の戦いを拒否したことにより、偽臣の書を通してマスターの権利を義兄である間桐慎二へと移しています。
そのため、『Fate/stay night』のセイバールートや凛ルートでは間桐慎二と行動している様子が描かれており、間桐桜と関わっているシーンはありません。
また、代理マスターとなった間桐慎二はマスターとしての資質が低いことから、衛宮士郎とセイバーの関係のようにライダーのポテンシャルを引き出せておらず、物語序盤であっさりと敗退している様子が描かれています。
間桐桜を守ることを優先して行動している
偽臣の書によってマスターの権利を間桐慎二に委ねている間桐桜ですが、一方でライダー本人は聖杯戦争に介入することがなくなった桜を常に心配している様子です。
本来のマスターである間桐桜の身に危険が迫れば、危害を加えるものであれば誰であろうと容赦をすることはありません。
また、同じように間桐桜を案じている相手については好意的に接しており、桜を守り救うためであれば自身の判断で共闘することも厭いません。
特に『Fate/stay night Heaven’s Feel』では、ライダーは衛宮士郎に対して優しい姉であるかのように振る舞っており、信頼を寄せていることすら窺えます。
ライダーと間桐桜の境遇が似ている?
間桐桜に対して過保護気味に接しているライダーですが、これは自身の過去に体験したできごとや境遇と桜の境遇が似ていることが理由になっています。
「いずれ怪物になる運命にある」「被害者のまま加害者になってしまう」という間桐桜の運命に対して、自分自身が抗うかのように行動しては、ただ桜の命を守ることを優先しているとも言えるでしょう。
ライダーの正体とは?真名や性格などを紹介!
ライダーは間桐桜を守るために行動しており、それは自身が生前に体験したものが由来していることから、2人の間には運命的な出会いがあると言っても過言ではありません。
そんなライダーは過去にどのような体験をしてきたのか、真名を紹介することによって、ライダーの秘密や詳細に迫っていきましょう。
真名はゴルゴーン3姉妹の末妹・メドゥーサ
『Fate/stay night』に登場するランサーの真名はギリシア神話に登場するゴルゴーン三姉妹の末妹メデューサで、見たものを石に変える魔眼を持っていることで知られていまが、本来は地母神の一柱。
ゴルゴーン三姉妹は女神アテナをはじめとしたオリンポスに神々の策略に遭ってしまい、人々の狂言に導かれて形のない島へ逃げ延びて静かに暮らしていました。
ゴルゴーン三姉妹の中で唯一成長を続ける女神だったメデューサでしたが、姉を守るために人を殺しており、度重なる偏見や迫害を受けつつ血を吸い続けたことで人格が崩壊してしまい、その果てに魔獣「ゴルゴーン」と化してしまいます。
このように本来であれば反英雄の存在であるメデューサですが、「かつて美しかったもの」という英霊の側面を持つため、英雄メデューサとして聖杯戦争に招かれるのでした。
イリヤスフィールやセイバーはコンプレックスを刺激する?
ゴルゴーン三姉妹の中で唯一成長してしまうメデューサは、『Fate/stay night』では長身かつスタイル抜群の美女として描かれていますが、ゴルゴーン姉妹にとっての美しいとは「小さくて可愛らしいこと」でした。
そのため、自身を美しいものと認められなかったことから、メデューサにとって自身の身体つきはコンプレックスそのものでしかありません。
さらに、第五次聖杯戦争ではイリヤスフィールやセイバーといった小柄な少女が登場しているため、彼女たちを目の前にすると自身のコンプレックスが刺激されることになります。
幻想種でも乗りこなすことができる騎乗スキルの持ち主
メデューサの伝説が語っているように、最高クラスの石化の魔眼「キュベレイ」を所有しており、サーヴァントは高ランクの魔力や加護を受けない限り石化してしまうほどの力を持っています。
また、騎乗できるものであれば幻想種ですら手なずけることができる宝具「騎兵の手綱(ベルレフォーン)」は攻守ともに破格の性能を誇り、最強と評されるバーサーカーでさえも1回は確実に殺すことができるほど。
ライダーの名が表すように、血の魔方陣からペガサスを召喚して騎乗し、戦場を縦横無尽に駆け回るだけでなくどんな物量を前にしても突破してしまうほどの戦闘力を有しています。
各ルートにおけるライダーの立ち位置
エルトリアの古い神殿から発掘された鏡が触媒となって召喚されたライダーでしたが、それよりも呼び出した間桐桜との「いずれ怪物になり果てる運命」という縁が強かったことから召喚されることになります。
しかし聖杯戦争の戦いを嫌った間桐桜は、義兄の間桐慎二にマスターの権利を譲っており、『Fate/stay night Heaven’s Feel』以外では登場機会が少なくなっています。
ライダーも同様に『Fate/stay night Heaven’s Feel』での登場機会が多くなっていますが、各ルートでどのような立ち位置や行動を取っていたのかを紹介していきましょう。
セイバールート
間桐桜からマスターの権利を引き継いで聖杯戦争に参加する間桐慎二でしたが、序盤で衛宮士郎とセイバーのタッグによって脱落してしまいます。
セイバーはこの時に「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を披露しており、ライダーはこの一撃によって聖杯戦争の戦いで敗北を喫してしまうのでした。
サーヴァントを失った間桐慎二はその場から逃げ出してしまいますが、「負け犬は死ぬべき」とイリヤスフィールとバーサーカーによる攻撃によって殺害されてしまいます。
凛ルート
凛ルートにおいてもライダーは序盤で倒されてしまいます。
衛宮士郎と遠坂凛は学校に張られた結界の調査に乗り出しますが、その最中に結界が発動してしまい、ライダーとの戦闘が避けられなくなります。
しかし結界の主であるライダーは2人によって倒されるのではなく、他の誰かによって敗れてしまい聖杯戦争から脱落するのでした。
また、代理マスターである間桐慎二は凛ルートでのみ唯一静観しており、聖杯戦争終結後は義妹の間桐桜と関係を修復して仲良く過ごしているシーンが描かれています。
桜ルート
他のルートでは序盤で敗れているライダーですが、『Fate/stay night Heaven’s Feel』では最終的に衛宮士郎と間桐桜の3人で暮らしている様子が描かれます。
間桐桜が「この世すべての悪(アンリマユ)」に汚染されても、変わらず彼女の命を救おうと行動しているライダーでしたが、同じ思いを持つ衛宮士郎と共闘して救い出すことを選択します。
最終決戦ではセイバー・オルタとの戦いで、投影したローアイアスとライダーの騎英の手綱の合わせ技により「約束された勝利の剣」を打ち破って勝利を治めます。
その後、間桐桜は黒い影から解放され、第五次聖杯戦争もイリヤスフィールの力によって終結させることができ、ライダーは桜から魔力供給を受けながら現世にとどまり続けるのでした。
ライダー紹介!まとめ
『Fate/stay night』に登場するライダーは、桜ルートを描いた『Fate/stay night Heaven’s Feel』で主要キャラクターとして描かれており、彼女なしでは間桐桜を救うことは叶わなかったでしょう。
ライダーの間桐桜への思いが如実に表れているエピソードであり、間桐桜も実姉である遠坂凛と再び関係を取り戻しているため、全てにおいて涙なしに見ることができません。
ライダーの思いを確認しながら『Fate/stay night Heaven’s Feel』の物語を追っていくと、また違った面白さを発見できるのではないでしょうか。