キャラクターデザインは現在の武内の絵柄を元にしているため、原作とは異なったものを意識している。『Fate/zero』と同様にデザイン担当者が複数である為、キャラクターごとのデザインに差異がある(例えば、セイバーと凛のキャラデザは別人)。
脚本、シリーズ構成はufotable名義で社内スタッフが複数人で担当。
一部、『Zero』を意識した演出がされており、それらのシーンでは『zero』で音楽を担当した梶浦由記が楽曲を提供している。
今更聞けない!サーヴァント紹介 キャスター
プロフィール
真名:メディア
性別:女性
身長:163cm
体重:51kg
スリーサイズ:B82/W57/H84
出典:ギリシャ神話
地域:ギリシャ、コリントス
属性:中立・悪
イメージカラー:紫
特技:奸計、模型作り
好きなもの:寡黙で誠実な人、可愛らしい服と少女
苦手なもの:外見だけのイケメン、筋肉ダルマ
天敵:バーサーカー
CV:田中敦子
概要
第五次聖杯戦争にて召喚されたキャスターのサーヴァント。
魔術師然としたローブを纏い、フードで顔を隠した女性。
柳洞寺に根を張り、魔術で周囲を監視しながら周到に準備を進めている。
人物像
目的の為ならば手段を選ばない「魔術師らしい魔術師」。
冷酷・残忍、目的のためには手段を選ばず、奸計を得意とする正真正銘の悪女。
しかし、この性格は彼女に課せられた運命の反動によって成り立ったもの。
裏切りに遭い続けた結果に、今度は自身が人を裏切る立場へ堕ちてしまった悲劇の女性。
必要とあらば非道な手段も辞さないものの、その一方で根は純真で不要ならばそうした手は控える。
しばらく付き合えば誰でも分かる事だが、箱入り王女だったため、根はきちんとした良識と道徳を持つお嬢様。「この街の人間はすべて私の所有物」などと口では悪人ぶっているもの、命までは取れずにいるのがその証拠。
本来は清純な女性で、惚れた相手にはとことんまで尽くす才女。
とはいえ、惚れた相手は甘えると逃げていったトラウマを持つために一歩引いた態度を貫く。 誠実な人間に弱い。
真名
ギリシャ神話におけるコルキスの王女、「裏切りの魔女メディア」。
「裏切り」の名の通り、その本質は反英雄に近い。
元々は故郷のコルキスで家族と国民に愛され平和に暮らす箱入り王女であった。しかしイアソン率いるアルゴー船一行の上陸により彼女の運命は狂い始める。女神アフロディテの呪いによってイアソンに妄信的な恋をさせられた彼女は、追っ手を退けるために弟をバラバラに殺害し、アルゴー船に乗り込み一味になる。
その後もイアソンに言われるがまま己の魔術で多くの非道を働き、英雄たちや人間たちから「裏切りの魔女」として非難・中傷を受けていく。そこまでしてイアソンに尽くすものの、彼はメディアを一度も労わることなく最終的に裏切られ捨てられてしまう。
呪いにより正気を失った状態で非道を働かされた末に、全てを失うことになった彼女は魔女へと堕ち、その後はイアソンに復讐を誓った。晩年は魔術で苦しめてきた人々の復讐に遭い死んだとも、不老不死となりギリシャの地を彷徨っているとも言われている。そう、彼女の愛した故郷の土をついぞ踏む事は無いまま―。
能力
魔法こそ習得していないものの、魔法に近いレベルの神代の超高等魔術を平然と扱い、魔術師としての能力は魔法使いと同等、もしくは上回るというレベル。神代の大魔術を用い、魔力弾による攻撃のほか、骨でできたゴーレム・竜牙兵の召喚など多彩な技を持つ。
魔術師にとって必要なスキルはすべてAランク。神話においてなんの偉業も成し遂げていないが、魔術師としての技量は最高位と言える。しかし、冬木の聖杯戦争においては、スキル「対魔力(A)」を持つセイバーには傷一つ付ける事が出来ない。
最高位の魔術師の印である「世界の全てを見渡す千里眼」を保有していないため、最高位の魔術師に含まれてはいないと思われる。
宝具 破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
歪な形をした短剣。攻撃力は普通のナイフと同程度しかないが、「あらゆる魔術を初期化する」という特性を持つ最強の対魔術宝具である。令呪の契約を打ち消すほどの能力を持つ。
剣先を対象に突き立てることが発動条件で、キャスター本人が魔術師なため正攻法ではそうそう使えるものではないが、その類を見ない効果から作中では何度も出番がある宝具であり、物語に多大な影響を与えている。
今更聞けない!サーヴァント紹介 アサシン
プロフィール
真名:佐々木小次郎(正確には“佐々木小次郎という殻を被るに都合のいい誰か”)
身長:176cm
体重:63kg
属性:中立・悪
分類(カテゴリ):人
出典:史実
地域:日本
イメージカラー:群青
特技:剣
好きなもの:花・鳥・風・月
苦手なもの:特になし
天敵:間桐臓硯、間桐桜
CV:三木眞一郎
概要
第五次聖杯戦争において、キャスターが自身の陣営をより強固なものとする為、柳洞寺の山門を触媒に彼を召喚した。紺色の陣羽織に長大な太刀を帯びた、耽美な青年剣士。
柳洞寺には土着の結界が張られており、サーヴァントは正面の山門以外から侵入出来ないのだが、その山門の番人として立ちはだかる。
真名
日本において最も名の知れた剣士のひとり「佐々木小次郎」―――その本人ではない。
本来、冬木に召喚されるアサシンはハサン・サッバーハと呼ばれる暗殺者集団の誰かになるはずであるが、「サーヴァントによるサーヴァント召喚」という前代未聞のルール違反の上に成り立っている召喚なので、ハサン・サッバーハ以外の架空の英霊が召喚された。暗殺者に似つかわしくない堂々とした剣士の風貌なのはそのため。
「彼」本人の一生は、名実共に剣と生きたものだった。
山奥の農村で生まれた彼は、幼いころ年老いた剣士の技に目を奪われる。しかしその老人が少年の前で剣を振るったのは一度きり。師事すらさせてはもらえなかった。
老人の置き土産である「物干し竿」を手にした彼は、死ぬ前ただただ剣を振るい続けた。
あの日に見た老人の絶技に近づくため。そして空をスイッと飛ぶ燕を斬るため。それだけのために。
人物像
花鳥風月を愛で、雅な陣羽織に身を包む風流人。温厚であるが、飄々とどこかつかみ所のない性格をしている。また「明鏡止水」の心得を有している事から、いかなる物事、それが己の死であっても動じる事はない。
その反面、やはり生粋の武人であり、正々堂々とした勝負を好む。上述した通り、生前はひたすら山で修行し続け一度も誰かと刃を交えた事がなかったため、聖杯戦争における望みは強者相手に剣技を振るう戦いそのもの。
能力
「暗殺者」のクラスとして現界しているが、イレギュラーによって召喚された不正規のサーヴァントである為に、アサシンのクラス特性をほとんど失っている。
むしろセイバーのクラスが妥当に思える。
第五次聖杯戦争に招かれたサーヴァントたちの中でも、随一の剣技(奈須きのこ氏曰く「純粋な剣技のみで言えば、今回の聖杯戦争中最高のサーヴァント」。
剣士のクラスであるセイバーの強さは剣技のみではない、その他も含めた総合力による)を持ち、相手の攻撃を受け流しつつ「全てが首を落とすための攻撃」と評されるほど鋭い一撃必殺の斬撃を駆使する。守りの構えさえ、相打ち狙いの一撃必殺による牽制である。
宝具 秘剣「燕返し」
無形を旨とする彼が唯一決まった構えを取る技であり、円弧を描く3つの軌跡と、愛用する太刀の長さが生み出す不可避の剣技。
その秘剣は限定的ながら多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)すら引き起こし、並列世界から呼び込まれる3つの異なる剣筋が同時に相手を襲う。
「対人宝具」ではなく「対人魔剣」と呼ばれる。
余談であるが、これ以外の刀を使った攻撃の中に“真っ直ぐ振り下ろし、すかさず真上に斬り上げる”といった動作のものがあり、これは現実世界においての「燕返し」で最も有力な説とされる型を再現したものである。
実はこの「燕返し」は、実戦で行使したのは第五次聖杯戦争が最初で最後。生前の彼は“燕を斬る”という目的のために、ただひたすらに剣の腕を磨き続け、ついに完成・体得したのと同時にこの世を去っている。
宝具に匹敵する強力な剣技であるが、正式な宝具を持たない彼には「それが全て」という弱点を抱えており、行動範囲に制約がある上に戦いの場も階段という段差のある環境の中で、その剣技だけで戦い抜かねばならないハンデを背負っている
今更聞けない!サーヴァント紹介 まとめ
『Fate』 『Unlimited Blade Works』 『Heaven's Feel』の3つのルートによって構成されており、それぞれのルートによってメインヒロインと結末が異なる。
2005年には、いわゆるエロゲでありながらゲーム総合部門に入り、10万本を売り上げ大きな話題となった。
さらに2006年にアニメが放送され、これにより一般大衆にも高い知名度を誇るようになった。