キメラアントの王、メルエムはいままで出てきた敵の中で最強の存在でした。そんなメルエムに焦点を当てて強い理由、能力、コムギとの関係、プロフィール等を紹介していきたいと思います。一緒にメルエムを見てきましょう。
メルエムってどんなやつ?
キメラアントの王で、王直属護衛軍という優秀な三人、プフ、ピトー、ユピーを側近としています。戦闘力はとても高く、あのネテロ会長すらも単純な戦闘能力では勝つことができませんでした。
生まれ落ちた時には女王を優先して心配したペギーという部下を瞬殺したり、ピトーを殴ったりと恐怖を感じるような性格でしたが、コムギという人間に会ってから性格が一変します。相手のことを敬い、論理的に物事を考える王へと変わりました。すべてはコムギという女の子の存在がメルエムを変えていったのです。
メルエムの能力は他者を食えば食うほど強くなる
メルエムの能力は食えば食うほど強くなるという能力で、強さの底は計り知れません。特に念能力者を捕食すると飛躍的に戦闘力が上がります。プフ、ユピーの一部を吸収時には最強と言ってもいいほどに強くなっていました。ひょっとしたらハンターハンターに出てくる能力の中で一番強いかもしれませんね。
メルエムの攻撃
攻撃力の高さも恐ろしいもので、ネテロ会長の脚を簡単にそぎ取ってしまいました。ネテロとの戦いの後プフとユピーの一部を吸収して強くなったメルエムの攻撃を防げる念能力者はいないかもしれません。ゴンさんですら、ピトーに腕をそぎ取られましたから、攻撃力は最強クラスに間違いありません。
メルエムの耐久力
耐久力はネテロ会長の千手観音の攻撃を何度くらっても余裕で耐えられるほどの固さでした。キメラアントはみんな固いですが、メルエムは群を抜いて固いことでしょう。もともとの固さに加えて念で強化した肉体にはネテロであろうと歯が立ちませんでした。最強の兵器であるリトルフラワーでもかすかに息があったことから、通常の攻撃で傷つけることは難しいでしょう。
メルエムの戦略
メルエムの強さは攻撃でも防御でも念でもありません、もっとも脅威なのはその戦略性の高さ、すなわち知性です。単純に戦闘力が高いだけであればやり方次第で倒せる存在になりそうですが、メルエムは全てが万能でした。高い攻撃力、高い防御力、高い機動力、それを支える司令塔が備わった完璧な存在だったのです。
ネテロとの戦闘
ネテロとの戦闘ではネテロ相手に勝利を確信していたメルエムは理不尽ではない世の中を約束するとネテロに言いましたが、ネテロは意見を突っぱねてリトルフラワーでメルエムを殺しにかかりました。人間の際限のない欲と、メルエムの揺れている心が信じられなかった等理由はあると思いますが、一度休戦して話を持ち帰ってもよかったのではないかと思っています。現にこの後カイトがキメラアントとして復活して、共存の道に進んでいっているので。メルエムを殺したのはネテロの欲、だったのでしょうか。
メルエムとコムギとの関係
人間のコムギとは軍議を通じて仲良くなっていきました。そんな生活の中ゼノが放ったドラゴンダイブによってコムギが負傷してしまいます。メルエムはピトーにコムギの命を任せました。このシーンのメルエムがコムギを思う気持ちで目頭が熱くなった方、多かったのではないでしょうか。そうしてリトルフラワーによる毒で死期を悟ったメルエムはコムギの近くで死ぬことを決めます。メルエムとコムギが互いの名前を交互に呼んでいくシーンは涙無しではみられません。
メルエムのまとめ
凶悪な敵に思えていたメルエムはいつの間にか人間よりも人間らしい存在へと進化を遂げていました。もしあそこで倒せていなかったとしても、世界が悪くはならなかったのではないでしょうか。強さ、知性、そして優しさを兼ね備えたメルエムの紹介でした。