2018年秋から放送されているアニメ『風が強く吹いている』は、箱根駅伝を舞台とした作品です。原作は三浦しをんの同名小説。過去には海野そら太作画による漫画化もされており、全6巻刊行されています。他にも、映画化や舞台化、ラジオドラマ化もされるほど人気のある作品となっています。そんな中から、今回は主に漫画を基に『風が強く吹いている』に登場するキャラクター、第2区走者のムサ・カマラについて紹介します。
竹青荘・203号室に住む留学生!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
ボロボロのアパート・竹青荘(通称:アオタケ)。その203号室に住んでいるのは、理工学部2年生のムサ・カマラです。タンザニア出身で国費留学生になるほどの頭が良いとのこと。さらにケニアでは送迎の車で学校へ通うほどのお金持ちらしい。そんなムサは日本語も上手で、流暢で丁寧な話し方をします。アツい言葉に動かされやすく、神童がハイジから初めて頼みごとをされたから箱根駅伝を目指すことに賛成すると、それを聞いたムサも自分も走ると言う場面も。
仲間がだいすき!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
ハイジがカケルに、自分が勝ったら一緒に箱根駅伝を目指そうと5000m勝負を仕掛けたときのこと。勝ったのはカケルであり、アオタケのメンバーももうこれで箱根は諦めようというムードになりつつありました。そんなときに、ジョータとジョージが、ハイジやカケルみたいに走りたいと思ったと言い、みんなもそう思ったでしょ?と問いかけます。それに対してムサは、自分はみんなと走るのががとても楽しいし、アオタケのみんなで何かひとつのことをやることが初めてだから、と嬉しそうな表情を浮かべて言うのでした。ムサの仲間が大好きなところが現れているシーンです。
場の空気に流されない!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
東京体育大学主催の記録会に参加したときのこと。蔵原走(カケル)は高校時代の知り合いにだけは会いたくないと思い、目立たないようにコソコソと行動していましたが、1番会いたくなかった人物、榊浩介と遭遇。榊になぜここにいるのかと問われ、レースに出るからだと答えるカケル。しかしカケルは高校時代にとある事件を起こして部活を辞めることになり、さらに残った部員たちは卒業するまで活動を自粛しなければいけない事態になっていたのでした。それなのに戻ってきたというカケルに納得のいかない榊は、竹青荘(アオタケ)の面々に「そいつは簡単に人を裏切りますからー」と意味ありげに言います。周囲のざわつきもあり、アオタケの面々がカケルに不信感を抱きそうになったそのとき、ムサ・カマラは「私は興味ありません!!」と言いながら耳をふさぎます。そして「過去のことは知りマセンが、2週間一緒に過ごして、カケルが悪い人には思えマセンデシタから!」と答えるのでした。そんなムサの優しさもあって、チームの輪が乱れずにすんだことも。
アニメ版のムサの声優は、株元英彰
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
アニメ『風が強く吹いている』でムサ・カマラの声を演じたのは、株元英彰。過去には、アニメ『ドリフェス!』で黒石勇人役や『働くお兄さん!』でオラ浦先輩役を務めています。
ムサ・カマラ、まとめ!
出典: 風が強く吹いている ©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会
今回は主にアニメと漫画を基に『風が強く吹いている』に登場するキャラクター、第2区走者のムサ・カマラについて紹介しました。仲間を愛する優しいムサは、アオタケのメンバーと一緒に走ることを何より楽しんでいるようす。そんなムサの成長にも注目してみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。