アイヌの隠された金塊を探す、「不死身の杉元」こと杉元佐一。彼と行動をともにするアシㇼパさんは常に茶目っ気たっぷり。表情豊かで、すぐに感情を顔に出してしまいます。アイヌ文化の中で育った彼女は、まさに天真爛漫。そんな、アシㇼパさんはアイヌの金塊と深い関わりがありそう。杉元とアシㇼパさんのペアが繰り広げる様々な激闘と小ネタの嵐。そんな茶目っ気たっぷりなアシㇼパさんの魅力を紹介させていただきます。
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生い立ちも魅力的なアシㇼパさん
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アシㇼパさんは和名「小蝶辺明日子」で、アイヌ語では、新しい年、未来の意味が含まれています。北海道アイヌの母とポーランド人と樺太アイヌの父を持つ今でいう、クオーターです。父親の名はウイルクで、友人のキロランケと昔にロシアから北海道へとやってきました。その父親がアイヌの金塊を隠したとされる張本人。熊に襲われていら杉元を助けたアシㇼパさんが、杉元に協力したのは、そんな背景があったからなのです。
白石をいじり倒すアシㇼパさんが魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
杉元、アシㇼパさんと行動を共にするようになった、刺繍の入った元囚人の1人、脱獄王こと白石。獲物を捉えるための罠に引っかかったり、お金を預けたら博打に使ったり、とことんダメな男、白石をアシㇼパさんは容赦無くいじり倒します。いやよいやよも好きのうちとは言いますが、容赦ないアシㇼパさんの白石への突っ込みは、単行本3巻のおまけで、穴から出てくる白石を子供を叱るための棒でただひたすらにモグラ叩きをするというところまできてしまっています。
人は殺さないが獲物は撲殺 そんなアシㇼパさんが魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アシㇼパさんは人を殺したくありません(当たり前ですが)。人を殺して食った動物は、悪い神となって地獄に送られるため、アイヌはそんな動物の肉は食べないし、毛皮も取りません。自分がそうなってしまわないために、人を殺さないと誓っているのです。でも、獲物は別です。アザラシを撲殺したり、ネズミを石で潰したりします。生きていくためにそれはあるべき姿なんでしょう。いたいけな少女が生きるために一生懸命に獲物を取る姿は、魅力的なものがありますね。
表情豊かなアシㇼパさんが魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アシㇼパさんは顔にすぐ出るタイプです。美味しいものを食べた時は至福の顔を。味噌が食べれるようになった時は、事あるごとに味噌を催促しますし、軽蔑するとき、無感情なとき、獲物を捉えるとき、それぞれ魅力溢れる表情を見せてくれます。中でも私のお気に入りの表情は、酔っ払ったときに杉元が、「俺が死んでも忘れないでくれよ」という問いに見せた表情と回答。まだまだ少女ですもんね。毎度、心を綺麗にしてくれるアシㇼパさんです。
杉元を心配するアシㇼパさんが健気で魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アシㇼパさんの目的は、金塊でなく父親。そんな旅を手伝ってくれているのが、金塊目当ての杉元。しかし、杉本はちょくちょく捕まります。そして拷問にあったり、大怪我をおったり。そんな時はアシㇼパさんが助けにいくのですが、毎回、杉元が死んでないかヒヤヒヤ。そんな時はおきまりのキーワードである、不死身の杉元というワードが出てきて、ことなきを得るのですが、どんな時でも真剣に杉元を心配するアシㇼパさんは健気な少女なのです。
ギャグのセンスがドンピシャなアシㇼパさんが魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アシㇼパさんのもう一つの顔が、小ネタを挟んでくるところ。私の大好きな一幕は、たまたまホテルで、牛山(元囚人で刺繍が入っている)と一緒になった杉元一派。牛山は、柔道に打ち込んでいっためか、額に四角いコブがあります。ひょんな事から牛山と仲良くなったアシㇼパさんは、牛山の男性論の、男はちんぽということから、ちんぽ先生と名付けます。その後、紆余曲折あり、そのホテルが倒壊。倒壊した瓦礫の中から、ちんぽ先生を探すアシㇼパさん。四角いコブらしきものを拾い上げて、ちんぽ先生と叫ぶアシㇼパさん。いえいえ、それはんぺんですから。
アイヌを教えてくれるアシㇼパさんが魅力的
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
このアニメのアシㇼパさんの役割として、アイヌの文化や伝統を教えてくれるガイドとしての役割があります。そのため、アシㇼパさんはいろんなことを知っています。肉と合う香草であったり、獲物の取り方、アイヌの伝統や文化まで。アイヌとして当たり前のことなのかもしれま線が、本当に勉強になります。杉元たちもそんなアイヌの人たちを尊重しているのでしょう。だから、毎回脳みそを生であたえられても、感謝しているはずです。
アシㇼパさんの魅力のまとめ
出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
マンガ大賞受賞作としては、異例の恋愛要素のない作品である、ゴールデンカムイ 。ところが、ちらほらアシㇼパさんが杉元のことを大切に思っている描写があります。果たして、2人は将来、恋愛感情を持つことになるんでしょうか。そんな2人にも注目しつつ、続きを楽しんでいきたいと思います。ご愛読ありがとうございました。