日本のライトノベル作品である『七つの魔剣が支配する』は、「ラノベ好き書店員大賞2019」で1位を獲得するほどの人気作です。さらに「このライトノベルがすごい！2020」でも1位を獲得しています。発行部数は70万部を突破し、2023年7月にはアニメが放送予定で注目されている作品です。この作品の核となるのは、タイトルにもある「魔剣」と呼ばれる存在です。そんな魔剣は主人公のオリバーに深く関わってきます。今回は、魔剣とオリバーの関係について解説していきたいと思います！
物語のあらすじ
舞台は名門と言われるキンバリー魔法学校。ここの生徒の二割は、魔に呑まれると言われています。そんな学校に入学したオリバー＝ホーンは、穏やかな性格の一方で闇を抱えていました。そんな彼を中心に様々な魔法使いが集まり、切磋琢磨していきます。しかし魔境と呼ばれる存在が、キンバリーに牙をむこうとしていました。オリバーたちの運命は、どうなってしまうのでしょうか。
魔剣とは何か？
敵を、いかなる抵抗もさせずに必ず斬り伏せることが出来る、術理の総称として呼ばれています。魔法剣の誕生から約400年、多くの流派が誕生しては衰退していき、その過程で深められていった術理の中で誕生しました。現在でも新たな魔剣が提唱されることはありますが、存在するとされる魔剣は六つであり、その後ナナオによって七つ目の魔剣が生み出されました。使用者にとって魔剣は秘奥義に当たる存在なので、術理の詳細が公にされることはありません。自身が使用者であることを誇示することが無いように、使用者が明かされることも少ないです。そのため、そもそも実在しているのか疑問に持つ人も少なからずいます。キンバリーにて魔法剣を教えているガーランドでさえ、魔剣に関する詳細な質問に関しては回答を控えています。
魔剣とオリバー
主人公のオリバーは、「第四魔剣」と呼ばれる魔剣を所持しています。魔剣の名前は「奈落を渡る糸（アングスタヴィア）」です。無数の可能性を持つ未来の一つを予知することで、その予知した未来へ向かって現在を収束させる、という能力を持つ魔剣です。集中力が必要で、発動には心身を戦闘に向けて整えておく必要があるので、戦意を隠すことが出来ません。そのため、相手に悟られない必要がある奇襲には不向きです。元の使い手であるクロエの命と共に七年前に失われたとされていましたが、実はその息子であるオリバーによって継承されていました。しかし、彼は正当な使い手ではなく預かり人としての役割が大きいため、使用には莫大な肉体的負荷がかかっています。魔剣を一度使用するだけで多量出血を起こし、連続で3回以上使うと命の危険があるほどリスクが大きいです。
他の主要キャラクターと魔剣の関係について
この作品のヒロイン的存在であり、オリバーとの関わりが深いナナオですが、彼女は第七魔剣を使うことが出来ます。時空ごと斬ることで、相手が一定の距離の間合いに入った瞬間に光より速く斬り伏せることが出来る魔剣です。ナナオがミ光より速い一刀を求めたことによって生まれた魔剣ですが、同じ魔剣の使いのオリバーの直観のみが頼りであり、彼の考えもあって第七魔剣の存在は秘密にされています。そのため、第四魔剣のような名称が存在しません。また、使い手であるナナオ自身にも術理の理解に乏しいため、一度発動させて以降再現出来ていません。
魔剣とオリバーの関係まとめ
オリバーは魔剣を母親から密かに継承しており、魔剣とは切っても切り離せない存在です。魔剣は強力ですが同時にデメリットもあり、オリバーが過酷な運命に晒されていることが分かります。ナナオと魔剣の関係性も気になる所です。7月のアニメ放送が今から楽しみですね！それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。
